彼らがワンマンライブを行うのは、昨年6月に開催の「有頂天ワンマンライブ 2017・初夏~35年目の神経衰弱~」以来およそ1年ぶり。開演時刻になると1990年発表のアルバム「カラフルメリィが降った街」収録曲「1990年のカラフルメリィ」冒頭の朗読パートがSEとして流れ、ワンマンは幕開けとなった。
ライブ序盤、有頂天の5人はアルバム「カラフルメリィが降った街」から「ニュース」「1990年のカラフルメリィ」を披露。2曲の演奏を終えるとKERA(Vo)は「ようこそ。楽しんでってくれい」と観客たちを歓迎した。最新アルバム「カフカズ・ロック / ニーチェズ・ポップ」から「monkey's report(ある学会報告)」「100年」を演奏したあとには、あまりライブでは披露してこなかったという「インサート」「俗界探検隊」もプレイ。新旧織り交ぜたセットリストでオーディエンスを楽しませた。
再結成後に制作された楽曲「嘘つきマーキュリー」「懐かしさの行方」を挟み、中盤以降はCOU(G)がメインボーカルを務める「SHELL SHOCK」、今回のライブタイトルにも銘打たれている「カラフルメリィ」などアップテンポなナンバーが届けられた。途中何度か行われたMCコーナーでは、KERAが愛猫ごみや次回作の構想、キャニオンレコード在籍時のエピソードなど思いつくままに話題を展開。突拍子のない発言が続くあまり、KUBOBRYU(B)が「やめないで話せるの、すごいよね!」と突っ込みを入れる場面もあった。
さらにこの日は「ころころ虫」「みつけ鳥」「キョコウフクロウ」など、過去の有頂天の楽曲でおなじみのキャラクターが歌詞に登場する新曲(タイトル未定)もプレイ。CHOUX(Key)がきらびやかなシンセサウンドを奏で、この楽曲を彩った。ライブが終盤に差し掛かると、5人は「カラフルメリィが降った街」収録のナンバー「2090年のクーデターテープ」「HAPPY SLEEP」を立て続けに披露。計20曲をオーディエンスに届け、本編を終えた。
アンコールに入ると、有頂天はライブでおなじみの「心の旅」のほか、1989年に発売されたボックスセット「STOP! HAND IN HAND」の付属CDに収められた「世界は笑う」を披露。貴重なナンバーの演奏にフロアからは驚きの声が飛び交った。そしてダブルアンコールの「フューチュラ」では、ZIN(Dr)が突然ステージ前方に現れてコール&レスポンスを実施し、フロアのテンションも一気に上昇。そして最後は「卒業」でフィナーレを演出し、2018年最初となった有頂天のライブは大盛況で幕を閉じた。
有頂天「カラフルメリィ帰還の予感 ワンマンライブ」
2018年5月26日 新宿LOFT セットリスト
01. ニュース
02. 1990年のカラフルメリィ
03. 待ちたい人
04. monkey's report(ある学会報告)
05. 100年
06. インサート
07. 俗界探検隊
08. ダンス
09. 嘘つきマーキュリー
10. 知恵の輪ブレイクアウト
11. 懐かしさの行方
12. SHELL SHOCK
13. カラフルメリィ
14. 進化論
15. FINE
16. ころころ虫
17. シュルシュルシュール
18. 新曲(タイトル未定)
19. 2090年のクーデターテープ
20. HAPPY SLEEP
<アンコール>
21. 心の旅
22. 世界は笑う
<ダブルアンコール>
23. フューチュラ
24. 卒業
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ケラリーノ・サンドロヴィッチ @kerasand
先日の有頂天ワンマンライブのレポート。ナタリーさんいつもさんくす。
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