まらしぃ×高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」連弾も！晴れの野音で「まらフェス」大成功

6月9日に東京・日比谷野外大音楽堂にて、まらしぃ主催のライブイベント「まらフェス2018」が開催された。

前日の雷雨から一転、晴れて当日を迎えた「まらフェス」。グッズのはっぴを着てステージに現れたまらしぃは、ステージ中央のグランドピアノの前に座ると「楓神」でライブをスタートさせた。片手で鍵盤を叩きながら片手でマイクを持ち、「晴れてよかったですねー！ 本当にうれしいです。今日は楽しいイベントにしますんで、最後まで楽しんでいってください」と集まったファンににこやかに挨拶をしたのちメドレーへと流れ込み、一心不乱にピアノを奏でた。

メドレーを弾き終えたところでまらしぃが1組目のゲストであるlogical emotionのdrm（B）とタブクリア（Dr）を呼び込む。当日一緒に名古屋から東京へ移動してきたという3人は「Forever Shootingstar☆ミ」「Give Me Chocolate!!!」といったアッパーチューンを息の合ったプレイで披露した。さらにまらしぃが「この開放的な空間でぜひやりたい曲がある」と前置きし、「空想少女への恋手紙」を透明感ある音色で届けると、オーディエンスは心地よさそうに体を揺らしながら聴き入っていた。

2組目のゲストは尺八奏者の小湊昭尚。初めて尺八の生演奏を聴いたときに度肝を抜かれたまらしぃが小湊と演奏するために作ったという「Bamboo Fluter」、そして「創聖のアクエリオン」を、2人が尺八とピアノのアレンジでセッションした。荘厳な尺八の音色に、ステージ上に飾られたピンクのサルのバルーンが「少し雅になった気がする」と語る興奮ぎみのまらしぃは、小湊に「せっかくの『まらフェス』なので、何か特別なことしたくないですか？」と提案し、3組目のゲストである高橋洋子をステージに招く。3人で「アマツキツネ」を披露すると、サビで響きわたる高橋のパワフルな高音ボイスに会場中が息をのんだ。ここで小湊がステージを去り、まらしぃの伴奏で高橋が代表曲「残酷な天使のテーゼ」を熱唱。間奏では高橋とまらしぃが連弾するひと幕もあり、客席からどよめきと歓声が沸き起こった。

ライブ後半はまらしぃとkors kのユニット・maras kからスタート。2人は「まらフェスでやることを意識して作った曲が多い」という5月にリリースしたばかりの新作「Beat Piano Music3」からハイテンションなダンスナンバー「Piano Ninja」「Cat's magic☆」を冒頭から畳みかけ、客席を総立ちにさせた。熱気が高まる中高橋が再び登場し、彼女がまらしぃのために作詞した楽曲「T.o.k.y.o maras k feat.Yoko Takahashi」を3人でプレイすることに。歌唱前にはこの楽曲がテレビ東京の番組「主治医が見つかる診療所」の7月度エンディングテーマに決定したことも発表され、ファンを喜ばせた。

すっかり日が落ちると、ジャケットに着替えたまらしぃが登場。「ゲストの方にたくさん出ていただいて、幸せな気持ちでいっぱいなんですけど、僕のイベントなので、最後はきっちりピアノを弾きたいと思います」と宣言し、再びソロパートへと突入する。彼はまず「ようこそジャパリパークへ」「POP TEAM EPIC」といった人気のアニソンカバーを交えたメドレーをたっぷりと披露。続けて「晴れて星が出ることを信じて選曲した」という「stella=steLLa」「AndrOmed」をしっとりと届けた。最後にまらしぃが初めて手がけたドラマの劇伴「Iris」を力強く演奏し、本編を締めくくった。

アンコールでは気球を模したピンクのサルが追加され、華やかさを増したステージにまらしぃが再び登場。「『まらフェス』は僕にとって思い出に残るライブで、もう1回やりたいなと思って『まらフェス』のテーマソングを作りました」と語り、世界で初めて“天体のカタログ”を作ったと言われる天文学者の名前から命名したナンバー「Messier」をダイナミックに届け、笑顔でステージをあとにした。

なお、まらしぃはこの公演で10月から全国ツアーを開催することを発表。イープラスでは6月24日までチケットの先行予約を受け付けている。