覚醒するORIGINAL LOVE、チャレンジ精神に満ちた全国ツアー完走

7

417

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 103 254
  • 60 シェア

ORIGINAL LOVEの全国ツアー「Wake Up Challenge Tour」が、7月7日に東京・昭和女子大学人見記念講堂で千秋楽を迎えた。

田島貴男(ORIGINAL LOVE)(撮影:工藤ちひろ)

田島貴男(ORIGINAL LOVE)(撮影:工藤ちひろ)

大きなサイズで見る(全40件)

田島貴男(ORIGINAL LOVE)とバンドメンバーによる記念写真。(撮影:工藤ちひろ)

田島貴男(ORIGINAL LOVE)とバンドメンバーによる記念写真。(撮影:工藤ちひろ)[拡大]

6月1日に愛知・DIAMOND HALLで幕を開け、全国7都市で展開された本ツアー。田島貴男(Vo, G)は木暮晋也(G / ヒックスヴィル)、村田シゲ(B / □□□、CUBISMO GRAFICO FIVE、Circle Darko)、小松シゲル(Dr / NONA REEVES)、冨田謙(Key)、真城めぐみ(Cho / ヒックスヴィル、ましまろ、HEA)というおなじみのバンドメンバーを引き連れ、「Wake Up Challenge Tour」というタイトル通り、未完成の新曲を披露したり映像や電飾を用いた演出を織り交ぜたりと挑戦的な内容で観客を楽しませた。

田島貴男(ORIGINAL LOVE)(撮影:工藤ちひろ)

田島貴男(ORIGINAL LOVE)(撮影:工藤ちひろ)[拡大]

目覚まし時計のアラーム音が場内にけたたましく鳴り、バンドメンバーと共にステージに現れた田島は、1曲目の「It’s a Wonderful World」で澄んだファルセットボイスを響かせた。続く「線と線」では、軽快なギターリフに観客も自然と体を揺らす。田島がマイク片手に舞台上を動き回った「クレイジアバウチュ」を経て、6人がプレイしたのは2013年発表のアルバム「エレクトリックセクシー」より「エナジーサプライ」。メンバーの体や楽器に巻き付けられた電飾装置が点灯し、幻想的な雰囲気を作り上げた。

田島貴男(ORIGINAL LOVE)(撮影:工藤ちひろ)

田島貴男(ORIGINAL LOVE)(撮影:工藤ちひろ)[拡大]

冒頭4曲を終えたところで田島は“覚醒して挑戦する”というツアーコンセプトを説明し、歌詞が未完成の新曲「A.I.ジョーのブルース(仮)」「ゼロセット(仮)」を歌う。曲間に「付いてきてますか?」と問う田島の不安げな言葉とは裏腹に、場内には拍手や指笛が沸き起こった。4月に配信リリースされた約2年ぶりの新曲「ハッピーバースデイソング」のあと、「フランケンシュタイン」ではステージ背後にスクリーンが登場。ミステリアスな楽曲の世界観とリンクする映像をバックに演奏された。

ORIGINAL LOVE「Wake Up Challenge Tour」東京・昭和女子大学人見記念講堂公演の様子。(撮影:工藤ちひろ)

ORIGINAL LOVE「Wake Up Challenge Tour」東京・昭和女子大学人見記念講堂公演の様子。(撮影:工藤ちひろ)[拡大]

ライブ中盤には「あたらしいふつう」「ふたりのギター」「海が見える丘」と、田島が自身にとって音楽活動の転機になったというアルバム「白熱」からのナンバーが続く。伸びやかで力強い彼の歌声に、観客はじっくりと耳を傾けていた。また「セーリングボート」では6人が涼やかなメロディを奏で、場内をクールダウンさせた。そして真城もお気に入りだという新曲「A Song for Acrobat(仮)」を歌唱したあと「よろしければ立ち上がってパーティを」という呼びかけで始まった「一撃アタック」では、バンドメンバーが疾走感あふれるサウンドを響かせ、会場の熱気をぐいぐい引き上げていく。間髪入れず「ラヴァーマン」へとなだれ込むと、田島は「ラヴァーラヴァーラヴァーマン!」「三軒茶屋ラヴァーマン!」とハイテンションに煽り、観客は大きな声援でそれに応えた。

田島貴男(ORIGINAL LOVE)(撮影:工藤ちひろ)

田島貴男(ORIGINAL LOVE)(撮影:工藤ちひろ)[拡大]

その後田島は「朝日のあたる道」でシンガロングを誘い、さらなる一体感を生み出したところで代表曲「接吻」へ。田島は観客を指差しながら「深く果てしなくあなたを知りたい」というフレーズを情感たっぷりに歌い上げた。「ソウルパワー!」の雄叫びが連呼される「Two Vibrations」、ハンドクラップが強烈なグルーヴを生む「The Rover」で熱気はピークに達し、田島は最後に「It’s a Wonderful World」を一節歌って本編を締めくくった。

ORIGINAL LOVE「Wake Up Challenge Tour」東京・昭和女子大学人見記念講堂公演の様子。(撮影:工藤ちひろ)

ORIGINAL LOVE「Wake Up Challenge Tour」東京・昭和女子大学人見記念講堂公演の様子。(撮影:工藤ちひろ)[拡大]

アンコールを求める拍手に応えて舞台に再登場した6人は、ファンに高い人気を誇る「月の裏で会いましょう」を披露。開放感のあるサウンドに乗せ、田島はメロウな歌声を聴かせる。続く「Let's Go!」では一心不乱にギターをかき鳴らす彼の姿を、オーディエンスは食い入るように見つめた。熱演を終え、ふらふらと頼りない足取りでステージからはけていったのも束の間、鳴り止まない拍手に呼び戻された田島は三たびステージへ。アコースティックギターを軸にしたシンプルなアレンジで「希望のバネ」を届け、ツアーは大団円を迎えた。

この記事の画像(全40件)

ORIGINAL LOVE「Wake Up Challenge Tour」2018年7月7日 昭和女子大学人見記念講堂 セットリスト

01. It’s a Wonderful World
02. 線と線
03. クレイジアバウチュ
04. エナジーサプライ
05. A.I.ジョーのブルース(仮)
06. ゼロセット(仮)
07. ハッピーバースデイソング
08. フランケンシュタイン
09. あたらしいふつう
10. ふたりのギター
11. 海が見える丘
12. セーリングボート
13. A Song for Acrobat(仮)
14. 一撃アタック
15. ラヴァーマン
16. 朝日のあたる道
17. 接吻
18. Two Vibrations
19. The Rover~It’s a Wonderful World
<アンコール>
20. 月の裏で会いましょう
21. Let's Go!
<ダブルアンコール>
22. 希望のバネ

全文を表示

読者の反応

  • 7

Yukie @ikejo0603

【ライブレポート】覚醒するORIGINAL LOVE、チャレンジ精神に満ちた全国ツアー完走(写真40枚) - 音楽ナタリー https://t.co/5X6qgROX5g

コメントを読む(7件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Original Love / 田島貴男 / ヒックスヴィル / □□□ / NONA REEVES / ましまろ の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。