KOTORI横山、敬愛するbachoのステージで熱唱「夢が叶った!」

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KOTORIが12月14日に東京・新代田FEVERで全国ツアー「BPM190 Tour」の最終公演を実施した。

KOTORI(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

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kike

KOTORI「kike」
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「BPM190 Tour」は6月リリースの1stフルアルバム「kike」のリリースツアーとして行われていたもの。KOTORIは最終公演に横山優也(Vo, G)が「理想のバンド像」と語るbachoを招聘し、ツーマン形式でライブを実施した。

北畑欽也(Vo, G / bacho)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

北畑欽也(Vo, G / bacho)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

一番手を務めたのはbacho。北畑欽也(Vo, G)の弾き語りから1曲目「孤独な戦い」へと入ったあと、彼は胸の前で拳をにぎりながらシンプルなバンドサウンドに乗せて語るように歌い上げる。北畑はKOTORIに感謝の気持ちを表し、以前bachoのライブの物販で横山から「KOTORIっていうバンドやってるんです」と声をかけられたことを明かす。さらに「『そのときは一緒にがんばっていこうな』って言ったけど、こんなにたくさんの人が観にくるバンドになって。一瞬で追い抜かされたなと」と冗談交じりに笑いながら、うれしそうな表情を浮かべた。

bacho(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

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激しいギターサウンドと北畑の歌声がフロアを熱狂させた「これでいいのだ」と「ビコーズ」を経て、彼は「みんなこうやって平日だけどライブハウスに遊びに来てくれてホントにうれしく思います。みんながライブに遊びにいくバンド中に、俺らも入りたいな」と思いを語る。さらに「みんな若そうですね」と最前列のファンに年齢を聞いた際、17歳であることがわかると「17!? 俺らの歌は17歳には悲しすぎますね」と笑いながら、「10年経っても、15年経ってもまたライブハウスに遊びに来てください」と呼びかけた。

「NENASHIGUSA」を歌う横山優也(Vo, G / KOTORI)を見守るbachoメンバー。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

「NENASHIGUSA」を歌う横山優也(Vo, G / KOTORI)を見守るbachoメンバー。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

エモーショナルなアンサンブルが会場を包み込んだ「夢破れて」では、北畑と伊藤知得(B)がセリフを繰り返すように声を上げ、オーディエンスを惹きつける。歌い終えて「ありがとう」と述べた北畑は、「なんもできへんけど、みんなの未来にいいことが起きますように。自分のことはカッコよく自分でやってください。イケてる客と、イケてるバンド。これからもそういう関係でお願いします」と言葉を重ねて歓声を浴びる。クラウドサーファーが続出した「決意の歌」、オーディエンスのみのシンガロングが広がった「最高新記憶」を経て、北畑は「KOTORIありがとう。今からのライブめっちゃ楽しみにしてる」と柔らかな表情でコメント。ラストナンバー「NENASHIGUSA」の曲中には横山がステージに上がり、bachoメンバーが間近で見守る中、「夢が叶った! やった!」とうれしそうに同曲を歌唱する。横山は歌い終えると北畑とハグし、そのままフロアにダイブ。会場はハッピーな空気で満たされた。

横山優也(Vo, G / KOTORI)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

横山優也(Vo, G / KOTORI)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

ライブはいよいよKOTORIの出番に。bachoTシャツを身にまとった横山が「bachoはやっぱ最高だー! 俺はあのバンドがいて、胸が高鳴っているわ! 高鳴るその胸に鐘を鳴らせー!」と叫ぶと、バンドは「高鳴る胸に鐘を鳴らせ」でライブを始める。田代創大(Dr, Cho)の力強いドラミングと上坂仁志(G, Cho)のループするギターフレーズがフロアを揺らした「ドラマ」、衝動的な演奏で魅せた「ラッキーストライク」といったナンバーを届けた後、横山は「今日いっぱい曲やるんで、最後までよろしくお願いします!」と観客を喜ばせた。

KOTORI(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

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その言葉通り、バンドはそこからほぼMCなしで6曲をストイックに演奏。「6月」や「夏が終われば」といったミディアムチューンをじっくりと聴かせたかと思えば、疾走感のある「シャンプー」「明日には世界が変わるとしても」を汗だくになりながら届け、フロアの熱を引き上げていく。やっとMCパートに入ると横山は「人と人がつながっていくのがバンドなんだなと思いました」とツアーを経て感じた思いを語り、「今日もそう。つながりができたと思ってる。bachoだけが出るライブでも観に行くっていう人?」という問いに観客が手を挙げると「バンドやっててよかった」と笑顔を見せた。

横山優也(Vo, G / KOTORI)の代わりにギターを弾くカマタリョウガ(G, Cho / FOMARE)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

横山優也(Vo, G / KOTORI)の代わりにギターを弾くカマタリョウガ(G, Cho / FOMARE)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

「新曲作りました! 次の世代は俺たちが作っていく!」という横山の言葉から届けられたのは、彼らの生まれ年を冠した「1995」。まばゆい光が照らす中、横山は田代と佐藤知己(B)によるドライブ感のあるビートに乗せて宣言するように歌詞を歌い上げていった。バンドは「4号線」を皮切りに、横山いわく“スーパー神曲”を連投してラストへと駆け抜けていく。横山はbachoの「決意の歌」のアンサーソングだという「素晴らしい世界」をフロアにクラウドサーファーが発生する中、ハンドマイクでステージ前方で熱く歌唱。「俺たちは、次のシーンを作っていくんだ!!」と咆哮すると、ラストナンバー「kaze」でこの日ライブを観に来ていたカマタリョウガ(G, Cho / FOMARE)にギターを託してフロアにダイブし、熱い歌声を響かせた。

アンコールでKOTORIは、横山のファルセットが響く温かなアンサンブルの「メトロ」でオーディエンスを魅了する。彼が「最後にみんなで一緒に歌おう!」と呼びかけてから披露されたのは「19歳」。横山が歌い始めると、オーディエンスはフロア前方に詰め寄り、拳を上げて大熱狂する。サビではメンバーと観客の合唱がフロアに響き渡っていた。

なおKOTORIは2018年、3カ月連続でワンコインシングルをリリース。さらにこれに伴い、3カ月連続でレコ発ツアーを開催する。詳細は後日アナウンスされる。

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KOTORI「BPM190 Tour」2017年12月14日 新代田FEVER セットリスト

bacho

01. 孤独な戦い
02. これでいいのだ
03. ビコーズ
04. ショートホープ
05. 僕はかげろう
06. 夢破れて
07. 決意の歌
08. 最高新記憶
09. NENASHIGUSA

KOTORI

01. 高鳴る胸に鐘を鳴らせ
02. ドラマ
03. Blue
04. ラッキーストライク
05. トーキョーナイトダイブ
06. 6月
07. 夏が終われば
08. シャンプー
09. 明日には世界が変わるとしても
10. 彗星
11. 1995
12. 4号線
13. ジャズマスター
14. 素晴らしい世界
15. kaze
<アンコール>
16. メトロ
17. 19歳

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