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ポルノグラフィティ20周年東京ドームで神曲連発「20年で一番素敵な景色」

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左から新藤晴一(G)、岡野昭仁(Vo)。

左から新藤晴一(G)、岡野昭仁(Vo)。

ポルノグラフィティのデビュー20周年記念ライブ「20th Anniversary Special LIVE “NIPPONロマンスポルノ'19 ~神vs神~”」が、9月7日と8日に東京・東京ドームで開催された。この記事では彼らのデビュー記念日となった8日公演の模様をレポートする。

ポルノグラフィティが東京ドームでライブを行うのは2009年の「東京ロマンスポルノ'09 ~愛と青春の日々~」以来10年ぶり。開演前のドーム内ではスクリーンにファンを映し出し、さまざまな参加型企画を繰り広げて楽しませる。公演タイトルの「VS」をモチーフにした巨大なステージセットを前に、観客のテンションはいやがうえにも高まっていった。

公演開演時間を迎えると明るく照らされたステージに花火が打ち上がり、ファンファーレが鳴り響く中でバンドメンバーがメインステージに、岡野昭仁(Vo)と新藤晴一(G)がアリーナ中央のセンターステージに現れた。彼らが20周年ライブの最初の曲として披露したのは「プッシュプレイ」。岡野の高らかな歌声と新藤の力強いギターイントロに、観客は拳を上げて応えた。

「ポルノグラフィティのデビュー20周年、その当日だ! お前らの魂の叫びを聞かせてくれ!」という岡野の叫びに続いては「Mugen」「THE DAY」とパワフルなナンバーを連続で披露。岡野はロングトーンを連発し、新藤も熱いギターソロでファンを楽しませた。岡野は「あんたらの今日の気合いがすごいってわかっとるよ! リミッター外してバカ騒ぎして帰りましょう! わしらがポルノグラフィティじゃ!」と挨拶。新藤はステージで演奏を始めたところ、観客の声が大きすぎてモニターの調整がうまくいかなかったと話し「すごいよ東京ドーム! こんなことないよ今まで」と興奮した表情で明かした。

ここで岡野は「僕らの始まりはこの人がいなかったら成り立たなかった」と、スペシャルゲストとしてデビュー当初から長年タッグを組んできた本間昭光を呼び込んだ。大歓声に迎えられた本間を加えて披露されたのは「ミュージック・アワー」から始まる初期の楽曲を中心としたスペシャルメドレー。本間のピアノの音色とともに思い出深い曲の数々を届けた岡野と新藤は、本間を交えてデビュー当時のさまざまなエピソードを明かしていく。本間はポルノグラフィティが歩んだ20年間を「いろんな人に紹介していったら、みんなが彼らに惹かれていって。おのずといい作品が生まれていきましたね」と振り返り、アニバーサリーを迎えた2人を祝福した。

トークのあとに披露されたのは3人にとって思い入れのあるデビュー曲「アポロ」。前半は本間のピアノと新藤のギターのみのアレンジで、3人の20年にわたる絆の強さを感じさせるパフォーマンスとなった。本間がステージを去ったあと初めて照明が落とされたドームには「n.t.」のシリアスなサウンドが響き渡る。続く「Twilight,トワイライト」では美しいメロディと徐々に熱量を増すアンサンブルが絡み合い、5万人を圧倒した。

過去のポルノグラフィティを追った映像のあとは、岡野のソロコーナーの始まりを告げる小鳥のさえずりの声が流れた。センターステージに立った岡野はここで披露する曲を「メロディのはしっこみたいなものから世界観が膨れ上がっていって、みんなのイメージが合致した曲です。NAOTOさんに弾いてもらったフレーズも最高で」と説明し、バイオリニストのNAOTOが参加した2010年のシングル曲「瞳の奥をのぞかせて」をギターの弾き語りで歌う。曲の途中には花道からサプライズゲストとしてNAOTOが登場し、オーディエンスは大興奮。2人は息ぴったりに力強い音を奏でた。その後はメインステージで新藤が「ウェンディの薄い文字」をアコースティックアレンジに乗せて歌い、観客を大喜びさせた。

初日公演ではライブ中盤からホーンセクションバンドのFIRE HORNSを迎えたパフォーマンスが展開されたが、この日はNAOTO率いる総勢12人のストリングス隊がステージに現れた。彼らを迎えて「リンク」「サウダージ」「ブレス」「愛が呼ぶほうへ」と、おなじみの代表曲の数々が重厚なアレンジで披露されていく。岡野の「2018年にこの曲を出して、わしらの新機軸が生まれたかなと。皆さん屍になるほど熱くなってくれ!」という言葉に続いては「Zombies are standing out」がスタート。サイケデリックな照明と映像、ステージ前方に上がる炎が、楽曲の世界を妖しく彩った。

