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Nissy、東京ドームで見せた“Nissy Entertainment”の集大成!ツアー熱狂の終幕

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Nissy

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Nissyが4月24、25日に東京・東京ドームにてワンマンライブ「Nissy Entertainment "5th Anniversary" BEST DOME TOUR」を開催した。

ソロ活動5周年を迎え、2月4日の“Nissyの日”にベストアルバム「Nissy Entertainment 5th Anniversary BEST」をリリースしたNissy。彼は3月の福岡・福岡ヤフオク!ドーム公演を皮切りに、日本人男性ソロアーティストとしては史上最年少で福岡、愛知、大阪、東京を回るドームツアーを開催した。東京ドーム公演はこのツアーのファイナルにあたるもので、会場には2日間合わせて約10万人のファンが詰めかけた。この記事では、24日に行われたライブの模様をレポートする。

東京ドームを舞台にした“Nissy Entertainment”は「Affinity」でゴージャスに幕を開けた。Nissyがエレベーターの「No. 5」ボタンを押して会場へと向かう姿が巨大なLEDビジョンに映し出されると、そのビジョンが扉のように開いてNissyの乗るレトロなエレベーターがファンの前に現れる。大歓声の中、ラグジュアリーなファーコートを羽織ったNissyは悩ましげな視線を5万人に投げながら甘い歌声を響かせてみせた。「手、挙げな。盛り上がっていくぞ!」と彼が叫ぶと、火花と火柱の特効がオーディエンスの盛り上がりに一気に火を点ける。2曲目に届けられたのはアッパーなダンスナンバー「LOVE GUN」。ダンサーとともにムービングステージに飛び乗ったNissyは、コートを優雅に翻しながらパワフルにファンを煽った。

「まだ君は知らない MY PRETTIEST GIRL」で巧みなボーカルワークを聴かせれば、続く「SUGAR」では華やかなブラスサウンドを乗りこなす軽やかなタップダンス風のパフォーマンスを見せるなど、初っ端からエンタテインメント性にあふれるステージでファンを引き込んでいくNissy。ミュージックビデオを連想させる転換映像から始まった人気曲「ワガママ」では、Y字に伸びる花道の先に設置されたステージから姿を見せて観客を驚かせる。そして次の曲の「愛tears」では、Y字の逆サイドの先にあるステージから噴き上がる水と共に登場し、照明や水の演出効果を惜しげもなく使ったドラマティックなショーを展開する。Nissyの立つステージの周囲には水柱が勢いよく上がり、彼は髪の毛や白いシャツが濡れるのもいとわずに情熱的にこの曲を歌い上げる。そして一瞬場内が暗転すると、次の瞬間水柱と共にブルーに発光する大小無数のバルーンが場内の各所で一斉に浮き上がり、この幻想的な光景に観客は思わず声を上げた。

ファンを楽しませるためなら“手段”を選ばないNissyらしく、「DANCE DANCE DANCE」では干支にちなんだイノシシの着ぐるみ姿でカートに乗り込み、アリーナエリアの通路を爆走。「イノイノ!」という不思議な“鳴き声”を上げながらキュートな仕草を見せ、観客の笑顔を誘う。そして生着替えで着ぐるみを脱ぎ捨てると、「ストレス発散しに来てくれたんでしょ!?」と呼びかけながら花道を埋め尽くすほど大勢のチアダンサーと一緒にこの曲を歌い踊り、東京ドームを巨大なパーティ空間に変えてみせた。

9曲を終えたところでようやくMCの時間を取ったNissyは、今回の公演のチケットがソールドアウトになったことを報告し「本当にありがとうございます」と客席に向けて深々頭を下げた。こののちに用意されたのは、ファンから募ったリクエストの中で最も希望の多かった楽曲をカバーするコーナー。西野カナ「トリセツ」や嵐「Love so sweet」などがランクインする中、1位に輝いたのは中島みゆきの「糸」で、ハイチェアに座った彼はバンドの生演奏に乗せて柔らかな歌声をファンに届けた。

