宮野真守、デビュー10周年ライブでカバーソングやレア曲を次々に熱唱

今年アーティストデビュー10周年を迎えた宮野真守が9月9日に神奈川・横浜アリーナでワンマンライブ「宮野真守アニバーサリーライブ ～REQUEST II～」を開催した。このライブはファンから募ったリクエストを元にセットリストを構成するというもの。さらにライブ前半には、宮野が自ら選曲したカバーソングやキャラクターソングも披露された。

ステージ後方からストライプのスーツに身を包んだ宮野が登場すると、客席からは割れんばかりの大歓声が。「それでは行きましょう！」という彼の声を合図に星野源のカバー「SUN」でライブがスタートし、軽快なリズムで会場は一気にヒートアップした。2曲目は宮野が敬愛する平井堅のカバー「僕は君に恋をする」。ピアノの柔らかな音色と宮野の優しく叙情的な歌声が観客の心を震わせていく。さらに宮野は、彼がリク役を務めたPS2用ゲームソフト「キングダム ハーツ」の主題歌である宇多田ヒカルの「HIKARI」を、ジャズやネオソウルなどの要素を取り入れた斬新なアレンジでパフォーマンス。続いて彼は、中学生時代に初めてバンドで歌ったというMr.Childrenの「星になれたら」をカバーし、ブルースハープを取り出して笑顔で演奏した。

宮野が主人公の刹那・F・セイエイを演じた「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」の主題歌であるUVERworld「クオリア」を最後にカバーソングのパートは終了。ライブ中盤には「文豪ストレイドッグス」の太宰治キャラクターソング「永遠未遂にグッド・バイ」、「ちはやふる」の真島太一キャラクターソング「何度も生まれては消えていく雪のようなもの」、「Free! -Eternal Summer-」の松岡凛キャラクターソング「Over the Dream」など、宮野は次々にキャラソンを熱唱していった。

バンドメンバーやダンサーの紹介をはさんで宮野が全身白の衣装に着替えると、オリジナルソングを歌う後半戦に突入。「EGOISTIC」「BE」といったオリジナル曲を経て、宮野真守名義で初めてリリースした楽曲「久遠」を彼は2009年の1stライブ以来ひさびさに歌唱した。

「SUPER★SOUL」ではトロッコに乗り込んだ宮野が、アリーナ外周を移動しながら観客に感謝の気持ちを込めて手を振り、観客はペンライトやタオルを回しながらそれに応えた。そして彼は「みんな心を1つにこの曲を歌いましょう！」と笑顔で呼びかけ、本編最後に「WONDER LOVE」を披露。ファンクラブの名前になった「Laugh and Peace」という歌詞の通り、ファンとの絆を確かめ合うように歌いあげ、名残惜しそうに一旦ステージを後にした。

鳴り響く「マモ」コールに応えて再びステージに戻った宮野は、アンコールの1曲目として、切ない歌声と情熱的なダンスで「そっと溶けてゆくように」を歌唱。さらに「最高に盛り上がりたいと思うんですけどいいですか？」とオーディエンスに声をかけた彼は、10周年を記念して制作された最新曲「EXCITING!」を披露した。「EXCITING!」は10周年をファンと一緒に楽しもうというコンセプトで作られ、今年のアリーナライブツアーのタイトルにも採用された楽曲。左右に指を差す振り付けで会場に一体感をもたらして、ライブはフィナーレを迎えた。最後に感謝の言葉を語って深々とお辞儀をした彼は、ファンと歩んできた10年を噛みしめるようにしてステージを去っていった。

なお宮野は10月26日に初の写真集「宮野真守ファースト写真集 Player」をリリース。声優、俳優、アーティストとして最前線を走り続ける彼を表す「STAR」というテーマのもと、エンタテインメントの聖地・ラスベガスやグランドキャニオンで撮影されたカットが掲載される。またこの写真集の発売を記念し、2019年1月26日には東京・アニメイト池袋本店 9Fイベントホールにてサイン会＆お渡し会の開催も予定されている。