思い出野郎Aチーム、観客と約束交わしたツアー最終公演「アホなアルバム作れるように」

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思い出野郎Aチームが12月7日に東京・LIQUIDROOMでワンマンライブ「思い出野郎Aチーム presents ウルトラソウルピクニック "Share the Light"リリースツアー 東京」を行った。

思い出野郎Aチーム「思い出野郎Aチーム presents ウルトラソウルピクニック "Share the Light"リリースツアー 東京」の様子。(撮影:中川淳)

思い出野郎Aチーム「思い出野郎Aチーム presents ウルトラソウルピクニック "Share the Light"リリースツアー 東京」の様子。(撮影:中川淳)

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高橋一(Trumpet, Vo)(撮影:中川淳)

高橋一(Trumpet, Vo)(撮影:中川淳)[拡大]

左から岡島良樹(Dr)、斎藤録音(G)、長岡智顕(B)。(撮影:中川淳)

左から岡島良樹(Dr)、斎藤録音(G)、長岡智顕(B)。(撮影:中川淳)[拡大]

山入端祥太(Trombone)(撮影:中川淳)

山入端祥太(Trombone)(撮影:中川淳)[拡大]

このツアーは思い出野郎Aチームが9月に発表した3rdアルバム「Share the Light」のリリースツアーで、彼らは11月2日の愛知・Tokuzoを皮切りに全国で6公演のワンマンライブを実施。ツアーファイナルにあたるこの日の公演では2部制で全20曲がパフォーマンスされ、ライブの前後にはやけのはらによるDJタイムが設けられた。また開演前からメンバーの山入端祥太(Trombone)がデザインしたスポーツ新聞風のフライヤー「思い出スポーツ」や彼らの活動をまとめた年表が配布されるなど会場は賑わいを見せ、多くのファンがフロアに流れる心地よい音楽に体を揺らしながら彼らのステージを心待ちにしていた。

増田薫(Sax)(撮影:中川淳)

増田薫(Sax)(撮影:中川淳)[拡大]

松下源(Precussion)(撮影:中川淳)

松下源(Precussion)(撮影:中川淳)[拡大]

左から増田薫(Sax)、宮本直明(Key)、山入端祥太(Trombone)、松下源(Precussion)。(撮影:中川淳)

左から増田薫(Sax)、宮本直明(Key)、山入端祥太(Trombone)、松下源(Precussion)。(撮影:中川淳)[拡大]

定刻を少し過ぎ、ミラーボールの光に照らされながら思い出野郎Aチームが舞台に登場。大きな歓声に迎えられた彼らは、「同じ夜を鳴らす」でライブを開始した。曲の冒頭から力強いマイクパフォーマンスを披露した高橋一(Trumpet, Vo)は、山入端、増田薫(Sax)と共に力強くホーンの音色を会場に響かせた。続く「Magic Number」「朝やけのニュータウン」ではメンバーの厚いコーラスに観客の合唱が重なり、軽快なナンバー「繋がったミュージック」では増田の伸びやかなサックスソロが光った。高橋はツアーファイナルを迎えるにあたり、観客に感謝の言葉を語りながら「ツアーファイナルにLIQUIDROOMを押さえてると聞かされたときは『無理でしょ。楽屋でやろうよ』と思ったけど(笑)、無事こんなにたくさんの人が来てくれてうれしいです」「今日は忘年会のつもりで悠々と楽しんでください!」とフロアを盛り上げた。その後8人は斎藤録音(G)のカッティングや宮本直明(Key)のクラビネット、松下源(Percussion)のコンガの音色が印象的な「ウェザーニュースが外れた日」、山入端と長岡智顕(B)がサイケデリックなセッションを繰り広げた「無許可のパーティー」、岡島良樹(Dr)のドラムブレイクが光った「フラットなフロア」を次々と披露。コミカルな物販紹介コーナーを挟んで「週末はソウルバンド」「結局パーティは続く」をソウルフルにパフォーマンスして第1部を終えた。

その後“飲酒タイム”と称されたやけのはらによるDJタイムを経て、第2部がスタート。「いろいろあるけど、LIQUIDROOMとかでパーティやって、楽しく暮らしたいものですね」という高橋の言葉を合図に「楽しく暮らそう」に突入した彼らは、続けて「アホな友達」「夜のすべて」と底抜けに明るいナンバーを畳みかけて会場の温度をさらに上昇させた。ここで高橋が真剣な表情で「本当は俺たちは『アホな友達』みたいなアルバムを作りたいんですよ。でも世の中でいろんなことが起きるせいでなかなか作れない。だから俺たちがどうしようもないアホな曲ばっかりのアルバムを作れるように、皆さんにも来年も一緒に考えてもらえたら」と語り、「それはかつてあって」に突入。うねるようなビートと熱の込もったボーカルで観客を圧倒した。その後温かな旋律のアルバムリード曲「灯りを分けあおう」では高橋が歌詞をひと言ずつ確かめるように熱唱。そして「ダンスに間に合う」で会場が一体感に包まれたあと、彼らはメロウなナンバー「パラダイスの夕暮れ」を披露しステージをあとにした。

アンコールで思い出野郎Aチームは2月8日に台湾・台北 THE WALLでワンマンライブを行うことを発表し、「僕らのソウルミュージック」をエモーショナルにパフォーマンス。ホーンセクションのメロディアスなフレーズと高橋渾身のトランペットソロに客席から大きな歓声が湧き上がった。そしてラストナンバー「去った!」の軽やかなイントロが流れ出すと再びミラーボールが輝き始め、会場の熱気は最高潮に。弾むようなサウンドに乗せて高橋が熱いシャウトを重ね、オーディエンスも体を揺らしながら腕を高く挙げて彼らの演奏に応えた。そして高橋の「来年もよろしく! おつかれ様でした!」というはつらつとした挨拶をもって、8人は約2時間に及ぶ公演を熱狂のうちに締めくくった。

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思い出野郎Aチーム「思い出野郎Aチーム presents ウルトラソウルピクニック "Share the Light"リリースツアー 東京」2019年12月7日 LIQUIDROOM セットリスト

第1部

01. 同じ夜を鳴らす
02. Magic Number
03. 朝やけのニュータウン
04. 繋がったミュージック
05. ウェザーニュースが外れた日
06. 周回遅れのダンスホール
07. 無許可のパーティー
08. フラットなフロア
09. 週末はソウルバンド
10. 結局パーティは続く

第2部

11. 楽しく暮らそう
12. アホな友達
13. 夜のすべて
14. それはかつてあって
15. 灯りを分けあおう
16. TIME IS OVER
17. ダンスに間に合う
18. パラダイスの夕暮れ
<アンコール>
19. 僕らのソウルミュージック
20. 去った!

思い出野郎Aチーム「OYAT ONE MAN LIVE & PARTY IN TAIPEI」

2020年2月8日(土)台湾 台北 THE WALL

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Beach @beachlife2011

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