この公演は9月9日に千葉・ZOZOマリンスタジアムにて行われるHi-STANDARD主催イベント「AIR JAM 2018」の“プレイベント”として企画されたもの。最初に難波章浩(Vo, B)がステージに登場し、台風21号の関東地方接近という悪天候の中来場した観客に感謝の気持ちを述べる。そして「『PRE-AIR JAM SHOW』始めます!」と開会宣言をし、この日のゲスト・
難波に「かましてくれるから」と期待の声をかけられたSHADOWSは、重厚なサウンドを叩き込んで場内を温めていく。「Chain Reaction」でKazuki(G, Vo)がイントロを弾き始めると、フロアから自然とシンガロングが発生。その様子を見て「よくわかったな」と笑顔を見せたHiro(Vo)は、Hi-STANDARDの音楽に中学3年生のときに出会ったと言い「一生この人たちには敵わねえって思って、俺らは俺らの音楽をやろうと思わせてくれたバンド」と説明。さらに「ここでやれるってことがどれだけすごいことか。俺らが勝ち取った夢の1つ」とこの日のイベント出演を喜んだ。珍しくメンバー間での会話が噛み合わずに「ガッチガチに緊張してる」と明かすシーンもありつつ、彼らはタイトな演奏で観客のテンションを引き上げ、Hi-STANDARDへとバトンをつないだ。
Hi-STANDARDはMCの時間も惜しい様子で、登場するなり間髪入れずに楽曲を連発。初期の人気曲「FIGHTING FISTS, ANGRY SOUL」や、2016年の再始動時に発表された「ANOTHER STARTING LINE」、最新アルバムの表題曲「The Gift」など、新旧の楽曲群を次々と届けていく。難波、横山健(G, Vo)、恒岡章(Dr)の3人はメンバー同士顔を見合わせて息を合わせたり、難波と横山が同じタイミングでジャンプしたりと、序盤から楽しそうにプレイしていた。「Teenagers Are All Assholes」では横山が、幼なじみと共に始めたブランド・Woodsticsのミニギターをお披露目。うれしそうにギターソロを弾き、難波から「この小ささでこの音、やばいね」と絶賛されていた。一方「STAY GOLD」の演奏後には横山が「なんちゃん(難波)の歌う『STAY GOLD』は格別ズラー!」と声を弾ませるなど、3人は互いの健闘をたたえながらライブを進行していた。
MCでは難波が、台風21号の上陸および接近に伴い来場できなかったファンが4、500人いると明かす。「今日ほどいろんなところから大変な思いをして集まってくれてるんだなと思ったことはない」と改めて来場者への思いを述べるなど、会場に来られなかったファンに対して終始胸を痛めていた様子だった。横山もまた観客のいつもより小さなシンガロングに「何か足りない」と嘆き、「わかった! 来れなかった500人分の声が足りないんだ」とひと言。難波が「そのぶん補ってくれ!」とフロアを焚き付け、観客はより一層大きな声で「Free」を合唱し、会場を感動的なムードで包んだ。
ライブ終盤、「今日からAIR JAMだからな!」と声を上げた難波は、再始動したHi-STANDARDが「世代を超えてつながっていけたら」という思いをテーマとして掲げていること、「AIR JAM 2018」や今回の「PRE-AIR JAM SHOW」もその趣旨のもと行っていることを説明。また現在のHi-STANDARDについて「新しい形になってるけど、Hi-STANDARDは生きてるんで、これからもよろしく!」とファンへメッセージを送り、約1時間半におよぶステージを締めくくった。
なおステージ上でメンバーは台風21号の影響で来場できなかった人のために対策を行うと約束しており、その対応については現在検討中とのこと。
AIR JAM 2018
2018年9月9日(日)千葉県 ZOZOマリンスタジアム
OPEN 10:00 / START 12:00 / END 21:00(予定)
<出演者>
リンク
- Hi-STANDARD | ハイスタンダード
- AIR JAM 2018
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