「10年ありがとう!」メロン記念日が2時間半の濃厚ライブ

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メロン記念日が2月19日、SHIBUYA-AXでワンマンライブ「メロン記念日 10th ANNIVERSARY LIVE【生誕3654日感謝祭】」を開催した。

終始祝福モードだったアニバーサリーライブの、最後に発表された突然の解散宣言。4人で何度も話し合い、今回の結果に至ったという。

終始祝福モードだったアニバーサリーライブの、最後に発表された突然の解散宣言。4人で何度も話し合い、今回の結果に至ったという。

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斉藤瞳(写真左)がブログでファンに「一番思い入れのあるメロン記念日の曲」を問いかけると、一番多く上がったのが「お願い魅惑のターゲット」だったとのこと。MCではこの曲もひとつのターニングポイントになったと話し、「(インディーズ盤の)ジャケット写真は会社の会議室で撮ったんです」と秘話を明かした。

斉藤瞳(写真左)がブログでファンに「一番思い入れのあるメロン記念日の曲」を問いかけると、一番多く上がったのが「お願い魅惑のターゲット」だったとのこと。MCではこの曲もひとつのターニングポイントになったと話し、「(インディーズ盤の)ジャケット写真は会社の会議室で撮ったんです」と秘話を明かした。

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終盤のロックナンバー連発で、熱い盛り上がりを見せたフロア。クラウドサーフのみならず、中にはモッシュするファンの姿も見受けられ、まさしく“ロックアイドル”の名にふさわしいライブとなった。

終盤のロックナンバー連発で、熱い盛り上がりを見せたフロア。クラウドサーフのみならず、中にはモッシュするファンの姿も見受けられ、まさしく“ロックアイドル”の名にふさわしいライブとなった。

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メロン記念日は2000年2月19日に、シングル「甘いあなたの味」でメジャーデビュー。それからちょうど10年経ったこの日、渋谷には彼女たちを祝うために1300人もの熱い“ヲタもだち”が集結した。

定刻を10分ほど過ぎた頃に、会場が暗転。ロック調にアレンジされた定番のオープニングSE「メロン記念日のテーマ」が流れ始めると、力強い歓声と緑のサイリウムが会場を包んだ。そしてステージにはメロン記念日が登場し、そのまま1曲目の「かわいい彼」に突入。メンバーの4人がリズムにあわせて拳を振り上げると、客席からは「オイ! オイ!」の掛け声があがり、オープニングからクライマックスといえるような盛り上がりをみせた。

そのまま「さあ、早速盛り上げて 行こか~!!」「お願い魅惑のターゲット」とライブの定番ロックナンバーを立て続けに披露。「さあ、早速盛り上げて 行こか~!!」のサビでは、ステージ上の4人と観客が一緒にタオルをプロペラのように振り回し、ライブはますます一体感を増していった。

最初のMCでリーダー斉藤瞳が「メロン記念日、10歳のお誕生日おめでとう!」と言うと、メンバーと観客が一緒に万歳三唱を始めた。その後もメンバーは次々に、10周年を迎えることができた喜びと、ファンやスタッフへの感謝の気持ちをコメント。村田めぐみが「10年というどでかい花火を、一緒に打ち上げましょう!」と言うと、続いて「Anniversary」「告白記念日」「電話待っています」といった初期の楽曲を立て続けに歌った。

懐かしい曲を披露するために、“振り起こし”をして何度も練習したという4人。大谷雅恵は「一番振り起こしが大変だったのが『告白記念日』」と言うと、村田は「もう(衣装の一部である)耳、付けらんないよねー」と続けて話し、会場の笑いを誘った。そして、「今日は10周年なので、懐かしい曲をじゃんじゃんやっていきます!」と言うと、2ndアルバム「THE 二枚目」のタイトルトラック「THE 二枚目 ~On My Way~」を熱唱。続けて「アンフォゲッタブル」「カリスマ・綺麗」と中期のダンサブルな楽曲で、フロアの温度を高めていった。

さらに、ライブの定番曲「さぁ!恋人になろう」ではお約束となったコール&レスポンスを連発。曲の中間部では柴田あゆみが「メロン記念日10周年を記念して、万歳いきますよーっ!」と、観客を煽った。そして“メロン記念日ロック化計画”の一環として制作された、ミドリとのコラボ曲「sweet suicide summer story」で会場の温度はさらにヒートアップしていった。

この日3度目のMCでは「メロン記念日にもの申す」と題して、メンバーやスタッフから集ったメロン記念日への意見や苦情などを読み上げるコーナーを展開。それぞれペンネームなど偽名を使って秘話を暴露しているのだが、メンバーにはどれが誰だかすべてお見通し。斉藤は村田から、Tバックを穿いてライブに挑んでいることをバラされるなど、いつもとは違った盛り上がりをみせた。

これまでアッパー系の楽曲が続いたが、ここで一旦スローダウン。名曲「香水」が始まると、会場のファンは柴田の歌に聴き入った。この曲では柴田が終盤で感極まり、思わず歌えなくなってしまうハプニングも。そんな柴田に向けて、会場からは惜しみない拍手が贈られた。続くTHE COLLECTORSとのコラボ曲「青春・オン・ザ・ロード」でも、メンバー4人は感情を込めてじっくりと歌を聴かせてくれた。

