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B'z、全36公演の全国ツアーに幕「このツアーはB'zの新しい旅」

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B'z「B'z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-」より、「WOLF」のステージの様子。(写真提供:VERMILLION RECORDS)

B'z「B'z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-」より、「WOLF」のステージの様子。(写真提供:VERMILLION RECORDS)

B'zが全国ツアー「B'z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-」の千葉・幕張イベントホール公演を9月3、4日に実施。さらに、昨日9月10日に全国47都道府県と台湾の映画館でライブビューイング中継が行われた最終公演である福岡・マリンメッセ福岡公演で全国ツアーの幕を下ろした。

このツアーは、B'z が5月に発表したアルバム「NEW LOVE」を携え実施したもの。彼らはツアーで6月8日の鹿児島・鹿児島アリーナを皮切りに、9月4日の幕張公演を含め最終公演まで計36公演を行った。この記事ではツアーファイナルまで残り3公演、首都圏での公演の最後日となった9月4日千葉・幕張イベントホール公演の様子をレポートする。

ライブ冒頭に宇宙を舞台にしたオープニングムービーが上映され、バンドメンバーの演奏と共に松本孝弘(G)と稲葉浩志(Vo)が順に登場。公演の始まりを告げる松本の重厚なギターリフ、そして稲葉の黒いジャケットと赤いレザーパンツ姿に観客が歓声を上げる中、1曲目の「マイニューラブ」でライブはスタートした。2人はステージの両端やバックスタンド席前を自在に行き来しダイナミックなパフォーマンスを行う。稲葉の“遠吠え”を合図に始まった「WOLF」では、舞台両端に設置された縦長のディスプレイに狼を想起させるグラフィックが映し出され、「俺よカルマを生きろ」では稲葉がサビごとに繰り返しマイクスタンドを放り投げる演出が見られた。続けて披露された「トワニワカク」では、曲中で「今宵も愛しいキミに会いたい」という歌詞に合わせてディスプレイに会場のファンの姿をたびたび映し出したり、激しいギターソロを弾く松本が青い稲妻に打ち抜かれる様子をディスプレイに投影したりと楽曲の世界観を表現した多彩な仕掛けが展開され、オーディエンスは大いに盛り上がった。

続いて稲葉から「今日は僕の持っている愛情を、会場の隅から隅まですべての人に届けるので、皆さんも愛をいっぱい吸い込んでください」という言葉が観客に贈られたあと、B'zは「OCEAN」「有頂天」を情感たっぷりに披露。間髪入れずに「ultra soul」に突入すると、場内には「ウルトラソウル……ウルトラソウル……」と合唱が湧き起こり、稲葉の絶唱と松本のギタープレイ、そしてサポートメンバーのテクニカルな演奏に会場は熱狂の渦に。松本は観客の熱気に応えるように、曲中で時折笑みを浮かべながら激しいギターソロを披露。稲葉も「幕張ベイベー!」とシャウトするなどパワフルなパフォーマンスで観客を圧倒した。ほかにも松本とYukihide "YT" Takiyama(G)がブルージーなギターの掛け合いを見せた「Rain & Dream」、サム・ポマンティ(Key)が奏でるサイケデリックな音色とベーシストのモヒニ・デイ(B)のすさまじいタッピング奏法が炸裂した「SICK」など、随所でサポートメンバーの存在感が光る最新アルバムの収録曲が次々と繰り出された。

メンバー紹介では、稲葉がB'zのツアー初参加のサポートメンバー4人についてそれぞれコメント。そして稲葉から「オンギター、ミスターTAK MATSUMOTO!」と紹介されたあとに、自らを“愛の伝道師”と称した松本は「今宵は“愛の伝道師”である私TAK MATSUMOTOが、皆さんに胸いっぱいのラブを注入したいと思います」と発言し、オーディエンスを歓喜させた。次にB'zは「マジェスティック」やアコースティックサウンドに一部アレンジされた「裸足の女神」を伸びやかにパフォーマンス。「声明」ではティアドロップサングラスをかけ演説台の前で熱唱する稲葉の姿に、「Still Alive」では曲中で銀テープが放出される様子に観客から大きな歓声が上がり、ブライアン・ティッシー(Dr)による高速ドラムソロから「デウス」に続く展開を経て、会場の温度がさらに上昇した。その後B'zが昨年結成30周年を迎えたこと、そして31年目を迎えるにあたり「新たな音楽に出会いたい」という純粋な思いでアルバムを制作しツアーを開始したことを改めて告げた稲葉は、「このツアーはB'zの新しい旅。この旅の中で生まれた熱気が生活の中で蘇ったときに皆さんが幸せを感じてくれたら、この旅は報われると思います」と語った。観客の声援の中、B'zは「兵、走る」を披露。稲葉の歌と連動して「ゴールはここじゃない まだ終わりじゃない」という歌詞がディスプレイに大きく映し出される演出で会場を大いに沸き立たせた。

アンコールでは、稲葉が「幕張、気分はどうですか!」と観客を盛り上げたあと、松本に「TAKさん、どうですか!」と問いかけると、松本がギターを力強く鳴らし始め「juice」がスタート。激しいバスドラムとギターサウンドに稲葉のロングシャウトが重ねられ、会場全体が再び熱気に包まれた。そしてピアノの繊細な音色から始まり、徐々に激しさを増していく形でラストナンバー「さまよえる蒼い弾丸」に突入。曲の冒頭で稲葉が口に含んだ水を霧状にして勢いよく吹き出したほか、ディスプレイ上にターゲットに狙いを定めるホロサイトが出現しサビ前のリフを弾く松本が何者かに狙われる演出も。興奮が加速し観客が手を高く上げて体を揺らす中、最後にステージ正面から6つのエアバーストが炸裂。盛大なフィナーレにオーディエンスが驚きと興奮の声を上げた。そして場内の興奮冷めやらぬ中B'zとバンドメンバーが並んでステージに立ち、オーディエンスと共に「せーの、おつかれー!」と声を張り上げフィニッシュ。稲葉の「また必ず会いましょう! バイバイ!」という言葉と共に、2人は観客たちに手を振りながらステージをあとにした。

B'z「B'z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-」2019年9月4日 幕張イベントホール セットリスト

01. マイニューラブ
02. MR. ARMOUR
03. WOLF
04. 俺よカルマを生きろ
05. トワニワカク
06. OCEAN
07. 有頂天
08. ultra soul
09. Da La Da Da
10. ゴールデンルーキー
11. Rain & Dream
12. SICK
13. マジェスティック
14. 裸足の女神
15. きみとなら
16. 声明
17. イチブトゼンブ
18. Still Alive
19. デウス
20. 兵、走る
<アンコール>
21. juice
22. さまよえる蒼い弾丸

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