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石鹸感激!グループ魂×The Birthday対バンでミチロウともセッション実現

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「男は泣く」パフォーマンス中のグループ魂とクハラカズユキ(The Birthday)。(撮影:緒車寿一)

「男は泣く」パフォーマンス中のグループ魂とクハラカズユキ(The Birthday)。(撮影:緒車寿一)

グループ魂企画のライブイベント「三宅ロックフェスティバル vol.2」が、昨日4月16日に東京・LIQUIDROOMにて行われた。

もともとは今年1月にグループ魂の石鹸(Dr)こと三宅弘城が50歳の誕生日を迎えることを記念して東京・新宿LOFTで開催された「三宅ロックフェスティバル」だが、グループ魂企画の対バンイベントシリーズとして継続することに。今回は、石鹸たっての希望で対バン相手としてThe Birthdayに白羽の矢が立てられた。

開演時間を迎えるとまずは港カヲル(46歳)が現れ、「3カ月という短いスパンでの2回目でございます」と述べつつ、石鹸が泣き続けた第1回のイベントの模様を端的に紹介。続いて石鹸が「イエーイ!」と上機嫌で登場すると、港は「いつまで誕生日やってんだよ! 休演日は休めよ!」と舞台「修羅天魔~髑髏城の七人 Season極」の上演期間中にライブイベントを敢行する石鹸にツッコミを入れる。当の石鹸は「前回は盛りだくさんでしたが、今日は普通の対バンライブです!」と説明し、開会宣言として「おっぱい元気ー? イエーイ!」と港がライブで毎回連呼している掛け声を叫んだ。

先攻を務めたThe Birthdayは登場するなり「LOVE GOD HAND」を爆音でたたき込み、オーディエンスを圧倒していく。ヒライハルキ(B)のメロディアスなベースに乗せて、チバユウスケ(Vo, G)が淡々と挑発的に歌う「VINCENT SAID」、フジイケンジ(G)が弾く軽やかなギターリフが印象的な「24時」を経て、クハラカズユキ(Dr)が「『三宅ロックフェスティバル』にようこそ。次々と50歳になっていくのです」と挨拶。チバは「もう散っちゃったのかな?」とつぶやき、「SAKURA」のイントロを奏で始める。桜色に染まったステージで4人は、切なさと温かさをたたえたナンバーを奏で、春の空気をライブハウス内にもたらした。

「LOVE SHOT」では、チバがハンドマイクでラフな調子で歌い出し、曲の後半では観客とのコール&レスポンスを繰り広げる。大きな声がフロアから上がると彼は満足げに頷いた。MCでチバは「三宅くんは学年でいくと1コ上だったわ。どうでもいいけどね」と語って観客を和ませたのち、涙もろい石鹸にぴったりな「涙がこぼれそう」を届けた。そして4人は「READY STEADY GO」からラストスパートをかけ、50分にわたるストイックなステージを「声」で締めくくった。

その後はグループ魂の出番になるかと思いきや、転換後に登場したのはグループ魂の石鹸こと三宅(Dr, Vo)、暴動こと宮藤官九郎(G, Vo)、LTD EXHAUSTおよび199x=3のよーかいくん(B, Vo)からなるスリーピースバンド・画鋲。「画鋲のテーマ」とBOOWY「ON MY BEAT」のカバーを披露したのち、よーかいくんが「これから本気出す。11曲やる!」と披露する曲のタイトルをまくしたてる。宮藤に「今日のオススメは?」とたずねられた彼は「『おばさん』『ガスタンク』『パンクたるもの』」と即答。そんな言葉に続き、次々と高速のパンクチューンを間髪入れずに投下していった。一気に11曲をプレイしたあと、三宅が「本日、シークレットゲストが来てます。もう大好き! 遠藤ミチロウさん!」と遠藤ミチロウを息を切らしながら呼び込む。三宅は憧れの人物を前に若干泣きそうな表情を浮かべつつ、曲が始まれば気合いたっぷりのドラミングを披露。宮藤とよーかいくんも、遠藤の歌声に負けぬよう気迫のこもったプレイをする。4人はザ・スターリンの「解剖室」「ロマンチスト音頭」の2曲をセッションし、ラストは遠藤が弾き語りで「天国の扉」を絶唱しオーディエンスを釘付けにしていた。

