LinQ歌に乗せて思い伝えたメンバー4人卒業公演、伊藤麻希もサプライズ登場

LinQが3月31日に福岡・天神ベストホールで単独公演「さくらの季節～桜愛美 山木彩乃 福山果奈 MYU 卒業～」を開催。本公演をもって桜愛美、山木彩乃、福山果奈、MYUがグループを卒業した。

「大きな声出して盛り上がっていきましょう」という山木の掛け声と共に「for you」でライブをスタートさせたLinQは次に「ウェッサイ!!ガッサイ!!」をパフォーマンスし、会場に詰めかけたファンを魅了。自己紹介後には卒業メンバーによるソロ曲のブロックが展開され、ファンは各メンバーのイメージカラーのサイリウムを振って会場を彩っていった。グループ結成時から約7年間LinQで活動し、今後はシンガーソングライターを目指すという桜はファンやメンバー、スタッフへの思いを述べたあと、「この感謝の気持ちをこの歌に乗せて届けます」という言葉から「あの街の空」をアカペラで独唱。さらに「明日から新たな自分として新しい一歩を踏み出しますが、つらいこと、大変なことも一番近くで一緒に戦ってくれた仲間がいたことは忘れません」と語り、友情を歌ったナンバー「FRIEND」と共にメンバーへの感謝の思いを伝えた。

新たな道を模索するため芸能界から引退する福山は新木さくら、小日向舞菜と3人で「telephone」を歌唱。イントロで新木から「果奈ちゃん、卒業しても大好きだよ」と語りかけられた福山は、曲の最後に明るく「バイバイ」とつぶやいた。学業に専念するためLinQを卒業するグループ最年少のMYUは、「ファンの方だけでなく両親や、熊本から通うバスなどいろんな人たちに支えられて助けられてきた」と挨拶。両親のいる故郷・熊本への思いを込めてソロ曲「そら」を歌い上げたほか、「サビの歌詞がこれからの自分の人生に合っている」というレミオロメン「3月9日」を福山によるピアノの演奏に合わせて熱唱した。またファッション業界への転身を目指し、海外へ留学する山木はこれまでの活動の思い出を語りつつ、「私も将来が不安ですし、ファンの皆さんも悲しい方もいらっしゃるかもしれませんが、きっとうまくいくと思います。未来の皆さんにこの曲を歌いたいと思います」と述べ、福山のピアノ演奏をバックに手嶌葵「明日への手紙」をカバーした。

卒業メンバー4人が山木の選曲によるLittle Glee Monster「私らしく生きてみたい」を歌ったあと、LinQはメンバー全員で「負けないぞ」「HANABI!!」を披露。続けて山木がバックダンサー2名と共に昨年1月の生誕公演で生まれたソロ曲「My Style」をパフォーマンスし、ダンスでファンの視線を釘付けにした。「Baby」の披露後には2016年公開の映画「みんな好いとうと♪」の告知映像が上映され、福山、新木、坂井朝香、さらに昨年8月にLinQを卒業し、現在は新ユニット・トキヲイキルのメンバーとして舞台での活動を行っている大庭彩歌がステージに登場。映画に出演したメンバー4人で同作の劇中歌「キミがいたから」を歌唱した。

ライブはメンバー全員による「あなたに」で締めくくられるも、LinQは“替え玉コール”に応えて再びステージに登場。オレンジ色のサイリウムの光で会場が染まる中、「V to ROAD」を披露した。続く「ハレハレ☆パレード」では、この日のために東京から駆けつけた元LinQのプロレスラー・伊藤麻希が客席にサプライズで登場。驚くメンバーからマイクを奪って曲に参加し、「生きている限り楽な道はないから、がんばれ！」と叫んでステージをあとにした。

その後の卒業セレモニーでは桜、山木、福山、MYUにメンバーとファンからプレゼントが、所属事務所の社長と元LinQメンバーから「ファミLinQ」任命証が贈られた。そして11人はダブルアンコールで「失恋フォトグラフ」を熱演し、2時間を超える卒業公演の幕を閉じた。

なお7人体制になったLinQは5月5日に福岡・パピヨン24ガスホールでグループの結成7周年を記念した公演を行う。