DOES「独歩行脚」ツアーファイナルでリキッド熱狂

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DOESの全国ツアー「DOES 2010 TOUR『独歩行脚~初歩的衝動篇~』」のツアーファイナル公演が、6月25日にLIQUIDROOM ebisuにて行われた。

7月21日にはベストアルバム「SINGLES」をリリースするDOES。ワタルはこのベスト盤について「シングルを集めただけなんだけどね(笑)。『バクチ・ダンサー』で俺らのことを知ってくれた人にはちょうどいい感じなんじゃないかと」と照れくさそうに話した。(c)susie

7月21日にはベストアルバム「SINGLES」をリリースするDOES。ワタルはこのベスト盤について「シングルを集めただけなんだけどね(笑)。『バクチ・ダンサー』で俺らのことを知ってくれた人にはちょうどいい感じなんじゃないかと」と照れくさそうに話した。(c)susie

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氏原ワタル(Vo,G)(c)susie

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赤塚ヤスシ(B)(c)susie

赤塚ヤスシ(B)(c)susie

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森田ケーサク(Dr)(c)susie

森田ケーサク(Dr)(c)susie

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「独歩行脚」は音源リリースと関係なく、定期的に各地を回って彼らの音を届けるコンセプトツアー。小規模な会場ばかりで行われた今回のツアーは各会場ともソールドアウトが相次ぎ、最終日のリキッドも満員のファンの熱気が充満した。

ステージにメンバー3人が登場し、氏原ワタル(Vo,G)がかき鳴らしたギターのイントロは「曇天」。いきなりのキラーチューンにフロアのテンションは急上昇し、赤塚ヤスシ(B)もモニターに乗って煽りまくる。さらに森田ケーサク(Dr)が叩く、歌詞のとおり稲妻のようなドラムが響き渡る「レインボウ・セブン」、オーディエンスの手拍子が心地よい一体感を生む「サブタレニアン・ベイビー・ブルース」と、序盤から強力なナンバーを次々と繰り出した。

「ツアーファイナルへようこそ!」というワタルの挨拶に続いては「ワンダー・デイズ」。そして「戯れ男」では3人の鳴らすヘビーなサウンドと複雑に変化するリズムが、会場の空気を一変させる。リリース時の音源よりもさらに力強いアレンジに生まれ変わった「夜明け前」、ドラマチックな展開がオーディエンスを熱狂させる「チャイナ・マーダー」と、ライブ映えするナンバーが続く。「ええ感じにアツいっすか? もっと熱くなろうよ、まるで太陽のように!」というワタルのMCに続く「太陽病」では、ヤスシの重いベースラインで灼熱の日差しを思わせる雰囲気を作り上げた。

中盤のMCでは、ヤスシが当日早朝のサッカーワールドカップ日本対デンマーク戦について触れ「寝不足の人も多いと思うけど、まあ俺も寝不足なんだよね(笑)。もし誰か倒れたら俺らが介抱してやるから」とファンサービス。フロアからは大きな歓声が沸いた。さらにケーサクはツアーを振り返り「17カ所回って帰ってきました。今日はこんなに集まってくれて本当にうれしいです」と感謝の言葉を述べ、ワタルも「『独歩行脚』またやるから。そんときはよろしく」と期待を抱かせた。

そしてライブはいよいよ終盤戦。「ネバー・マインド」ではワタルが鳴らす高速のカッティングと、力強いドラムの連打が会場を揺らす。「踊り狂ってちょうだい!」というワタルの煽りに応えるようにオーディエンスが渦を巻いた「インディゴ」、「一!二!三!四!」のかけ声に合わせてフロアから一斉に腕が上がった「修羅」と、アッパーなナンバーを次々と叩きつける。本編ラストを飾ったのは「バクチ・ダンサー」。DOESならではの軽快さと泥臭さを併せ持つダンスロックチューンが高らかに鳴り響き、オーディエンスは狂乱状態に陥る。ツアーファイナルにふさわしい熱気の中、本編が終了した。

アンコールの手拍子に応えて、まずはケーサクが1人でステージに登場。「『独歩行脚』、またやります」と、11月からの「清水の初恋編」開催を発表し、大きな拍手を浴びた。そして「毎回恒例のケーサクのちょっといい話のコーナーなんですけど、今日は何も考えてきていなくて……」とトークを始めると、フロアから「いつもじゃん!」というツッコミが飛ぶ。苦笑いしつつケーサクは「今日こんなにたくさんの人が集まってくれたことが、ちょっとどころかすごくいい話なんじゃないかと思います。次のツアーもこのぐらい集まってもらえるとうれしいです」と話した。

そしてアンコールでは「ステンレス」「シンクロニズム」「世界の果て」の3曲を演奏。まだ物足りなさそうなオーディエンスがダブルアンコールを求めると、再び明るくなったステージにはメンバーではなく「僕たちの季節」のビデオクリップに出演した着ぐるみロボ、モノタリナイクンが登場した。笑い声と歓声が入り混じる中、後から現れたワタルは「日本代表、決勝トーナメント進出おめでとう! 本田選手が言ってたね『まだ物足りない』って! 君らも物足りないし俺も物足りないよ!」とフロアを煽り、ダブルアンコールに突入した。

1曲目では新曲「天国ジャム」を披露。ハネたリズムが心地よいシンプルなロックンロールで、新曲ながらもオーディエンスを十二分に楽しませる。そしてラストナンバーは「明日は来るのか」。フロアを熱狂させつつ「なんとなくつまらないよ これで終わりなんてさ」と歌う彼ら。その姿からはツアーファイナルの安堵感よりも、来るべき夏フェスシーズン、そして秋の「独歩行脚」に向けた前向きな気合いが感じられた。

DOES 2010 TOUR「独歩行脚~初歩的衝動篇~」
2010年6月25日 LIQUIDROOM ebisu セットリスト

01.曇天
02.レインボウ・セブン
03.サブタレニアン・ベイビー・ブルース
04.ワンダー・デイズ
05.戯れ男
06.デイ・サレンダー
07.夜明け前
08.チャイナ・マーダー
09.ビート・クラブ
10.太陽病
11.陽はまた昇る
12.色恋歌
13.僕たちの季節
14.ネバー・マインド
15.インディゴ
16.レイジー・ベイビー
17.修羅
18.バクチ・ダンサー

EN1-01.ステンレス
EN1-02.シンクロニズム
EN1-03.世界の果て

EN2-01.天国ジャム
EN2-02.明日は来るのか

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音楽ナタリー @natalie_mu

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