かつて大阪を拠点としていた彼らにとって、夢のステージの1つであった大阪城ホール。先日のライブには1万人の観客が集まり、4人の凱旋ライブに熱狂した。
会場を巨大な潜水艦に見立てた演出でライブの幕が上がり、エマージェンシーコールが鳴る中で山中拓也(Vo, G)、鈴木重伸(G)、あきらかにあきら(B)、中西雅哉(Dr)が姿を見せる。そして4人は「カンタンナコト」でパフォーマンスを開始。山中は「今日は闇の奥底まで引きずり込んでやるからな!」と観客を煽り、歌い上げていく。また4人は山中の「あのとき、俺をバカにしたあいつらへ。大阪だからやれる曲を」という紹介から「N.I.R.A」をプレイしたり、上京したばかりの頃の気持ちを歌った「リメイクセンス」を披露したりバンド初期の楽曲も惜しみなく演奏。凱旋ライブにふさわしいセットリストでライブを進めていった。
中盤に入ると銃声や戦闘機のプロペラ音が鳴り響き、山中の「戦争の歌です」という言葉から「WARWARWAR」がスタート。4人は混沌とした映像を交えながらシリアスなナンバーを届けていく。この曲をきっかけに会場はよりディープな雰囲気に。負の感情を吐露する「接触」、「嫌い」を繰り返す「嫌い」などが激しい演奏と共に披露された。しかし「Flower」で会場内の空気は一変し、爽快なサウンドが響き渡った。
メンバーがバレンタインデーにもらったチョコレートの数を競い合うMCを経て、最近のライブでは封印されていた「大魔王参上」が披露されると観客は狂乱。あきらは普段以上に豪快に足を上げながらベースを弾きオーディエンスの視線を奪っていく。続く「5150」ではステージに火柱が上がり、ド派手な演出の中で4人は全身全霊でパフォーマンスを展開。また「mist…」ではメンバーに負けぬ暴れっぷりを見せるオーディエンスに山中が圧倒され、「ちょっ……待って」と息を整え「生きてきた中で一番気持ちよかったです!」と叫ぶ場面もあった。
本編最後のMCで山中は、大阪城ホールの先にある夢としてアリーナツアーや京セラドームでのライブの開催を挙げながら、「広い場所でやるよりも大切なことがあると思う……」「このステージに立つのがどういう人間なのか、このフロアにいるのがどういう人間なのか、その間にどんな大切なものが生まれるかが大事だと思います」と真摯に語る。そして美しいピアノの旋律が印象的な「ONE'S AGAIN」を皮切りに、「狂乱 Hey Kids!!」「BLACK MEMORY」とライブアンセムを連投してステージをあとにした。
アンコールでは「初心を忘れちゃいけない」という思いを込めて、メジャーデビュー曲「起死回生STORY」をプレイした4人。高速のハンドクラップが起きる中、銀テープが発射され広い会場を高揚感が満たした。そしてラストナンバーとして届けられたのは、山中が初めて自分のためではなく、誰かのためを思って書いたという「ReI」。山中は涙をこらえながら新曲を歌い上げ、ライブをフィナーレへと導く。なお去り際に山中は「あ、夏までにアルバムを出しますわ!」と軽い口調で発表し、オーディエンスを歓喜させていた。
THE ORAL CIGARETTES「唇ワンマンライブ 2018 WINTER『Diver In the BLACK Tour~ReI of Lights~』」2018年2月15日 大阪城ホール セットリスト
01. カンタンナコト
02. CATCH ME
03. N.I.R.A
04. Uh...Man
05. Shala La
06. リメイクセンス
07. マナーモード
08. WARWARWAR
09. 接触
10. 嫌い
11. Flower
12. エンドロール
13. 大魔王参上
14. 5150
15. mist...
16. ONE'S AGAIN
17. トナリアウ
18. 狂乱 Hey Kids!!
19. BLACK MEMORY
<アンコール>
20. 起死回生STORY
21. ReI
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one's againはともかく、トナリアウがまた。
それとも比較的新しいシングルだから使われてるのか