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神聖かまってちゃん「入院ツアー」興奮に包まれ終幕、次は10都市で10周年記念ツアー

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「入院ツアー」12月3日の東京・TSUTAYA O-EAST公演の様子。

「入院ツアー」12月3日の東京・TSUTAYA O-EAST公演の様子。

神聖かまってちゃんが12月3日に東京・TSUTAYA O-EASTでワンマンライブを開催した。これは9月に発表した最新アルバム「幼さを入院させて」を携えて7都市で行われたツアー「入院ツアー」の最終公演として行われたもので、チケットがソールドアウトとなった会場は多くのファンで埋め尽くされた。

今回のツアーは全公演、ニコニコ生放送で生中継しているライブの映像をステージ上のスクリーンに投影。そこに流れる視聴者のコメントやコメントアートがライブ演出の代わりを果たすという、ファンとの協力で作り上げられるライブが各地で繰り広げられた。TSUTAYA O-EAST公演は「ひとりぼっち」でスタート。ライブはサポートメンバーを入れずにすべて4人だけで行われ、息の合った演奏で迫力のあるサウンドを放ちオーディエンスを圧倒した。その後も彼らは「死にたい季節」「男はロマンだぜ!たけだ君っ」「ゆーれいみマン」とキラーチューンを連発。会場が観客の興奮で満たされるのと同時に、スクリーンはニコ生視聴者たちによるメンバーへの感謝の言葉でいっぱいに。その盛り上がりを受けてメンバーのテンションもどんどん上昇していく。

アルバムのリリースツアーということもあり、「ねこねこレスキュー隊」「僕はぬいぐるみ」といった「幼さを入院させて」収録曲もセットリストに組み込みつつライブは進行。ちばぎん(B)のベースと観客の手拍子に合わせての子(Vo, G)がフリースタイルラップを披露し、そのままの流れで「僕のブルース」に突入したりと、曲のつなぎにもライブならではの工夫が盛り込まれていた。「イマドキの子」ではの子がボコーダーを演奏しながら歌い、キラキラした四つ打ちのビートが観客を踊らせる。彼らはその後、神聖かまってちゃんにとって2017年最大のトピックとなったテレビアニメ「『進撃の巨人』Season 2」のエンディングテーマ「夕暮れの鳥」を演奏し始め、の子の動きに合わせてオーディエンスがゆっくりと腕を振る。さらに「夕暮れの鳥」で会場を感動で包んだ流れを継いで「まいちゃん全部ゆめ」がスタート。切実な表情での子が歌うのを観客はじっと見入っていた。

「雲が流れる」を歌い終えると彼らは、来年で現メンバーになって10周年を迎えるという話からかつてのライブを回想。緊張しいなためステージドリンクがウイスキーだったmono(Key)が酔ってステージで暴れていたことを振り返り、の子は「また酒飲みながらやりてえな。そしたらクソライブがもっと増えるかもしれないけどさ。それでもたまにマジック生まれるんだぜ? 酔っ払って俺たちが殴り合ったりさ(笑)。そういうライブを10周年でまたやってみようか」と提案して観客を笑わせた。monoから「10年前、速攻で辞めると思ってたもんね」と言われたちばぎんは「わかんないですよ、2年後には辞めてるかもしれないですしね」と答え、ゆっくりとの子がギターを奏で始め、そのまま「2年」を弾き語りした。

「2年」の歌詞を引用した「負け組!」というコール&レスポンスで会場に一体感を作り上げたのち「自分らしく」がスタートし、ライブはアッパーチューン連発の終盤戦に突入。焦燥感を煽るような走り気味の演奏で「レッツゴー武道館っ!」が披露され、会場はますますヒートアップしていく。の子とmonoがハンドマイクで歌い踊る「drugs,ねー子」で、の子は興奮のあまりズボンを脱ぎ捨ててパンツ1枚に。本編最後の「フロントメモリー」で彼はその姿のままフロアにダイブし、自分の下で支える観客に向けて「ちんこはやめろっつってんだろバカヤロー!」と叫ぶ悲痛な声が会場にこだました。