カバーコーナーを終え、真っ白なカジュアルルックに着替えたNissyがステージに再登場するとライブも佳境。「もう1回これでテンション上げていこうぜ!」と「Double Trouble」をドロップした彼は、コール&レスポンスで観客の声を求めて客席の盛り上がりを再び加速させていった。5周年のタイミングで発表された「Relax & Chill」をファンと共に歌い上げたのち、「The Days」でNissyのキャラクター・Lippyが呼び込んだのは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンから駆け付けたピーナッツのスヌーピー、チャーリー・ブラウン、ルーシーと、セサミストリートのエルモ、アーニー、バート、クッキーモンスター。MVでも共演したこの仲間たちと一緒にフロートに乗り込んだNissyは、華やかなパレードを繰り広げて会場いっぱいに笑顔の輪を広げていった。ハッピーなムードが充満する中届けられたラストナンバーは「トリコ」。ピーナッツ、セサミストリートの仲間たちとキュートな“トリコダンス”を踊りながらさわやかな歌声を響かせるNissyの後ろのビジョンには、彼がファンへ送る5つの言葉として、「いつも応援してくれてありがとう」「みんなのおかげでここまでこれました」「5年間のNissy Entertainmentは楽しかった?」「辛いときにNissy Entertainmentを見て元気になってくれますように」「今日出逢えたことに感謝します。これからもよろしくね」というメッセージが映し出された。

ファンの大きな「Nissy!」コールを受けて始まったアンコールでは、気球に乗ったNissyが「17th Kiss」に乗せて登場し、スタンド席の上層階を熱狂させた。「ハプニング」「GIFT」といった楽曲をメドレー形式で届けながら、ときに気球から身を乗り出すようにしてファンとコミュニケーションを取っていくNissy。「Never Stop」を歌い終えてメインステージに戻ると、自身が東京ドームで平成最後にライブを行うアーティストであることをファンに報告した。「すごいよね? 本当に偶然! とても光栄です」と興奮気味に語りつつ「今日こうして皆さんに会えたことは奇跡だと思います。また明日から社会に出たとき、嫌なこともあるかもしれないけど、音楽というエンタテインメントの時間を一緒に楽しんで……同じ時代を精一杯生きましょう!」といつになく真剣に語る。そして「そんな僕たちのためにこの曲を届けたいと思います」と言って「My Luv」を披露。Nissyが手を挙げるとファンは手に持ったペンライトを左右に揺らし、大合唱をドームいっぱいに響かせてNissyの微笑みを誘っていた。

Nissyがステージを去り、エンドロールが流れても熱気は冷めやらず、ビジョンに映し出されるバックステージのNissyが「今日はありがとう! 皆さん気を付けて帰ってくださいね」と言うと客席からは「えー!」と声が上がる。再登場を待ち望むファンの思いを察したNissyは「じゃあどうすんの?」とひと言。この言葉にファンが即座に反応して歓声を上げると、「どうしようか?」とタイトルコールをし、ブルーのスーツに着替えた彼が姿を見せた。「“BEST”なんだからコイツも歌わせてください!」とNissyがラストナンバーに選んだのは、ソロプロジェクト第1弾楽曲の「どうしようか?」。彼の後ろのビジョンには、今までの5年間、同じブルーのスーツでこの曲を歌うNissyの過去のライブシーンが映し出された。ソロアーティストとして着実に進歩を遂げてきた彼の歩みを目と耳で感じた5万人のオーディエンスは、この日一番の熱狂でNissyの熱いパフォーマンスを受け止める。きらめくテープキャノンが場内に舞う中でライブは終幕。東京ドームという晴れ舞台でこれまでの5年間の集大成を見せたNissyは、充実感に満ちた笑顔を浮かべながらステージをあとにした。

Nissy「Nissy Entertainment "5th Anniversary" BEST DOME TOUR」2019年4月24日 東京ドーム セットリスト

01. Affinity
02. LOVE GUN
03. まだ君は知らない MY PRETTIEST GIRL
04. SUGAR
05. ワガママ
06. 愛tears
07. Addicted
08. DANCE DANCE DANCE
09. Playing With Fire
10. 糸 / 中島みゆき ※リクエスト曲
11. Don't let me go
12. Double Trouble
13. 恋す肌
14. Relax & Chill
15. The Days
16. トリコ
<アンコール>
17. 17th Kiss~ハプニング~GIFT~Never Stop
18. My Luv
19. どうしようか?

(撮影:田中聖太郎、山内洋枝、青木早霞、立脇卓)

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