さくら学院、アロハでBEGINの一五一会弾き語り「いつかは特技になれば」

さくら学院の公開授業イベント「一五一会の授業」が、8月11日に神奈川・はまぎんホール ヴィアマーレで開催された。

一五一会とは、BEGINとヤイリギターが考案し、共同開発した弦楽器。人差し指一本で簡単にコードを押さえられるのが特徴で、ギターの音色を三線の手軽さで奏でることができる。講師はBEGINのサポートも務める迎里計が務めた。

1時限目には吉田爽葉香、野中ここな、八木美樹、木村咲愛が出席し、八木は登場するやいなや「『八木美樹です』と言ったら『知らんがな』と言ってください」と呼びかけ、「たこ焼きはソース少なめ、八木美樹です！」と新たな自己紹介を披露。それに続いて父兄（さくら学院のファンの呼称）は「知らんがなー！」と声をそろえた。4人は着ているさくら学院新グッズのアロハシャツを宣伝したあと、迎里の弾く一五一会の音色に耳を傾ける。そして演奏が終わると「鳥肌が立った！」（吉田）、「ほっこりした音色で寝そうだった！」（八木）と大興奮の様子で語った。

1時限目の課題曲は「涙そうそう」。4人はまず開放弦で弾ける「一」のコードでストロークを練習し、一五一会譜を見ながら課題曲のコードを確認していく。野中、八木、木村はコードを押さえきれず、きれいな音を鳴らすことに苦戦。吉田はコードを押さえるコツを早々に習得し、後輩3人をリードすべく熱心に練習に取り組んだ。運指を覚えた4人は父兄の合唱に合わせて「涙そうそう」を演奏。最後は4人による弾き語りで温かいメロディと歌声を会場いっぱいに響かせた。

2時限目には藤平華乃、森萌々穂、佐藤愛桜、野崎結愛が登場。迎里が一五一会がBEGINのアイデアから生まれた楽器であり、授業で使う一五一会がBEGINがツアーで使用しているものであることが明かされると、生徒たちは驚いた様子を見せる。担任の森ハヤシから「野崎はBEGINさん知ってる？」と聞かれた野崎は「知らない……」と申し訳なさそうに答え、森萌々穂は「あのー、事務所の先輩……」と呆れた表情。すると野崎は「知ってます！」と慌てて取り繕った。

課題曲は2015年にヒットした「海の声」で、1時限目と同じように生徒たちは一五一会譜をもとに運指を覚えていく。趣味としてギターを挙げている森萌々穂はあっという間に運指を覚え、佐藤と野崎も徐々に一五一会の弾き方を習得。藤平はなかなかコードをきれいに鳴らせなかったが、熱心に練習をして演奏を形にし、本番では4人全員で「海の声」を弾き語った。授業を終えた森萌々穂は「ギターをしばらくやっていなかったけど、一五一会をやってみて再開しようかなと思いました」とコメント。藤平は「私は楽器音痴で、学校でも担当はタンバリンなんです。でも今回、一五一ができてよかったし、“一”以外の音もきれいに出せるようになって、いつかは特技になれば」と意気込んだ。

3時限目には有友緒心、白鳥沙南、田中美空、戸高美湖が出席。最初の挨拶で戸高は転入式でも披露した得意のボイスパーカッションで会場を沸かせた。一五一会を手にした田中はストロークするやいなや「すごい！ 音が出た！」と大はしゃぎし、白鳥はきれいにコードを鳴らせずともそのフォームを迎里から褒められて上機嫌に。ほかの3人が苦戦する中、1人余裕の表情の有友は「授業があると知ってアプリで練習しました」とカミングアウトし、父兄を笑わせた。

「島人ぬ宝」を課題曲として与えられた4人は、一五一会譜を見ながら練習を重ねる。曲のリズムに合わせるとうまく演奏ができない白鳥は「まったくついていけない！ こんなはずじゃない！」と言いつつ、森ハヤシが「Bメロは誰かががんばってる感じがする」とつぶやくと、「私ですかね!?」とすさまじい勢いで食いついていく。黙々と練習していた戸高が「肩が凝ったかもしれません！」と突如発言すると、マイペースな後輩3人に有友は「今日は自由人が多いですね……」とコメントした。本番で4人は父兄や迎里、森ハヤシの合いの手を交えて「島人ぬ宝」を披露。最後は一五一会を弾きながらステージ前方まで歩み出てポーズを決めた。迎里から「びっくりするぐらいうまかったです」と褒められた4人は次回の公開授業イベントとなる「新体操の授業 2」の実施を発表。9月16日にはまぎんホール ヴィアマーレで行われる「新体操の授業 2」の講師は、2015年度の「新体操の授業」と同じく東京女子体育大学新体操競技部コーチの秋山エリカが務める。