橋本塁主催イベントを謎のバンド・ドットマンズが急襲

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カメラマン・橋本塁が主催するライブイベント「SOUND SHOOTER vol.5」が、3月22日に新木場STUDIO COASTにて行われた。

“ドットマンズ”こと9mm Parabellum Bulletのステージ。滝善充(G)と中村和彦(B)はご丁寧に楽器までドット柄。

“ドットマンズ”こと9mm Parabellum Bulletのステージ。滝善充(G)と中村和彦(B)はご丁寧に楽器までドット柄。

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今年初のライブとは思えない堂々としたステージングを見せたandrop。橋本はandropの詞世界が好きだとMCで語った。

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超満員の会場を卓越したライブパフォーマンスで魅了したNothing's Carved In Stone。

超満員の会場を卓越したライブパフォーマンスで魅了したNothing's Carved In Stone。

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この日も実にフォトジェニックな動きでオーディエンスの視線を釘付けにしたTHE BACK HORNの4人。松田晋二(Dr)は「日ごろの恩返しを塁君とみなさんにしたいと思います」と語り、熱のこもったパフォーマンスを繰り広げた。

この日も実にフォトジェニックな動きでオーディエンスの視線を釘付けにしたTHE BACK HORNの4人。松田晋二(Dr)は「日ごろの恩返しを塁君とみなさんにしたいと思います」と語り、熱のこもったパフォーマンスを繰り広げた。

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BEAT CRUSADERSのヒダカは転換時に上映された、橋本の撮影によるライブ写真のスライドを見て「みんなすごくカッコいい写真ばっかりなのにさ、俺らだけお面かぶっててバカみたいじゃない?(笑)」とこぼした。

BEAT CRUSADERSのヒダカは転換時に上映された、橋本の撮影によるライブ写真のスライドを見て「みんなすごくカッコいい写真ばっかりなのにさ、俺らだけお面かぶっててバカみたいじゃない?(笑)」とこぼした。

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「SOUND SHOOTER」は橋本が写真撮影を手掛けるアーティストが多数出演する、年に一度のイベント。チケットがソールドアウトとなったこの日の会場は多数のロックファンで超満員となり、開演前から熱気が立ち込めた。

開演前、ステージに登場した橋本は「かなりゆるゆるなイベントなんで、ゆるゆるに楽しんでください(笑)」と集まったオーディエンスに挨拶。そして当日までシークレットとなっていたオープニングアクトのバンドについて「今日が初ライブで今日解散するバンドで“ドットマンズ”といいます。みなさん温かい目で見守ってあげてください!」と紹介した。

その直後、場内には耳をつんざく大音量でAtari Teenage Riotの「Digital Hardcore」が鳴り響き、紗幕が上がったステージには青く輝くツーバスのドラムセットが。この時点で“ドットマンズ”の正体に気付いたオーディエンスは絶叫しながらステージ前に殺到。やがてステージに現れた4人のメンバーは、橋本のトレードマークとも言えるドット柄の衣装に身を包んでいる。ステージ中央で深々と礼をし「えー……9mm Parabellum Bulletです」と菅原卓郎(Vo,G)が正体を明かすと、場内にはさらに大きな歓声が響き渡った。誰もが驚く奇襲作戦に出た4人は、MCもほとんどないまま立て続けに5曲を演奏。フロアの気温を一気に急上昇させ、あっという間にステージを去って行った。

“ドットマンズ”こと9mm Parabellum Bulletの衝撃的すぎるパフォーマンスに続いて登場したのはandrop。これまでほとんどメディア露出がなく、プロフィールも秘されているとあって、謎めいたアーティストの登場を前にオーディエンスの間に緊迫した空気が漂う。静まりかえった会場に足を踏み入れたのは痩せ型の青年4人。彼らは定位置に着くと緊張を解きほぐすように「Tonbi」を鳴らした。ファルセットの効いた柔らかなボーカルと厚みのあるバンドサウンドは、オーディエンスを瞬時に引き込んでいく。1曲目で観客の心をしっかりつかむと、1stアルバム「anew」の中から「Roots」「Nam(a)e」と疾走感あふれるナンバーを立て続けに披露。時折サウンドとシンクロした映像演出を取り入れ、みずみずしいandropワールドを展開し、その存在をオーディエンスに強く印象づけた。