アンコールを受けて再びステージに現れた彼らは「おっさんの夢」を歌ったのち、ここしばらくセットリストに入れられていなかった代表曲「ロックンロールは鳴り止まないっ」を解禁。これまでで一番の盛り上がりとなり、会場中で大合唱が沸き起こった。続けて「ぺんてる」が披露され、曲中での子は「僕は大人になりました。本当に、本当に大人になるとは思ってもみなかったぜ。10代の頃はこんな32歳になるとは思ってなかったわ。ああもうどうなるか、まあどうでもいいんだよ。知らねえよ」と笑い飛ばすように歌唱。最後にの子は「入院ツアー、終わりです。お前らここで退院だー!」「次の病院で会おうぜ!」と挨拶し、メンバーはステージを去った。

その後も拍手が鳴りやまず、「ここが新しい病院かー」と言いながらメンバーが三度登場。の子は「俺たち10年分の思いを食らえ。そしてお前らも全員俺たちにその人生を食らわせろ。ラストバトルだ。戦おうぜ」と言って観客を煽り、ダブルアンコールとして「肉魔法」を演奏。盛大なコールが会場に響き、最後にこの日一番の盛り上がりを更新した。曲のアウトロになるとそれまでの勢いを保ったままセッション状態になり、の子はクラウドサーフをしながら熱唱。ライブがすべて終了すると「これでもう終わりだけど、神聖かまってちゃんはまだまだまだまだ永久に不滅です!」との子がシャウト。続けて「俺たちはいつ死ぬかわかんないけど、それでも言えるんだよ。それが……」と言いながらみさこ(Dr)の代わりにドラムセットに座り、マイクを渡されたみさこが最後に「それが神聖かまってちゃんだー!」と決めた。

なお神聖かまってちゃんは3月20日から、現メンバーになって10周年を迎えることを記念したツアーを開催。「神聖かまってちゃん10周年っ!『33才の春休みツアー』」と題されたこのツアーは10都市で行われ、東京・WWW、愛知・CLUB UPSET、大阪・Shangri-Laの3公演はワンマンライブとなる。チケットは1月27日に発売開始。オフィシャルサイトでは本日12月8日から12月24日まで先行予約の受付が行われている。

神聖かまってちゃん「入院ツアー」2017年12月3日 TSUTAYA O-EAST セットリスト

01. ひとりぼっち
02. 死にたい季節
03. 男はロマンだぜ!たけだ君っ
04. ゆーれいみマン
05. ねこねこレスキュー隊
06. 僕はぬいぐるみ
07. 僕のブルース
08. イマドキの子
09. 夕暮れの鳥
10. まいちゃん全部ゆめ
11. 雲が流れる
12. 2年
13. 自分らしく
14. レッツゴー武道館っ!
15. 日々カルチャア
16. drugs,ねー子
17. フロントメモリー
<アンコール>
18. おっさんの夢
19. ロックンロールは鳴り止まないっ
20. ぺんてる
<ダブルアンコール>
21. 肉魔法

神聖かまってちゃん10周年っ!「33才の春休みツアー」

2018年3月20日(火)宮崎県 SR BOX
<出演者>
神聖かまってちゃん / and more

2018年3月21日(水・祝)大分県 club SPOT
<出演者>
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2018年3月23日(金)山口県 LIVE rise SHUNAN
<出演者>
神聖かまってちゃん / and more

2018年3月24日(土)鳥取県 米子 AZTiC laughs
<出演者>
神聖かまってちゃん / and more

2018年3月26日(月)和歌山県 和歌山CLUB GATE
<出演者>
神聖かまってちゃん / and more

2018年3月27日(火)奈良県 奈良NEVER LAND
<出演者>
神聖かまってちゃん / and more

2018年4月18日(水)東京都 WWW
<出演者>
神聖かまってちゃん

2018年4月22日(日)山梨県 KAZOO HALL
<出演者>
神聖かまってちゃん / and more

2018年4月24日(火)愛知県 CLUB UPSET
<出演者>
神聖かまってちゃん

2018年4月25日(水)大阪府 Shangri-La
<出演者>
神聖かまってちゃん

※記事初出時、本文および写真キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

撮影:佐藤哲郎、沼田学

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