TempalayとSilica Gelが共鳴、日韓サイケの最前線を見せた「Fusion-Ha.」ファイナル公演

1

Tempalayがキュレーターを務めるライブイベント「Fusion-Ha.」の最終公演が、4月28日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催された。

TempalayとSilica Gel。(撮影:元 / @tya__han)

TempalayとSilica Gel。(撮影:元 / @tya__han)

高画質で見る

「Fusion-Ha.」は、ジャンルや世代を越えてそれぞれのアーティストが持つ音楽性を“混ぜ合わせる”ことをテーマにした対バンシリーズ。ここまで神奈川公演にくるり、福岡公演にBialystocks、愛知公演にPEOPLE 1、大阪公演に羊文学を迎え、Tempalayとともに各地で熱いライブを繰り広げてきた。ツアーファイナルとなる本公演には、韓国から気鋭のロックバンド・Silica Gelがゲストとして登場。日韓のサイケデリックミュージックを担うバンド同士の、ファン待望のツーマンライブが実現した。

Silica Gel

先陣を切ったのはSilica Gel。メンバーが静かに舞台上の定位置に就き、しばしの静寂が流れたのち、代表曲の1つ「NO PAIN」でダイナミックにライブの幕を開けた。そのまま電子メトロノームのようなシーケンスに音を重ねながら、ダンサブルな「Juxtaposition」へと突入。続く「Realize」では、壮大かつ豪快なロックギターサウンドで観客を圧倒する。音の壁のような分厚いバンドアンサンブルの中で、キム・ハンジュ(Vo, Key)の荒々しい歌声と、キム・チュンチュ(Vo, G)の温かみのある歌声というツインボーカルの掛け合いがドラマチックに響き合った。

キム・ハンジュ(Silica Gel)(撮影:元 / @tya__han)

キム・ハンジュ(Silica Gel)(撮影:元 / @tya__han) [高画質で見る]

キム・チュンチュ(Silica Gel)(撮影:元 / @tya__han)

キム・チュンチュ(Silica Gel)(撮影:元 / @tya__han) [高画質で見る]

中盤の「Tik Tak Tok」では、アウトロでチュンチュが果てしなく続くかのような怒涛のギターソロを弾き倒し、オーディエンスから大歓声が沸き起こる。「Everybody Does」のラストでは、キム・ゴンジェ(Dr)が激しい怒涛のドラムソロを長時間にわたって披露。背後から強いライトが当てられ、まるで後光が差しているかのような神々しい姿で観客の視線を釘付けにした。

キム・ゴンジェ(Silica Gel)(撮影:元 / @tya__han)

キム・ゴンジェ(Silica Gel)(撮影:元 / @tya__han) [高画質で見る]

カラフルな光の中で人気曲「BIG VOID」を披露したあとは、メンバー全員が日本語でMCを展開。チェ・ウンヒ(B)は観客に向けて「Tempalayを聴いたことありますか? 私は知らない……冗談です(笑)」とジョークを飛ばしつつ、「10年くらい前、Tempalayに憧れたから、今めちゃくちゃうれしい」と喜びを語り、会場からは温かい拍手が送られた。またチュンチュからは、8月か9月に新しいアルバムをリリースする予定だといううれしいニュースも。最後は「Ryudejakeiru」を堂々と奏で、彼らはTempalayへとしっかりとタスキをつないだ。

Silica Gel(撮影:元 / @tya__han)

Silica Gel(撮影:元 / @tya__han) [高画質で見る]

Tempalay

続くTempalayのステージは、妖しくディープな雰囲気の「脱衣麻雀」で幕を開け、そのままノンストップで「人造インゲン」へ。そこからさらにファンキーな「続・Austin Town」へとなだれ込む。オープニングからの予想外の選曲で意表を突き、ここから先のライブへの期待を否応なしに高めていく。

Tempalay(撮影:元 / @tya__han)

Tempalay(撮影:元 / @tya__han) [高画質で見る]

