音楽ナタリー - 最新音楽ニュース

ART-SCHOOLの2週連続コンセプトワンマン、初日の選曲決め手は“危険な言葉”

121

ART-SCHOOL(撮影:井野友樹)

ART-SCHOOL(撮影:井野友樹)

ART-SCHOOLが12月15日に東京・新代田FEVERでワンマンライブを開催した。

彼らは12月15日に「New Day Rising volume1 ~BLACK~」、22日に「New Day Rising volume2~WHITE~」と銘打った2週連続でのワンマンライブを企画。それぞれ“BLACK”と“WHITE”をコンセプトにし、各日異なるセットリストを展開している。また各公演共、オープニングアクトには木下理樹(Vo, G)が最近気になっているという若手アーティストが招かれる。

初日である15日のオープニングアクトを務めたのは、現役高校生バンドのニトロデイ。緊張感に満ちた空気の中、彼らは1曲目「アイスエイジ」で切迫感のある歌声と美しい轟音を響かせ観客の目を強く引き付けていった。つんざくようなギターが強烈なインパクトを残した「カラス」、衝動的なプレイが繰り広げられた「最低」を経て、小室ぺい(Vo, G)は「音楽をやっていくうえで、自分の中で大きい存在であるART-SCHOOLにこういう形で関われて光栄です」と共演への喜びを語る。ラストナンバー「ユース」を熱演しステージを終えた彼らには、フロアから大きな拍手が送られた。

ART-SCHOOLがこの日の1曲目にセレクトしたのは、グランジの色が濃いナンバー「EVIL」。演奏が始まるとオーディエンスは歓声を上げ、自由に体を揺らして楽しんだ。そして叩き込むようなドラムを合図に「foolish」へ。赤い照明に染まったステージでアッパーなステージが繰り広げられると、フロアのテンションはますます上昇していった。戸高賢史(G)は今回のコンセプトライブをやるにあたって180曲以上あるART-SCHOOLの楽曲の中から“BLACK”“WHITE”のセットリストを考えるのが大変だったと振り返り、「『(歌詞の)言葉が危険だ』みたいな感じで選んだ気がする」と選曲のポイントを明かす。彼らが演奏を再開し「アパシーズ・ラスト・ナイト」「TARANTULA」を披露すると、オーディエンスは深みのあるサウンドに酔いしれ、心地よさそうにゆったりと体を揺らした。「LILY」では、4人が緩急を付けたプレイで楽曲の世界観を丁寧に表現していく。観客がじっくりと聴き入った「LOVE/HATE」のあとにはレアナンバー「汚されたい」が続き、儚げな歌声と柔らかなメロディが場内に美しく響きわたった。

その後木下は「ロックンロール……ですかー?」と独特の言葉で煽り、オーディエンスは戸惑いながらもおのおの声を上げる。恒例の木下のマイペースなMCと戸高の鋭いツッコミが場内に爆笑の渦を巻き起こしていったが、直後の「BABY ACID BABY」でゆるやかな会場の雰囲気は一変。重厚感のあるグルーヴと4人の激しいプレイによって、場内は急速に熱を帯びていった。彼らがライブの終盤を勢いよく駆け抜けるように「ロリータ キルズ ミー」「OUTSIDER」などを続けて繰り出すと、オーディエンスは一斉に手を高く上げる。熱気に包まれた客席に戸高は身を出すような姿勢でギターをかき鳴らし、その熱をさらに煽っていた。ラストナンバー「FADE TO BLACK」では木下の渾身のシャウトが響きわたり、大盛り上がりの中で本編が終了した。

アンコールでは、3月にニューアルバムをリリースすることを木下が発表。大歓声が沸き起こる中、彼は突然「終演後、物販にてチケット先行発売します」と続け、戸高より「ツアーすること言ったんだっけ?」と指摘が。改めて戸高よりアルバムタイトルが「In Colors」であること、ツアーを行うこと、公演数などの詳細が流暢にアナウンスされた。木下は「今回のアルバムは(制作していて)死ぬんじゃないかなって感じで……いい作品に仕上がったんじゃないかなと思います」と満足そうに回想するも、戸高は「まだできてないけどね」と笑いながらひと言。木下が制作に苦労しつつも悔いがない作品になっていることを語ると、戸高は「いいメロディを書く人だなと思いましたよ」と木下を讃えた。この日の最後に彼らが演奏したのは、メロディアスなナンバー「刺青」。繊細なメロディを丁寧に紡ぎ上げ、“BLACK”と銘打った1日目のライブを締めくくった。

ART-SCHOOL「New Day Rising volume1 ~BLACK~」2017年12月15日 FEVER セットリスト

ニトロデイ

01. アイスエイジ
02. カラス
03. 最低
04. 炭酸状態
05. レモンド
06. ユース

ART-SCHOOL

01. EVIL
02. foolish
03. NEGATIVE
04. 夜の子供たち
05. JUNKY'S LAST KISS
06. アパシーズ・ラスト・ナイト
07. TARANTULA
08. サッドマシーン
09. LILY
10. LOVE/HATE
11. 汚されたい
12. BABY ACID BABY
13. BLACK SUNSHINE
14. ロリータ キルズ ミー
15. OUTSIDER
16. UNDER MY SKIN
17. FADE TO BLACK
<アンコール>
18. 刺青

音楽ナタリーをフォロー