2月に歌手デビューを果たした北園は、10月2日に1stアルバム「Ark」をリリースした。この「Ark」を引っ提げ行われた初ワンマンで、彼は力強いライブパフォーマンスを披露。集まった満員のファンと共に、歌手としての大きな1歩を踏み出した。昼夜にわたって行われた公演のうち、この記事では昼公演の模様をレポートする。
「待たせたなお前ら!」。1stライブは、気合いのみなぎる北園の叫びで幕を開けた。1曲目にアルバムのリード曲「Ark」を選んだ彼は「1stワンマンへようこそ。カマすぞ!」と呼びかけ、熱い煽りでファンを鼓舞していく。「ペンライトは要らない。お前らの魂ぶつけてこい!」という北園の言葉に、観客も拳を突き上げ反応。場内は、序盤から熱気に包まれた。
2曲を終えたところで客席を見渡した北園は「思う存分叫んで、跳んで。拳掲げて帰ってください!」とファンに伝えた。続く「Hero」で彼が「歌える方いたらぜひ一緒に!」と呼びかけるとホールに大きなシンガロングの声が響き渡り、北園は柔らかな表情でこれを受け止める。「みんな好きでしょ? この歌」という前置きと共に披露されたのはさわやかなラブソング「キミのそばで」。着ていたレザージャケットを脱ぎ去った北園は大きな身振りを交えつつ、豊かな声量でこの曲を歌い上げた。
「皆さんどうですか? いい感じにできてますか?」と初ライブならではの問いかけで場内を和ませつつ、「皆さんも緊張しながらここに足を運んでくださったんだと思います。ここに来てくれてありがとう」と感謝を伝えた北園。「Ark」の収録曲を次々と披露していくこの日のライブに「早いものでもう折り返しです。だってアルバム1枚しか出してないからね!」と笑った彼は「ここからはブチ上げるだけですよ!」とここで改めて気合いを入れた。「Be Bright」でスタートした後半戦、北園はサポートギタリストと向き合って全身で音を感じつつ、力強いヘッドバンギングを見せて熱狂を加速させる。大きな体から放たれるパワーに満ちた歌声はライブが後半に入っても衰えることなくオーディエンスの心を震わせ、彼の熱いロックボーカルを受け止めたファンも拳を掲げて呼応した。
スタートしたばかりの音楽活動について「偶然というか、奇跡」と語った北園は「27歳になって新しいことを始めるというのは挑戦的で勇気の要る行動ですが、皆さんの夢を後押しするきっかけになってくれたらと思います。皆さんが迷ったり不安になったときにここへ来て、僕が引っ張り上げられるような空間にできたらいいなと思うので、これからもよろしくお願いします!」と活動にかける自身の強い思いを明かしながらファンに呼びかけた。こののちに届けられた彼のデビュー曲「Long way to Go」では「Hey!」「Say!」というファンの大きなコールが響き渡り、ホールはこの日一番の熱気に包まれる。ラストの「ヒカリアレ」では白いペンライトの光が会場を照らす中、「未来はみんなが考えてるよりもっと明るいものですよ!」と曲中に叫んだ北園。最後まで全力の歌声とパフォーマンスを届け、ステージをあとにした。
止まない歓声と手拍子を受けて始まったアンコールでは、サプライズ発表が北園を驚かせる場面も。ここでは2020年2月23、24日に2ndワンマンの開催が決定したことがアナウンスされ、北園はファンと一緒にこの知らせを喜んだ。最後に披露されたのは、この日2回目の披露となる「Ark」。“ペンライトを振らないライブ”は自身のワガママだと話した北園は「慣れていない人もいるでしょう? 俺のワガママだからね。それでも付いてきてくれるみんなが大好きです」と思いを伝え、ラストナンバーを歌い上げる。熱狂の中でライブを終えた北園は「ホントに楽しい、幸せな時間を過ごせました。皆さんのおかげです!」と感謝の言葉に充実感をにじませ、深い礼をして1stライブを締めくくった。
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北園涼「1stワンマンライブ」2019年10月6日 一ツ橋ホール セットリスト
01. Ark
02. ALIVE
03. Hero
04. Lowlight
05. キミのそばで
06. Drive
07. Be Bright
08. Long way to Go
09. ヒカリアレ
<アンコール>
10. Ark
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