11月26日に東京・NHKホールにてNHKワールドTVおよびNHK総合で2018年1月に放送される音楽番組「NHK WORLD presents SONGS OF TOKYO」の公開収録が、11月25、26日に東京・NHKホールで行われた。本記事では2日目の模様をレポートする。
「SONGS OF TOKYO」は2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックを前に、世界の人々に日本の文化を紹介すべく、東京の“今”を象徴する音楽を届ける番組。2日目には、
続けて、2013年の「第64回NHK紅白歌合戦」以来およそ4年ぶりにNHKホールのステージに上がったのは、Linked Horizon。淳士(Dr)をはじめとするバンド、ストリングス隊、パフォーマー、コーラス隊と大所帯のメンバーをバックにRevoは、まずテレビアニメ「進撃の巨人」のオープニングテーマとして話題を集めた人気曲「紅蓮の弓矢」を歌唱した。彼が次に「進撃の巨人 season2」のオープニングテーマ「心臓を捧げよ!」のタイトルコールをすると、それに呼応してファンが一斉に「はっ!」と敬礼をする場面もありつつ、アニメの世界感を連想させるような勇ましいライブが展開された。
画像を表示できませんLiSAはテレビアニメ「ソードアート・オンライン」アインクラッド編のオープニングテーマであるハードなロックチューン「crossing field」を投下したほか、「Rising Hope」「Catch the Moment」と自身の代表曲を惜しみなく披露。MCでは「緊張してるけど、みんなに会えてうれしい」と英語で語ったほか、中国語で挨拶をして中国語圏のファンから歓声を浴びた。
AKB48世界選抜はAKB48をはじめ、国内5つのグループと、インドネシア・ジャカルタのJKT48、タイ・バンコクのBNK48、台湾・台北のTPE48のメンバーからなる60名が集結。国内グループからは柏木由紀、松井珠理奈、小栗有以、岡田奈々らが参加する中、AKB48グループ総監督の横山由依はパフォーマンス前に世界160カ国でオンエアされる同番組の視聴者に向けて「ぜひ秋葉原に会いに来てください」と挨拶した。日本語以外の言語の歌詞を織り交ぜながら「会いたかった」から「恋するフォーチュンクッキー」まで計4曲を届け、場内に華やかなムードをもたらした。
MCの
続いてライブを行ったのは、先日UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使に日本人として初めて任命されたMIYAVI。持ち前のギターテクニックとアグレッシブなアクションで「Raise Me Up」などを演奏し、ラストには難民キャンプの視察のあとに制作した“決意の歌”だと言う「Fire Bird」まで圧巻のステージを見せつけた彼は、「自分の音楽だけでなく、日本の新しいよさに気付いてくれる海外の方がいてくれるのはうれしい。勝ち負けではないけれど、日本人としてこれからも世界と勝負していきたい」とコメントした。
有働アナウンサーが「ついに登場です」と紹介したあと、悲鳴にも近い歓声を浴びながらX JAPANが姿を現した。ステージにはクリスタルピアノが鎮座しており、5月に頚椎の手術を受けたYOSHIKI(Dr, Piano)はこの日、ピアノを演奏。バラード「La Venus」からYOSHIKIのピアノソロを経て、Toshl(Vo)はこの模様が2018年1月に日本のお茶の間および世界各国にオンエアされることに触れてから「明けましておめでとう!」と新年の挨拶をした。YOSHIKIはマイクを持って各国のファンとコミュニケーションを取り、Toshlから首の調子を聞かれると「まあまあ」と答え、「早くドラム叩けるといいね」というコメントに対しては「来年には叩けるように。あ、来年の放送だからもう叩いてるかもしれない」と含みをもたせた発言をしつつ、笑顔を見せ、最後に「Endless Rain」を演奏した。
パフォーマンス後、YOSHIKIは関ジャニ∞の村上信五がMCを務めるトークコーナーに参加。東京フィルハーモニー交響楽団を指揮して大トリを飾る久石譲もそのコーナーに加わり、日本の代表的な作家が肩を並べた。久石は海外ファンのメッセージに耳を傾けつつ、宮崎駿監督のスタジオジブリ作品を通じて、世界各国の人々に自身の音楽に触れてもらっていることの喜びを改めて述べた。また来たる2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてYOSHIKIは「日本人として、貢献できれば光栄です」と話し、久石は「オリンピックはスポーツの祭典ですが、日本の文化、古いものだけではなく、現在進行系の文化を知ってもらうことが大切だと思います」とコメント。村上は2日間を通して多彩なアーティストが登場した公開収録を振り返りながら、「多様化した日本の音楽が広がっていくのはすごいことですね」と興奮気味に語った。その言葉を受けてYOSHIKIは「ポップ、ロック、クラシックは西洋のイメージが強いですが、日本、そしてアジアから発信していきたいですね」と自らの思いを伝えていた。
そして公開収録のラストを飾った久石は、「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」のテーマ曲「Links」や、アニメ映画「千と千尋の神隠し」の主題歌「One Summer's Day」、サントリー「伊右衛門」のCMソング「Oriental Wind」を披露。息を呑むような美しいアンサンブルが場内を包み込み、客席からはスタンディングオベーションが送られた。
※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
「NHK WORLD presents SONGS OF TOKYO」
NHKワールドTV
パート1:2018年1月1日(月・祝)7:10~7:58
パート2:2018年1月1日(月・祝)8:10~8:58
パート3:2018年1月2日(火)7:10~7:58
パート4:2018年1月2日(火)8:10~8:58
NHK総合
2018年1月8日(月・祝)時間未定
※番組の放送が終了したため、画像を取り下げました。
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- NHK WORLD presents SONGS OF TOKYO
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