5万人の高らかなハンドクラップが響き渡った「ヒトリノ夜」、ストリングスの音色が高揚感を演出した「瞬く星の下で」と、終盤に入っても20年の歴史を彩ってきた数々のキラーチューンが惜しみなく披露された。「アゲハ蝶」では岡野の煽りに応え、5万人がすさまじい合唱を繰り広げる。新藤は感極まった様子で、巨大LEDビジョンに映し出されるファンの表情に見入っていた。

本編最後の曲に入る前、岡野は25年前の結成当初を振り返りながら「駆け出しの僕らがまったく想像もできんかったような場所に、僕らは今立っています。みんながここにポルノグラフィティを連れてきてくれた。20年で一番素敵な、素晴らしい景色を見せてもらいました。ほんまにありがとう」とファンへの感謝を語った。そんな言葉を表現するように披露されたのは「VS」。岡野と新藤はセンターステージへと進み出て、明るく照らされたドーム内を見渡しながら力いっぱいのパフォーマンスを届けた。岡野は最後に「あのロッカー まだ闘ってっかな?」と1曲目「プッシュプレイ」のフレーズを歌い、オーディエンスを感動に導いた。

アンコールの「オー!リバル」ではステージ左右の花道へ分かれていった岡野と新藤が、そのままフロートに乗ってアリーナを1周し、ドーム中のファンとのコミュニケーションを楽しんでいた。「Century Lovers」で場内の熱気をピークまで高めたあと、岡野は「煽ってはみたものの、あんたらよう声出るね!」とオーディエンスの盛り上がりを称えた。

サポートメンバーの紹介に続き、2人は最後の挨拶を始めた。新藤はポルノグラフィティの結成のきっかけが高校の文化祭だったことを振り返り「自分の青春から地続きで、どこでも途切れていないんです。その遠い日々や青春みたいなものは汚しちゃいけない、惰性でやると汚すことになるわけよ。本当にやりたいことか、面白いと思っているかをこれからさらに確認しながら、また皆さんの前に立てればいいなと思っています」と語る。岡野は「俺たちは何か大きなことができるんじゃないかと思ってここまでやってきました。皆さんも何か1つ、自分の中で信じてみてください。それでわしらは今日みたいな素晴らしい景色を見れたんです」とファンに語りかけ、「本当に誇らしいファンにずっと背中を押してもらってきました。なんて居心地のいい場所なんだここは! でもこの居心地のよさに甘えず、これからも精進していくよ!」とさらなる活躍を誓った。アンコール最後の曲は「ライラ」。メンバーとオーディエンスのこの日一番大きな合唱がドームに延々とこだました。

すべての曲が終わったあと、LEDビジョンには「祝20歳」の文字が現れる。さらに岡野と新藤のもとには生ビールが届けられ、5万人の観客と乾杯するという演出が。熱演を終えた2人はリラックスした表情でビールを飲み、オーディエンスを和ませていた。最後は新藤が「気を付けて帰ってください!」、岡野が「皆さん、ポルノのファンでよかったと思いますか? 僕らもポルノグラフィティでよかったと思っています! ありがとう!」とマイクを通さずに生声で絶叫し、2日間にわたるアニバーサリーライブを締めくくった。

ポルノグラフィティ「20th Anniversary Special LIVE“NIPPONロマンスポルノ'19 ~神vs神~”」東京ドーム セットリスト

9月7日

01. プッシュプレイ
02. メリッサ
03. THE DAY
04. メドレー(ミュージック・アワー~マシンガントーク~ヴォイス~狼~ミュージック・アワー)
05. アポロ
06. グラヴィティ
07. Twilight,トワイライト
08. n.t.
09. Hey Mama
10. 渦
11. 俺たちのセレブレーション
12. ジレンマ
13. 愛が呼ぶほうへ
14. ラック
15. キング&クイーン
16. Mugen
17. ネオメロドラマティック
18. ハネウマライダー
19. アゲハ蝶
20. VS
<アンコール>
21. オー!リバル
22. Century Lovers
23. ライラ

9月8日

01. プッシュプレイ
02. Mugen
03. THE DAY
04. メドレー(ミュージック・アワー~マシンガントーク~ヴォイス~狼~ミュージック・アワー)
05. アポロ
06. n.t.
07. Twilight,トワイライト
08. 瞳の奥をのぞかせて
09. ウェンディの薄い文字
10. リンク
11. サウダージ
12. ブレス
13. 愛が呼ぶほうへ
14. Zombies are standing out
15. サボテン
16. ヒトリノ夜
17. 瞬く星の下で
18. ハネウマライダー
19. アゲハ蝶
20. VS
<アンコール>
21. オー!リバル
22. Century Lovers
23. ライラ

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