「次のバンドも本当にいいバンドです。拓(村松拓/Vo,G)のMC以外の声もすごいカッコいいし(笑)」と紹介されたのはNothing's Carved In Stone。1曲目「Isolation」のイントロが始まると、凄まじい数のダイバーが宙を舞い、最前ブロックではモッシュの渦が巻く。間奏では日向秀和(B)と生形真一(G)がトリッキーなソロを披露し、迫力あるグルーヴを響かせる。打ち込みを取り入れた「November 15th」では、大喜多崇規(Dr)の畳み掛けるようなリズムにフロアの全員が踊り狂う。途中のMCでは村松が「今日チケット完売なんでしょ? すごいよね、みんな塁さんのこと好きなんだね(笑)。塁さんは最高だよ、いい写真撮るし」と主催者・橋本を褒めたたえる。ラストは「Around The Clock」を披露。フロアを幸福な空気で満たして締めくくった。

3番手を務めたのは、橋本に「僕が撮影しているバンドの中でも、3本指に入るくらいフォトジェニックなバンド」と評されたTHE BACK HORN。主催ツアー「KYO-MEI大会」真っ最中の4人は、ツアーの影響もあってか冒頭からテンション最高潮。「世界を撃て」でライブの口火を切ると、「ブラックホールバースデイ」「罠」と激しいナンバーを叩きつけ、フロアを熱狂の渦へと巻き込む。さらに菅波栄純(G)を筆頭にフロントの3人がステージを所狭しと暴れまくり、その動きに呼応しクラウドサーフやモッシュが次々と生み出される光景が広がった。また中盤ではバンドの“静”の一面を押し出した「美しい名前」を演奏し、山田将司(Vo)の情感豊かな歌声が会場を伝う場面も。その後は再び攻撃モードにチェンジし、短時間ながらも緩急をつけたパフォーマンスでライブバンドとしての底力を証明した。

トリを飾ったBEAT CRUSADERSのライブ前には、橋本が「『今日はお前のイベントだから、お前がセットリスト決めろ』って言われたので、僕が決めさせてもらいました!」と驚きのエピソードを明かす。メンバーが登場し、お面を投げて最初に披露したのは「TIME FLIES, EVERYTHING GOES」。「ISOLATION」では全員が一斉にジャンプを繰り返し、COASTのフロアが大きく揺れた。その後も「LOVE DISCHORD」「Ghost」と、ファンにはたまらないナンバーが続く。クボタマサヒコ(B)はこの日の曲について「あいつはお客さんの位置に一番近い人間だから、今日のセットリストはファンの人から見ても間違いないと思います」と語る。その言葉どおり、全曲にわたって壮絶な盛り上がりが続くステージとなった。

アンコールではTwitterでおなじみの“五味アイコン”をプリントしたお面をかぶった橋本が登場し、「あんまり時間ないけど、聴きたいですか?」とオーディエンスに問いかける。大歓声に応えて登場したビークルは「HIT IN THE USA」のイントロを奏でるが、ここで無類のカメラ好きというクボタが橋本に代わってカメラマンを務め、橋本がベースを弾くというサプライズが。曲が終わり「とんだ茶番でした!(笑)」と、ヒダカトオル(Vo,G)が照れくさそうに叫んだ後、イベントの最後を締めくくるラストナンバーは「MICKEY MOUSE CLUB MARCH」。オーディエンスもステージ上のメンバーも、撮影を続ける橋本も全員が笑顔のまま、記念すべき5回目の「SOUND SHOOTER」の幕が閉じられた。

なお、3月30日からは渋谷Gallery LE DECOにて、橋本がこれまでに撮影したさまざまなバンドのライブ写真を展示する写真展「SOUND SHOOTER PHOTO EXHIBITION」が開催される。今回のライブに参加した人はもちろん、参加できなかった人もぜひ足を運んでみよう。

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読者の反応

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窪田メグミ @KuBoSaN22

‥このイベント、ビークルが出たから行ったと思う‥多分‥

橋本塁主催イベントを謎のバンド・ドットマンズが急襲 https://t.co/0leWqQXYBL

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