続いてのMCでは、斉藤・柴田チームと村田・大谷チームに分かれて実施。斉藤と柴田はこの10年間を振り返り、思い入れの強い曲や時期について話した。柴田は「特に『香水』(2002年10月発売)の時期。3rd(2001年3月の『電話待っています』)から『赤いフリージア』(2003年1月発売)の頃は、今思い返してみてもグッとくる。私はみんなよりも一歩前に出て歌うことが多くて、重みを感じてたんです。今なら『そんなに力まなくていいのにな』って思うんだけど」と、当時の心境を吐露。斉藤も「私はその時期にリーダーを(村田から)引き継いで、むー(村田)を解放してあげようって時期。そういう意味で、『香水』はメロンにとっても転機の1曲ですね」と、感慨深げに当時を振り返った。

2人と入れ替わるようにステージに現れた村田と大谷は、初期のライブで演じていた博士コントを披露。決め言葉の「これってやっぱりメロン気分」で、ステージの2人と観客との一体感はより高まっていった。

懐かしいコントで和んだところで、ライブは終盤戦に突入。2月17日にリリースされたばかりのニューアルバム「MELON'S NOT DEAD」からの新曲「ロマンチックを突き抜けろ!」を皮切りに、ロックナンバーを連発していった。この日は「THE BLUE HEARTS "25th Anniversary" TRIBUTE」の収録曲、「キスしてほしい」のカバーも熱唱。「DON'T SAY GOODBYE」ではクラウドサーファーも登場し、「ピンチはチャンス バカになろうぜ!」「This is 運命」で最高の盛り上がりのうちにライブ本編が終了した。

アンコールでは、4人は緑のツアーTシャツに着替えてステージに再登場。10年前のこの日にリリースされたデビュー曲「甘いあなたの味」を披露。初々しかった当時の音源と比較し、大人ならではの色気を感じさせるパフォーマンスで観客を魅了した。続けて、初のトップ10ヒットとなった「赤いフリージア」を歌い、再び会場の温度を上げていった。

2曲を歌い終えると、4人は再びファンに感謝の気持ちを贈った。柴田は「デビューして10年、この日を迎えられて本当に幸せです。今はありがとうしか言えません。今日はこの気持ちを噛みしめて帰りたいと思います」とコメント。斉藤は「2月19日はものすごく大切な日。単独ライブで10周年を迎えられたのが本当に幸せです」と、喜びを口にした。そしてそのまま、彼女の口からメロン記念日が解散することが告げられた。客席の一部からは「何で今日なの!?」という悲鳴にも似た声もあがったが、多くのファンは斉藤の話すひと言ひと言に耳を傾けた。斉藤が「最後の日までメロン記念日らしく、全力で走ります。みんな、10年間ついてきてくれてありがとう!」と話すと、ファンへの感謝の気持ちが綴られたラストナンバー「ALWAYS LOVE YOU」を熱唱。観客の姿は盛り上がるというよりも、4人の姿をじっくり目に焼き付け、歌に聴き入っているように見えた。

こうして2時間半にわたる10周年ライブは終了。斉藤が「10周年をお祝いしてくれてどうもありがとう!」と言うと、4人は客席に向けて深々とお辞儀をした。4人はこの後、3月にデビュー10周年を祝う舞台「メロン記念日物語~Decade of MELON KINEN-BI~」を開催。4月末から5月頭にかけて、東名阪をまわるラストツアー「メロン記念日 FINAL TOUR "MELON'S NOT DEAD"」を行い、5月3日の中野サンプラザ公演をもって10年にわたる活動に幕を閉じる。

メロン記念日 10th ANNIVERSARY LIVE【生誕3654日感謝祭】 セットリスト

SE. メロン記念日のテーマ (Rock Ver.)
01. かわいい彼
02. さあ、早速盛り上げて 行こか~!!
03. お願い魅惑のターゲット
--MC--
04. Anniversary
05. 告白記念日
06. 電話待っています
--MC--
07. THE 二枚目 ~On My Way~
08. アンフォゲッタブル
09. カリスマ・綺麗
10. さぁ!恋人になろう
11. sweet suicide summer story
--MC--
12. 香水
13. 青春・オン・ザ・ロード
--MC--
14. ロマンチックを突き抜けろ!~Break it now~
15. 愛だ!今すぐROCK ON!
16. メロンティー
17. キスしてほしい
18. 遠慮はなしよ!
19. ALL AROUND ROCK
20. DON'T SAY GOODBYE
21. ピンチはチャンス バカになろうぜ!
22. This is 運命
[ENCORE]
EN1. 甘いあなたの味
EN2. 赤いフリージア
--MC--
EN3. ALWAYS LOVE YOU

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読者の反応

のーばい @melon_donuts

今年も2月19日が近付いてまいりましたよ。
↓これ、8年前か…。

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