「Singulality」はフィロのスがさまざまなゲストを迎えて行うライブ企画。2度目の開催となる今回は、12月14日発売のシングル「ラブ・バリエーション with
先攻を務めたフィロのスは、スクービーが作り出すバンドのグルーヴに負けじと、6月のバンドセットワンマンにも参加した早藤寿美子(Perc)、彼女たちの楽曲を数多く手がける宮野弦士(Key, G)をサポートに迎えてライブに挑んだ。天井のミラーボールが華やかに回転する中、“ベスト・フォー”はこの日に合わせて誂えた新衣装でサブステージに登場。レトロな作りの階段をゆっくりと降りながら、日向ハルが「好きに踊って楽しんでいってください!」と叫び、1曲目の「ライク・ア・ゾンビ」へ。「バイタル・テンプテーション」では早くもシンガロングが巻き起こり、「ミスティック・ラバー」では奥津マリリが新衣装の肩をはだけてセクシーな歌声を響かせた。
宮野によるエレクトリックピアノのメロウなイントロが加えられた「アイム・アフター・タイム」、宮野がギターに持ち替え細かいカッティングを刻み、早藤のラテンパーカッションで厚みを増した「VIVA運命」など、生演奏を加えたアレンジでフロアは常に大盛り上がり。フィロのスの4人は「ニュー・アタラクシア」までMCを挟まず6曲連続でパフォーマンスし、「聴いてください、新曲です」という奥津の短いコメントから新曲「ヒューリスティック・シティ」を初披露。これは作詞をヤマモトショウ、作編曲を宮野が手がけたクールなナンバーで、日向と佐藤まりあ、奥津と十束おとはの2人ずつに分かれて歌うサビなど、4人の新たな一面が見られる楽曲だ。その後の「ライブ・ライフ」ではパフォーマンスに入る前にコールの練習を何度も行い、「もうちょっと生きてるの最高!感が欲しい」「フィロのスのために生まれてきたっぽいテンションで!」というメンバーの煽りで観客はどんどんヒートアップ。熱気が最高潮に達したところでスタートした「ライブ・ライフ」は、スクービーのファン“プラスワンモー”も巻き込み場内が一体となった。
最後の1曲を残したところで、フィロのスはようやくMCを挟む。憧れのスクービーとの競演にハイテンションの奥津は「ずいぶんと気合を入れて私たちもこの日に臨んで参りました。最高のベスト・フォーと最高のFUNKY 4とプラスワンモー。『今日来てよかった!』といつか誰かに自慢できるような伝説の夜にしましょう!」とコメント。そして「ここが一番楽しいダンスホールになっちゃうぐらい踊って」と、4人は最後に「ダンス・ファウンダー」を歌い、スクービーへとグルーヴのバトンをつないだ。
おなじみArt Blakey & The Jazz Messengersのナンバー「A Chant For Bu」に乗せ、やはりサブステージから登場したスクービーは、コヤマシュウの「行こうぜ、鶯谷!」のシャウトから「アウェイ」でライブをスタートさせた。コヤマは「今日、今、この時間、俺たちと騒ぎたいやつどのぐらいいるか知りたいぜ」とフロアを見回し、「どこまでも自由に楽しもうぜ!」と煽る。「真夜中のダンスホール」ではミラーボールが旋回し、かつてグランドキャバレーだった東京キネマ倶楽部は艶かしいムードに包まれた。コヤマは「ありったけのグルーヴを吐き出してくれたフィロのスありがとう」と先攻のフィロのスに礼を言い、FUNKY 4は「Get Up」「Cold Dancer」でベスト・フォーから引き継いだグルーヴの渦に拍車をかける。「やっぱ音楽は素晴らしい」ではRHYMESTERによるラップパートをマツキタイジロウ(G)、ナガイケジョー(B)、さらにドラムセットから飛び出したオカモト“MOBY”タクヤ(Dr)が担当し、客席からは「めっちゃ楽しい!」とストレートな声が上がるほどの盛り上がりを見せた。
