今年で5回目となる「吉田山田祭り」は、毎年夏に野外の会場で行われている恒例のライブイベント。24日に同会場で実施された「吉田山田47都道府県ツアー~二人またまた旅2019~」の最終公演と異なり、この日の公演はバックバンドを従えた編成で2部構成のライブが行われた。
ステージに現れたバンドメンバーが「イッパツ」のイントロを弾き始めると、吉田山田はオーディエンスの意表を突くように客席の後ろから登場。「祭」と大きく書かれた旗を手にした2人は、観客たちの興奮の歓声を受け止めながらステージへと向かい、手にした旗を振り回してお祭り気分に拍車をかけた。「イッパツ」歌唱後には、「街」「カシオペア」などバンドサウンドが映えるナンバーが届けられ、会場はライブ序盤から大にぎわい。山田義孝(Vo)は「よく来たね」とオーディエンスを歓迎し、吉田結威(G, Vo)は「楽しみにしてたよね。俺もめっちゃ楽しみにしてた」と、年に一度の「吉田山田祭り」開催の喜びを口にした。
MC後はtvkの番組「あっぱれ!KANAGAWA大行進」のエンディングテーマとして書き下ろした「笑える」をパフォーマンス。山田は笑顔で観客たちに呼びかけるようにポップな新曲を歌い上げた。半年にわたる47都道府県ツアーで約10年かけて発表してきたアルバム収録曲をすべて演奏してきた彼らは「最初のうちは楽しいだけでやってこれたけど、10年本気で続けるにはそれだけじゃ足りなかった。ものを作るとき、本当に自分の命が懸かっていると実感できた」と感慨深そうに語り、11月6日に発売される7thアルバムの表題曲「証命」をライブで初披露。2人が「過去最高傑作」と豪語する最新作への期待感を煽った。
彼らの代表曲である「日々」「赤い首輪」の2曲を経て、ライブ前半が終了。ステージ転換中には、昨年の「吉田山田祭り」と同じく、吉田扮する“パイナポー吉田”がパーソナリティを務める架空のラジオ番組が流れ、休憩中のオーディエンスを楽しませた。番組内のパイナポー吉田が曲振りをすると、ステージに吉田とバンドメンバーが登場。ライブ後半は最新アルバム「証命」に収録予定の新曲「SODA!」でスタートした。「カシスオレンジ」「Color」とアッパーチューンが立て続けに披露されると、観客たちは再びヒートアップ。客席の盛り上がりに感化されるようにテンションの上がった山田が何度もステージ上でジャンプを繰り返し、滅多に外すことがないトレードマークの帽子が落ちてしまうひと幕もあった。
日が傾き始めてくると、2人はオーディエンスに着席を促してバラードナンバーを2曲続けて披露。「タイムマシン」「Today, Tonight」の2曲をじっくり聴かせ、会場内を一度クールダウンさせた。ライブ後半のMCでは会場に向かう途中のタクシーでYouTuberに間違えられたことが明かされ、山田はステージ上で横になって落ち込んでみせる。客席から「がんばれ!」という声援を受けると、吉田山田が活動初期の頃にキャッチフレーズにしていた「ネガティブ押し出せ」を繰り返し歌う「押し出せ」の演奏へ。曲中では山田に声援を送るかのような盛大なコール&レスポンスを巻き起こった。「YES!!!」では客席が左右の2ブロックに分けられ、吉田と山田それぞれがブロックを率いて “コール合戦”を展開。最終的には2人仲良く肩を組んで熱唱し、会場内を1つにまとめ上げた。
ライブ終盤、吉田は「一夜限りはもったいない」と語り、「来年は東名阪ぐらいでやりたい」と来年の「吉田山田祭り」開催の展望を明かす。観客たちがそれに賛同するように歓声を上げる中、この日最後の楽曲「夏のペダル」の演奏が始まる。「吉田山田祭り」では毎年「夏のペダル」で和太鼓を叩くパフォーマンスが繰り広げられており、今年も吉田と山田はバチを手に取り、息を合わせて太鼓を打って年に一度の“お祭り”をフィナーレへと導く。最後に吉田は「ありがとう上野!」と叫び、相方と2人でステージをあとにした。
吉田山田「吉田山田祭り2019」2019年8月25日 上野恩賜公園 野外ステージ セットリスト
01. イッパツ
02. 街
03. カシオペア
04. 涙流星群
05. 虹の砂
06. 笑える
07. 証命
08. 約束のマーチ
09. 日々
10. 赤い首輪
11. SODA!
12. カシスオレンジ
13. Color
14. タイムマシン
15. Today, Tonight
16. 押し出せ
17. フリージア
18. YES!!!
19. ガムシャランナー
20. 夏のペダル
リンク
- 吉田山田オフィシャルサイト
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rika @yy_rika
ステキな写真がたくさん💕💕💕💕
ありがとうございます https://t.co/tJ83LrgDDL