AliAが結成10カ月でクアトロ満員に、6人の個性ぶつけ合った初の全国ツアーファイナル

AliAが昨日5月20日に東京・渋谷CLUB QUATTROで全国ツアー「AliAliVe 2019」の最終公演を行った。

昨年7月に活動を開始したAliAは、EREN（G）、TKT（Key）、AYAME（Vo）、RINA（Violin）、SEIYA（B）、BOB（Dr）の6人からなるロックバンド。今年2月に1stミニアルバム「AliVe」をリリースし、バンドにとって初めての全国ツアーを東京・shibuya eggmanでスタートさせた。

約3カ月にわたるツアーの終着地点は渋谷CLUB QUATTRO。発表当時は無謀な挑戦とも思われたが、チケットはソールドアウトし、会場は満員の観客と熱気で満たされていた。AliAは大きな歓声と拍手で迎えられながらステージに現れると、疾走感あふれる「impulse」で勢いよくライブの口火を切り、続けて「limit」を披露。AYAMEがAuto-Tuneを駆使して歌う攻撃的なナンバー「Discord」では飛び交うレーザーがライブを彩り、6人はそれぞれが個性をぶつけ合う激しいサウンドで場内の熱気をどんどん高めていった。

エモーショナルなバラードナンバー「letter」やシンガロングが巻き起こった「simple」に続いては、BOBがパワフルなドラムソロを披露し、その勢いのまま「シルエット」へ突入。演奏に合わせて観客は飛び跳ねて盛り上がり、フロアを大きく揺らした。MCで6人は「impulse」のミュージックビデオを撮影したアメリカ・ロサンゼルスでのエピソードを話すと、その思い出を込めた新曲「slide sunset」を披露。さらに「声」「AliVe」を畳みかけ、ドラマチックなサウンドで観客の心を打った。

ライブ終盤、新曲「イドラ」でオーディエンスを圧倒したAliAは、9月に2ndミニアルバム（タイトル未定）をリリースし、ライブハウスツアー「AliAliVe 2019 -realize-」を行うことを発表。フロアから歓喜の声が上がる中、AYAMEが「AliAはここが最終地点ではありません。ここからどんどんどんどん進んでやりたいと思っています！」と意気込むと、6人は「かくれんぼ」を熱演し、エネルギッシュにライブを締めくくった。

興奮冷めやらぬファンは「AliA！」と叫び、6人をステージに呼び戻す。再び集まったAliAは観客に改めて感謝し、それぞれ思いを述べると最後に新曲「fanfare」を披露。オーディエンスの力強い合唱を場内に響かせて初の全国ツアーに幕を下ろした。