モータウンテイストの「イキガイ」のあと、コヤマが「生まれたばっかりの真新しいダンスを踊らないかい」と告げると、ナガイケ、MOBY、マツキが順にサウンドを重ねていく。そして「ベスト・フォーのキラーチューン、 FUNKY 4バージョン!」というコヤマの合図で始まったのは、フィロのスのナンバー「ダンス・ファウンダー」のカバー。これはフィロのスにも伝えられていなかったサプライズで、観客はもちろん、2階席に移動して見学していたフィロのスも大喜び。熱気に満ちたフロアを「生まれたばかりの真新しいダンスを愛し、愛された男。ここには間違ったステップなんかない。踊るぞ! ぶっとばせ鶯谷!」とコヤマがさらに焚き付け、FUNKY 4はそこから「Back On」「ロックンロールは未定」「新しい夜明け」と3曲を披露して汗だくでステージを終えた。
アンコールではスクービーのバンドセットにフィロのスの4人が加わり、FUNKY 4とベスト・フォーの8人でニューシングル「ラブ・バリエーション with SCOOBIE DO」を生披露。Diana Ross & the Supremesなどの時代を彷彿とさせるソウルフルなパフォーマンスで大団円を迎えた。ライブを終えた8人はその後、会場で販売されたコラボTシャツの購入者を対象にチェキ撮影会を実施。FUNKY 4もアイドル界でおなじみの“囲みチェキ”を楽しんだ。
なおシングル「ラブ・バリエーション with SCOOBIE DO」には、フィロのスがこの日初披露した新曲「ヒューリスティック・シティ」も収録されることがこの日のライブで発表された。シングルは12cm CD、8cm CD、カセットテープ、7inchアナログと4メディアが用意される。
Singulality 2
2018年10月27日 東京キネマ倶楽部 セットリスト
フィロソフィーのダンス
01. ライク・ア・ゾンビ
02. バイタル・テンプテーション
03. ミスティック・ラバー
04. アイム・アフター・タイム
05. VIVA運命
06. ニュー・アタラクシア
07. ヒューリスティック・シティ
08. ライブ・ライフ
09. ダンス・ファウンダー
SCOOBIE DO
01. アウェイ
02. 真夜中のダンスホール
03. Get Up
04. Cold Dancer
05. やっぱ音楽は素晴らしい
06. イキガイ
07. ダンス・ファウンダー
08. Back On
09. ロックンロールは未定
10. 新しい夜明け
<アンコール>
11. ラブ・バリエーション with
フィロソフィーのダンス「ラブバリエーション with SCOOBIE DO / ヒューリスティック・シティ」収録曲
12cm CD Ver.
01. ラブ・バリエーション with SCOOBIE DO
02. ヒューリスティック・シティ
03. ラブ・バリエーション with SCOOBIE DO(マイナス・ワン)
04. ヒューリスティック・シティ(マイナス・ワン)
8cm CD Ver.
01. ヒューリスティック・シティ
02. ラブ・バリエーション with SCOOBIE DO
03. ヒューリスティック・シティ(マイナス・ワン)
04. ラブ・バリエーション with SCOOBIE DO(マイナス・ワン)
カセット・テープVer.
SIDE A
01. ラブ・バリエーション with SCOOBIE DO
02. ヒューリスティック・シティ
SIDE B
01. ラブ・バリエーション with SCOOBIE DO(マイナス・ワン)
02. ヒューリスティック・シティ(マイナス・ワン)
7inchシングルVer.(Vinyl)
SIDE A
01. ラブ・バリエーション with SCOOBIE DO(Mono Mix)
SIDE B
01. ヒューリスティック・シティ
リンク
- Dance for Philosophy : フィロソフィーのダンス公式サイト
- Scoobie Do | スクービードゥー
- フィロソフィーのダンス (@DFP_2015) | Twitter
- SCOOBIE DO (@SCOOBIE_DO) | Twitter
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フィロソフィーのダンス@2023.5.31「シュークリーム・ファンク」発売 @DFP_2015
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