ワイン作り歴11年のYOSHIKI、X JAPANアルバムを「樽から出て瓶詰めされた状態」と説明

YOSHIKI（X JAPAN）が本日8月9日に東京・グランドハイアット東京で新作ワイン発表イベント「『Y by Yoshiki California』2019年度リリースワイン 発表会＆試飲会」を開催した。

「Y by Yoshiki California」は「スマートカジュアルワイン」と銘打ち、多くの人にリラックスして飲んでもらいたいというYOSHIKIの思いを込めてプロデュースしたワイン。2018年の発表時には発売から数カ月で完売するほどの好評ぶりを見せたワインの新作が、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコにあるワインの名産地ナパバレーから日本に到着した。

このワインはYOSHIKIと、ナパバレーのワイン造り手一族の4代目で醸造家のロブ・モンダヴィJr.氏とのコラボレーションで造られたもので、発表会にはロブ氏も出席。ロブ氏は冒頭のプレゼンテーションでナパバレーの紹介や、モンダヴィ家のワイン作りへの情熱について説明し、YOSHIKIと2人で口をそろえて「ワイン作りは言語を学ぶ過程に近い。2人で共通の言語を習っている感覚だった」とトークを展開し、YOSHIKIは「ワイン作りもそうですし、音楽制作についても同じようなことが言えます。それはユニバーサルランゲージのようなものだと思います」と付け加えた。またワインのブレンド作業も行ったというYOSHIKIは、「ブレンド作業は繊細で0.1％、1％、5％のブレンドの違いをテイスティングしながら見極めて、進めていきます。音楽を作るときと同じで、ブレンドも自分の頭、心にあるものを思い描きながら確認していました」とワイン作りにおけるこだわりを語った。

また今回の「Y by Yoshiki」は、白ワイン「Y by Yoshiki Chardonnay "Encore" California 2017」と赤ワイン「Y by Yoshiki Cabernet Sauvignon California 2017」の2種類をラインナップ。YOSHIKIとロブ氏は白ワインについて「フレンチオーク樽で発酵させた“スマートカジュアルのモンラッシェ”とも言える仕上がり。カリフォルニアの太陽を浴びた果実の味も感じられるバランスに仕上がっています」と説明し、赤ワインについては「こちらはステンレススチールの樽で熟成して温度をコントロールして発酵させたあとにフレンチオーク樽、ボトルでも熟成させます」と説明し、YOSHIKIは「ポリフェノールがたくさん入っていて健康的なので赤ワインをよく飲みます」と微笑んだ。また今回の2種類に加えて、今年の冬には上位レンジのワイン「Y by Yoshiki Cabernet Sauvignon Oakville Napa Valley 2017」がラインナップに加わることもアナウンスされた。

イベントの終わりに囲み取材に応じたYOSHIKIは、今年の仕上がりについて「自信作である」とコメント。その流れからX JAPANのニューアルバムの仕上がりについても質問されたYOSHIKIは「そちら（アルバム）もかなり自信がありまして、もう樽から抜けてすでに瓶の中にあるくらい。でもレーベルがまだですね（笑）。デザインの発表は“もう目の前”だと思います」と明かした。そして最後にYOSHIKIは「ワインを作り始めて11年。ナパバレーを作ったと言っても過言ではないファミリーと一緒に今回もワインが作れて光栄です。僕はファッションも音楽もワインもやっていて、もちろん僕自身ミュージシャンですが、視覚、嗅覚、味覚など五感すべてを使って、アーティストとして表現し続けたいです」と述べて、会見を締めくくった。

なおYOSHIKIは本日8月9日から25日まで、グランドハイアット東京 ボールルームにてディナー＆ブレックファストショー「EVENING/BREAKFAST WITH YOSHIKI 2019 IN TOKYO」を開催する。