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BEGIN主催「うたの日コンサート」今年も大成功!快晴に響かせた450人による名曲メドレー

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「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2018 in 嘉手納」の様子。

「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2018 in 嘉手納」の様子。

昨日6月24日に沖縄・嘉手納町兼久海浜公園特設会場にて、BEGIN主催のライブイベント「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2018 in 嘉手納」が行われた。

今年で開催18回目を迎えた「うたの日コンサート」は、「祭りや祝い事の脇役である『うた』に感謝し、みんなで『うた』をお祝いしよう」という目的で行われているライブイベント。沖縄出身のアーティストを中心に、毎年「観客も出演者」というテーマのもと一般のフラダンサーやエイサー隊といった多彩な出演者が参加している。今年は県内外から7000人にのぼる観客が会場に集まり、約450人もの出演者がパフォーマンスを繰り広げた。

イベント開催前日に気象庁から沖縄の梅雨明けが宣言され、すっきりとした快晴が広がったこの日。MCのきゃんひとみ与座よしあきが「『うたの日』おめでとう!」と元気にステージに現れると、BEGINの比嘉栄昇(Vo, G)、島袋優(G)、上地等(Key)と嘉手納町のゆるキャラ・いもっちも加わり観客に挨拶する。そして當山宏嘉手納町長による「うたの日」開会宣言と島唄「ファムレウタ」の歌唱をもって、イベントは穏やかに幕を開けた。

1番手を務めたのは沖縄在住の4人組バンド・ヤングオオハラ。「新」をパワフルにプレイしたあと、ハローユキトモ(Vo, G)は「今日は呼んでくれて本当にありがとうございます。人いっぱいっすね! 慣れません、こんなの。初めてです」と大勢の観客を前に笑顔を見せる。その後、4人は力強いボーカルが印象的な「HANBUN」やダンスチューン「サマタイ」を堂々とパフォーマンスした。

続いてステージには、普段は各々がソロで活動している5MC1DJユニット・Asian Turtlesが登場した。彼らは自己紹介がてらの1曲「アジア亀」をドロップしたあと、そのままヘビーな「u chi na」を畳みかける。終盤にはゆったりとしたサマーチューンを連発し、心地よいムードを作り出してステージを去った。今回初めて沖縄を訪れたという演歌歌手の三丘翔太は、BEGINの演奏をバックに「虹色の雨」で見事なこぶしを披露。自身の師である水森英夫が作詞を手がけた新曲「面影今いずこ」、田端義夫の名曲「かえり船」を歌い上げたあと、彼は「またこの波打際で演歌を歌わせていただきたいです」と感慨深げに述べた。

強い日差しが降り注ぐ中始まったのは、BEGINによる「エイサー・ステージ」。エイサー隊の太鼓の音と共に「海の声」「三線の花」「島人ぬ宝」が演奏されると、観客は指笛を鳴らし楽曲に彩りを添える。その後3人はLIVE DAMのカラオケコンテストで勝ち抜いた一般女性を呼び込み、彼女をボーカルに据えて「笑顔のまんま」を披露。場内を温かい空気で満たしていった。

募金活動「ぶたの音返し募金」について紹介したあと、BEGINは続いて「ハワイアン・ステージ」のアクトへ突入。舞台には100名のフラダンサーと120名の演奏隊からなる「うたの日ハワイアン・オーケストラ」が登場し、星をテーマにした選曲でライブを展開していく。ゲストの高宮城実人による「めぐみのうた」、子供たちの歌声が響いた「キラキラ星」、この日のために比嘉が書き下ろした新曲「私の好きな星」といったナンバーに合わせて、フラダンサーたちは美しいダンスを繰り広げた。

嘉手納町連合青年会・千原郷友会による演舞を経て、ステージにはKiroroが現れる。「Best Friend」で玉城千春(Vo)が透明感のある歌声を響かせると、自然と大きな拍手が沸き起こった。2人は最新アルバム「アイハベル」収録曲や往年のヒット曲「未来へ」を披露してステージを去るも、鳴り止まない拍手に応えて再び舞台へ。急遽「長い間」を届けて、オーディエンスを大いに喜ばせた。

いよいよイベントも佳境、日が暮れ始めるとBEGINによる「マルシャ・ショーラ」のコーナーがスタートした。「マルシャ・ショーラ」はサンバの起源といわれるブラジルの伝統音楽・マルシャと、沖縄の方言「~しましょう」という意味の「ショーラ」を掛けあわせた造語。BEGINのナンバーはもちろん、昭和の歌謡曲や沖縄民謡などがマルシャのリズムに乗せてメドレー形式で演奏されるステージだ。今年の「うたの日」ではオムロン協力のもと、万歩計を使用して運動量を図ることのできる「ヘルシーエリア」が新設された。

この日の「マルシャ・ショーラ」は2ブロックに分かれた合計1時間のステージとなっており、舞台には宮城姉妹やダンサーたちに加えイベント出演者たちが次々と参加した。第1部ではKiroroの2人がキュートな歌声で沸かせた「さんぽ」や、里崎智也、稲村亜美、獣神サンダーライガーらによる賑やかな「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」、ヤングオオハラによる情熱的な「TRAIN-TRAIN」などが次々とプレイされ、観客は自由にジャンプしたり手拍子をして体を揺らした。

比嘉の「リズムの中で泳ぐ感じで」という言葉から始まった第2部では、三丘翔太ときゃんひとみがボーカルをとった「いつでも夢を」、BEGINによる「オジー自慢のオリオンビール」、銀テープが噴射された「ソウセイ」といったナンバーで場内の熱気が急上昇する。全22曲にわたるメドレーの最後を飾ったのは、今年誕生10周年を迎える「笑顔のまんま」。ダンサーたちと観客が一斉に手拍子を鳴らし、一体感あふれるクライマックスとなった。1時間ノンストップの演奏を終えたBEGINの3人は、全出演者たちを改めて紹介したのち「『うたの日』おめでとう!」「皆さん本当にありがとうございました!」と笑顔で感謝を伝え、イベントの幕を閉じた。この日のライブの模様は、後日BSスカパー!にてオンエアされる予定だ。

なおYouTubeでは現在、6月20日に配信リリースされた楽曲「笑顔のまんま(マルシャ ショーラ・フル・バージョン)」のミュージックビデオが公開されている。この「笑顔のまんま」新バージョンには、同曲が公式テーマソングとなっている映画祭「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」の開催10周年を記念して吉本新喜劇の川畑泰史、すっちー、酒井藍ら多くの座員がコーラスで参加。彼らはMVにも出演しているので、さっそくチェックしてみよう。

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