アバンギャルドでありながらキャッチーというTempalayならではのサウンドは、生のライブ演奏によってさらにその魅力を発揮。多くの楽曲には曲間をつなぐアレンジが施されており、ライブ全体がまるで1本の大作のようにシームレスにつながっていく。

小原綾斗(Tempalay)(撮影:元 / @tya__han)

小原綾斗(Tempalay)(撮影:元 / @tya__han) [高画質で見る]

ドリーミーで酩酊感のある「どうしよう」のサウンドで観客を深く陶酔させたあとは、より壮大で神秘的なサウンドにアレンジされた「Odyssey」へ。この曲での、プログレッシブロックを彷彿とさせる長尺のギターソロによって引き延ばされた熱演は、観客の胸を強く打った。そして「Odyssey」からクロスフェードするようにミックスしながら「かみんち」へ突入。さながら人力テクノといったグルーヴィなビートにオーディエンスは思わず体を揺らし、会場は祝祭感で満たされていく。

AAAMYYY(Tempalay)(撮影:元 / @tya__han)

AAAMYYY(Tempalay)(撮影:元 / @tya__han) [高画質で見る]

ライブ終盤は、オリエンタルなムードが漂う「ああ迷路」、浮遊感あふれるサウンドと切ないメロディが溶け合う「Magic」、小原綾斗(Vo, G)とAAAMYYY(Syn, Cho)がドラマチックなボーカルの掛け合いを繰り広げる「預言者」と、Tempalayならではポップチューンが連続。小原のシャウトを合図に「NEHAN」がスタートすると、そのダンサブルなビートに身を任せるようにフロアが揺れ、会場は恍惚感に包まれた。

藤本夏樹(Tempalay)(撮影:元 / @tya__han)

藤本夏樹(Tempalay)(撮影:元 / @tya__han) [高画質で見る]

そして小原は「Silica Gelありがとう! Tempalayでした! ありがとう!」とシンプルな感謝の言葉を叫び、ラストナンバーとして「続・New York City」を披露。演奏を終えると、小原は持っていたギターを勢いよくぶん投げてステージを立ち去った。約1時間ずつという持ち時間の中に、Silica GelとTempalayそれぞれの魅力がぎゅっと詰め込まれた、濃密で充実した一夜はこうして幕を下ろした。

Tempalay(撮影:元 / @tya__han)

Tempalay(撮影:元 / @tya__han) [高画質で見る]

なお終演後、会場のエントランス付近に貼られたポスターやデジタルサイネージでは、Tempalayの新曲「I DON'T WANNA DIE!」が5月1日に配信リリースされることが告知された。

Tempalay「I DON'T WANNA DIE!」ジャケット

Tempalay「I DON'T WANNA DIE!」ジャケット [高画質で見る]

セットリスト

「Tempalay presents "Fusion-Ha."」2026年4月28日 Zepp Haneda(TOKYO)

Silica Gel

  1. NO PAIN
  2. Juxtaposition
  3. Realize
  4. NEO SOUL
  5. T+Tik Tak Tok
  6. Andre99
  7. Kyo181
  8. Everybody Does
  9. BIG VOID
  10. Ryudejakeiru

Tempalay

  1. 脱衣麻雀
  2. 人造インゲン
  3. 続・Austin Town
  4. Booorn!!
  5. どうしよう
  6. Odyssey
  7. かみんち
  8. ああ迷路
  9. Magic
  10. 預言者
  11. NEHAN
  12. 続・New York City

この記事の画像(全39件)

リンク

この記事が役に立ったらいいね!をお願いします

いいね!をすると、Xのタイムラインであなた向けのナタリーの記事が表示されやすくなります。

いいね!する

読者の反応

音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート】
TempalayとSilica Gelが共鳴!

日韓サイケの最前線を見せた
「Fusion-Ha.」ファイナル公演

🔽詳しくはこちら(写真39枚)
https://t.co/BTcjDixgbN

#Tempalay_FH https://t.co/VWqL09z17k

コメントを読む(1件)

Tempalayのほかの記事

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Tempalay / Silica Gel の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。