イベントのホストであるグループ魂のライブは、恒例となっている港の下ネタ満載の前説でスタート。彼が「いつまでもお祝いしてもらえると思うなよ!」と石鹸に向かって叫んでいると、業を煮やしたメンバーが続々とステージへ。最後に破壊(Vo)が登場し「気合いだー!」と叫ぶや否や「アニマル浜口」を熱唱。「竹内力」では破壊が2月に急逝した大杉漣の名前を力強く連呼し、港も愛情たっぷりに大杉の真似をしてフロアを沸かせていた。序盤のハイライトとなったのは、港のアカペラで始まるチャットモンチーの「恋愛スピリッツ」のカバー。港の微妙な歌声にほかのメンバーが白い目を向け、破壊が「しっかりやれよ! 人の歌なんだから!」と叱咤したのちパンクアレンジを施した名曲が爆音で奏でられ観客の度肝を抜いていた。

さらにライブの中盤では、3年ぶりに披露されるというMCコーナー「皆川スポーツ」が時間をたっぷり割いて繰り広げられた。短パンに半袖の体操服に着替えた港扮する中学生・皆川利美が「3年前より歳取ってる! 汚い、汚い!」と自分のことを棚に上げてメンバーに言い放つ中、グループ魂の活動告知を交えた「皆川スポーツクイズ」が始まる。鉛筆転がしでクイズの解答者を決め、答えを間違えるとビンタを食らわせられ、正解すると港からキスされるといういずれにしても罰ゲーム状態の企画に港以外のメンバーは戦々恐々。港のプライベートをネタにした1つ目のクイズでは暴動が不正解を出し、ビンタを食らうハメに。2人目の解答者に選ばれた破壊は「9月5日にワンマンをする会場は?」という質問に「豊洲PIT!」と意気揚々と答え、抵抗する間もなく港の餌食となった。しかし破壊の災難はこれだけで終わらず、3問目の解答者にも選ばれてしまう。「ビンタのほうがいいよ……」とこぼしながらも港の誘導尋問のような質問に正解してしまい、再びキスを受けることに。タオルを口に押し込み必死で抵抗した破壊だが、港から鼻に強烈なキスを浴びせられうずくまってしまう。阿鼻叫喚の光景に暴動も「これから歌う人に何してんだよ!」とツッコミを入れるほどだった。その後ライブを再開した7人は、今秋リリースが決定した新曲「もうすっかりNO FUTURE!」やバイト君(大道具)が朗々と歌い上げる「ともかず」などを熱演。本編のラストナンバー「ずるむケーションブレイクダウン」では破壊が仕返しとばかりに港にキスをし、港を驚愕させ、同時にオーディエンスを爆笑させた。

本編では石鹸はドラマーに徹していたが、破壊扮する歌舞伎俳優・中村屋華左右衛門による「大江戸コール&レスポンス」、ライブの定番曲「君にジュースを買ってあげる▼」を経ての「男は泣く」で主役らしくステージのセンターに躍り出る。代わりにドラムセットの前には、港の電飾付きのツノと、石鹸の汗で濡れた革ジャンを着用したクハラがスタンバイ。彼のカウントで曲が始まり、石鹸はときどき後ろを振り返りながら、いちフロントマンとしてうれしそうにパフォーマンスを繰り広げる。そして去り際に石鹸が「またねー!」と観客に挨拶した直後に、彼の頬にクハラがキスをするというサプライズで「三宅ロックフェスティバル vol.2」は終了した。

なお次回の「三宅ロックフェスティバル」は9月13日に大阪・ユニバースで開催。ゲストにザ・たこさんを迎えての公演となる。

グループ魂 ワンマンライブ

2018年9月5日(水)東京都 チームスマイル・豊洲PIT
2018年9月12日(水)大阪府 ユニバース

三宅ロックフェスティバルvol.3

2018年9月13日(木)大阪府 ユニバース
<出演者>
グループ魂 / ザ・たこさん

※本文中の▼はハートマーク。「BOOWY」の2つ目のOはストローク符号付きが正式表記。

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