テレビ朝日系ドラマ「刑事ゼロ」の主題歌に採用された「I don't know」は「記憶」をテーマにした骨太なロックチューン。4月17日リリースのオリジナルアルバム「9999」の収録曲で、本日1月25日に先行配信リリースされた。同曲から感じた“不安定さと喪失感”を映像で伝えたかったというアルテム・スカイが手がけたMVは、ライトやスモークを使って作り出された“白”と“黒”の世界の中で吉井和哉(Vo, G)がテーブルやソファーを破壊するという野心的な内容。またメンバーがトランプを楽しむ素の一面も捉えられている。
アルテム・スカイ コメント
打合せでお話しした際に、とても力強い歌詞という印象がありましたが、それに囚われず自由にアイデアを出して欲しいと仰っていただきました。
監督としては、アーティストから自由にやってくれと言われるのはとてもプレッシャーでありましたが、何回もミーティングを重ねて、ベストなアイデアでこの楽曲にあうものに絞っていきました。
この楽曲は不安定さと喪失感を歌った曲だと解釈しました。そして、そんな気持ちをこの映像を通して伝えようとしました。ビジュアル・エフェクトから沢山の違う照明の設定だったり、燃やしたり壊したりととても野心的な映像になっています。オシャレでカッコよく、また彼らが長年仲の良い友人であるという姿をそのままに表現することが重要だと考えました。このイメージを頭において今回のストーリーを構成しました。「喪失感」を表現する為に、大きなスペースの中で、彼らをまるで小さなキャラクターのように見せる事にしました。またこの広いスペースは記憶や今まで起きた事柄も表していて、時に突然暗くなったり汚れたりします。
また、THE YELLOW MONKEYが成功したロックスターであるという姿を、照明の光で表現しました。クラシックなロックスターのような衣装をまとい照明が当てられていますが、その輝く光は突然消え、メンバーを暗闇へと連れ込むのです。それぞれのメンバーが1人で立っています。とても広くて暗いスペースの中、どこにいるのか、他に誰かいるのかさえ分かりません。楽しげなシーンから、孤独で苦悩している、葛藤のシーンへと移り変わっていきます。この状態は一気にエスカレートし、まるで全てを投げ出したかのように、ものが破壊され、燃やされ、そして彼自身も周囲を破壊し始めます。この破壊行動は、彼が新しく生まれ変わる為に必要なプロセスだという事を表現しました。
撮影当日は、かなりタイトなスケジュールだったのですが、彼らはとても優しくて接しやすく、且つ、プロフェッショナルでした。パフォーマンスもすばらしく撮影もスムーズにいきました。現場にいた全スタッフが最高の仕事をしてくれた結果として、大変誇れる作品が作れたと思います。
関連商品
リンク
- THE YELLOW MONKEY – I don’t know - YouTube
- THE YELLOW MONKEY | ザ・イエロー・モンキー オフィシャルサイト
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
歌謡ロックbot @kayourock
THE YELLOW MONKEY、不安定さと喪失感描いた「I don't know」MV #THE_YELLOW_MONKEY https://t.co/sz9kmZTbka