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ぼくのりりっくのぼうよみ、“辞職”発表後初ステージで吐露「捨てることでらしくあれる」

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ぼくのりりっくのぼうよみ(撮影:川崎龍弥)

ぼくのりりっくのぼうよみ(撮影:川崎龍弥)

2019年1月をもって活動終了を発表したぼくのりりっくのぼうよみが、全国ツアー「僕はもう……」の初日公演を9月25日に東京・WWW Xにて行った。

先日放送された日本テレビ系「NEWS ZERO」のインタビューで活動終了を告知したほか、「私はぼくのりりっくのぼうよみを辞職します。自分で作り上げたこの偶像を破壊することで、3年間の活動を全うしたいと思います」というコメントを発表し、ファンに衝撃を与えたぼくりり。渦中とも言えるタイミングで開催されたライブは、寂寥感と解放感が漂う不思議な内容となった。

この日、ぼくりりは、DJ、キーボーディスト、ギタリストを迎えた編成によるバンドの演奏をバックに、デビュー以来発表してきたナンバーを次々と披露。オーディエンスはじっとステージに視線を送り、その姿を目に焼き付けるように彼のパフォーマンスを見守った。最初のMCでぼくりりは「どんな気持ちで来ればいいんだって感じだと思いますが、僕も同じです」と笑いながらトーク。しかし、至って自然な調子でステージを歩きまわりながら観客1人ひとりに語りかけるように、ときにソウルフルに、ときに怒気をはらませながら自身が生み出してきたナンバーを歌い上げていった。

中盤で彼は活動終了を決意した心境を吐露。「僕が1人の人間として生きていくうえで、ぼくのりりっくのぼうよみという存在を完結をさせることが僕の人生にとって素晴らしいことなんじゃないかと思い至りまして、活動終了することにしました」と訥々と語る。そして「誰よりも自由に生きて、それを見せていたはずなのに。自由になろうとすることって不自由だからそうしてるわけで。だんだん自分が何をしたいのかわからなくなってしまい、それに伴い……」と経緯を説明し、「あえて捨てることで、ぼくのりりっくのぼうよみがぼくのりりっくのぼうよみらしくあれるのかなと思って」と正直な思いを口にした。フロアからは「えー!」と残念そうな声が上がっていたが、ぼくりり自身はどこかすがすがしい表情を浮かべていた。

「輪廻転生」「僕はもういない」など、今回の活動終了を想起させるようなリリックを織り交ぜた最新曲などもパフォーマンスしつつ、彼は「言葉って完璧な道具じゃなくて、僕らは70、80%くらいの理解度で人生を送っていくしかない。そういう70、80%では伝わらないものを、絵とか音楽とか映像に残すのかなって。芸術作品って言語の伝わらない壁を超えるためにあるのかなと思って」と熱弁。そして、アーティストとして活動した中で感じたことや知ったことを語り、「僕が残した曲たちに、直接の言葉では伝えられない感情が残ってると思うので聴いてみてください」と呼びかけていた。

ぼくりりはこのあと各地を回り、10月30日に東京・LIQUIDROOMにてツアーファイナルを開催。12月12日に最後のオリジナルアルバム「没落」とベストアルバム「人間」を同時リリースする。

ぼくのりりっくのぼうよみ「僕はもう……」(※終了分は割愛)

2018年10月8日(月・祝)新潟県 NIIGATA LOTS
2018年10月9日(火)宮城県 Rensa
2018年10月11日(木)北海道 札幌PENNY LANE24
2018年10月16日(火)愛知県 ElectricLadyLand
2018年10月17日(水)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
2018年10月19日(金)福岡県 DRUM Be-1
2018年10月30日(火)東京都 LIQUIDROOM

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