音楽ナタリー - 最新音楽ニュース

吉田山田が10年を振り返った47都道府県ツアー、東京で完結

528

吉田山田

吉田山田

吉田山田が8月24日に東京・上野恩賜公園 野外ステージにて、47都道府県ツアー「吉田山田47都道府県ツアー~二人またまた旅2019~」の最終公演を開催した。

本ツアーでは47都道府県が6つのブロックに分けられており、3月から7月にかけては各ブロックごとにこれまでリリースしたアルバムを1作品ずつ披露しながら全6作品を網羅するライブが行われてきた。“episode FINAL”と名付けられた東京公演はこれら6つのブロックに含まれておらず、この日の公演ではシングルのカップリング曲のみで構成された特別なセットリストで楽曲が届けられた。

吉田山田がステージに現れるや否や、客席からは熱烈な拍手と「お帰り!」という声が上がる。拍手と声援を浴びながら山田義孝(Vo)がアカペラで「RAIN」を歌い始め、オーディエンスの心をわしづかみにした。「RAIN」を歌い終え、向かい合って目を見合わせた2人は「光」の演奏へ。その後2人は2010年リリースの「夏のペダル」のカップリング曲「頑張ることに決めた」や、デビューシングル「ガムシャランナー」のカップリング曲「水色の手袋」をはじめとした活動初期の楽曲を届けていく。山田は10年にわたる吉田山田の活動を振り返りながら、シングルのカップリング曲を「名脇役」と表現。吉田結威(G, Vo)は「1曲1曲、もっと言えば1節1節に思い入れがある。自分たちが生きてきた証みたいなもの」と、1つひとつの楽曲への愛着を語っていた。

「どうしてもこの会場で歌いたかった曲」という吉田の曲紹介から披露されたのは「逢いたくて」。周囲の木々に留まっているセミの鳴き声が聞こえる中、2人は声を重ねて会場周辺に心地よいハーモニーを響かせた。カラフルな傘が取り付けられた特注のマイクスタンドがステージ上に置かれ、山田がその前に立つと「好きだよ」のイントロがスタート。吉田はギターを弾きながら山田に歩み寄り、2人は肩を寄せ合って1つのマイクを使って声を合わせた。「SMILE」歌唱時には山田がステージの縁に立ち、身を乗り出すようにしてオーディエンスのコールを要求し、盛大なコール&レスポンスが展開された。

ライブ終盤、吉田は47都道府県ツアーを回想し、「しんどいと思うときもあった。でもみんながいたから今日ここまでやってこれた」と、各会場に集まったファンに感謝を述べた。さらに吉田はツアー中に11月6日発売の新作アルバム「証命」の収録曲を作り続けてきたことを明かし、「あなたがいなかったらできない曲がある。胸を張って、過去最高傑作だと言える」と、新作の手応えを語った。山田は「この先に起こること、それを全部乗り越えられる保証なんてないし、2人の声がずっと変わらない保証もないんだけど、願いにも似た気持ちでこれからも伝えていきたい。これから起こるすべてのことを歌に変えて、いつまでも歌っていきます」と宣言した。客席から彼らを称える拍手が上がる中、2人は最後の楽曲「僕らのためのストーリー」を熱唱。この日限りのレアなセットリストで12曲を歌い上げた2人は、深々とオーディエンスにお辞儀をしてステージをあとにした。

本編が終了しても客席の熱気は冷めず、ライブはアンコールに突入。グッズ紹介のコーナーでは会場のある上野にちなみ、「パンダが使っても便利」という一風変わった触れ込みで各アイテムが紹介された。アンコールで吉田山田は「桜咲け」や「赤い首輪」などの新しめなナンバーや、「YES!!!」といったライブの鉄板曲を届け、オーディエンスを熱狂させた。客席から「もう1回」という声が上がると、それに応えるように吉田はこの日の1曲目に披露した「RAIN」の演奏を促す。それに乗った山田が「RAIN」の冒頭を再びアカペラで歌い始めると、歌声は次第に客席からも上がり始め、サビでは盛大な大合唱が巻き起こった。この日最後のナンバーは、ツアー中に何度もライブの最後に歌われてきた「日々」。最後の曲を披露し終え、向かい合った2人はステージ上で抱き合ってお互いを称え合い、約半年にわたった47都道府県ツアーをフィナーレに導いた。

吉田山田「吉田山田47都道府県ツアー~二人またまた旅2019~」2019年8月24日 上野恩賜公園 野外ステージ セットリスト

01. RAIN
02. 光
03. 頑張ることに決めた
04. HOME
05. 水色の手袋
06. 逢いたくて
07. 明日がくるよ
08. 母のうた
09. 好きだよ
10. 風と雲と虹
11. SMILE
12. 僕らのためのストーリー
<アンコール>
13. 桜咲け
14. 赤い首輪
15. もし
16. YES!!!
17. RAIN
18. 日々

(撮影:松本いづみ、白石達也)

音楽ナタリーをフォロー