コブクロ、たまアリツアーファイナルで新曲続々お披露目「僕らが一番感動しました」

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コブクロの全国ツアー「アサヒもぎたて presents KOBUKURO LIVE TOUR 2017 “心”」のツアーファイナルが昨日11月26日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。

コブクロ(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

コブクロ(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

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このツアーは5月に発売されたシングル「心」を携えて行われたもので、7月から約5カ月にわたって14都市で30公演を実施。地元である大阪・京セラドーム大阪公演では2日間で約9万人を動員し、11月25、26日のさいたまスーパーアリーナ公演は合わせて4万人以上が集まった。今回のツアーはシングル「心」を軸にしつつも、「ストリート時代に新曲を路上ですぐに披露していたように、まずライブでファンに新曲を直接届けること」をコンセプトにセットリストが組まれた。また京セラドーム大阪とさいたまスーパーアリーナの2会場は、少しでも観客の近くに行きたいという2人の思いからセンターステージ形式でライブが行われた。

「アサヒもぎたて presents KOBUKURO LIVE TOUR 2017 “心”」2017年11月26日 さいたまスーパーアリーナ公演の様子。(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

「アサヒもぎたて presents KOBUKURO LIVE TOUR 2017 “心”」2017年11月26日 さいたまスーパーアリーナ公演の様子。(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

会場暗転後、ステージ上方に設置されたモニターに映像が映り、コブクロがこれまで発表してきた楽曲から「心」という歌詞の部分だけをつなぎ合わせたSEが流れ始めた。オープニング映像終了と同時に客席の両端から登場した2人は、そのままセンターステージに移動。回転するセンターステージの上で、1曲目として未発表の新曲「君になれ」を、気持ちを込めて力強く歌った。彼らは続けて「虹」「君という名の翼」「tOKi meki」を次々に熱唱。オーディエンスが手を振ったり手拍子をするのに合わせて、今回のツアーで初めて販売されたLEDリストバンドの光が会場全体を包むように揺れていた。

小渕健太郎(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

小渕健太郎(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

小渕健太郎はMCで、1曲目に歌った新曲「君になれ」について「何かになろうとすればするほど、なれなくて悩んでしまう。それが自分にとっての成長だし、全部ができてる人なんて1人もいない。できないことはダメじゃない。そんなことをツアーの1曲目に届けたかったんです」と説明し、「今日はまだまだ新曲が飛び出します」と言って観客の期待を煽った。その後、天井から紙飛行機が舞い落ちる中で「紙飛行機」を歌唱。最新シングル「心」のカップリング「HELLO, NEW DAY」「LIFE」を続けて歌い、小渕はそれぞれの曲に込めた思いをオーディエンスに伝えた。そして始まったのは、まだ音源化されていない新曲「夏の雫」。「音の記憶」をテーマにしたこの曲を、小渕がガットギターに持ち替え、バンド編成も少人数にした優しい演奏で観客に届けた。

黒田俊介(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

黒田俊介(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

「Starting Line」を歌う前には、小渕が1999年に初めてライブハウスでワンマンをやったときのことを回想。いつもストリートライブを観に来てくれる人たち2000人にライブの案内の手紙を送ったものの、当日会場に集ったのは67人だったことについて「それが大きなスタートになったんです」と話し、「今日、2万1000人を超える人たちが予定を空けてチケットを買ってくれたことのすごさは、その日のことを思い出すとわかります」とオーディエンスに感謝した。

最新シングル「心」を歌った際には、後半で楽器演奏を止め、彼らはマイクを通さずにアカペラで熱唱。観客は椅子に座ってじっと聴き入り、しんとしたアリーナに2人の生声が響いた。そして曲が終わると会場中でスタンディングオベーションが起こり、2人は感極まった様子で深くお辞儀をする。小渕はこの「心」のパフォーマンスについて「30公演歌い続けてきたんですけど、今日完成したなと思いました。一生忘れずに歌っていきたいと思います」と手応えを語った。

コブクロ(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

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この日もいつものように、まるで漫才コンビかのように息の合ったトークで笑わせながらライブを進めてきた2人。黒田俊介はライブ前に楽屋でスタッフたちと、今回のツアー30公演のMCで何が面白かったかについて話していたと言い、公演日に誕生日を迎えたバンドメンバーに小渕がオリジナル曲を贈るくだりが面白かったので、もう一度歌ってほしいと無茶振りをした。そしてビオラ奏者の渡邉智生をステージの中央に呼び、当日の流れを再現して小渕がもう1度弾き語りを披露。その歌詞で会場は爆笑に包まれ、黒田は「いや、めっちゃおもろい、2回目聴いてもおもろい」「これ次のツアーの1曲目にしよう。これは1回きりで終わる歌ちゃう」と絶賛した。

そして彼らは、2018年春からアリーナツアーを開催することを告知した。このツアーはサポートメンバーを迎えず、小渕のギター1本だけで全曲を歌うというもの。2人きりでのツアーはコブクロにとって初の試みということもあり、彼らは期待と不安の入り混じった気持ちを言葉にしていた。なお、このツアーのセットリストに入れる楽曲はファンからのリクエストを基に決めるとのこと。リクエストは本日11月27日から受け付けている。

アコースティックギターを弾く黒田俊介と、ハンドマイクで歌う小渕健太郎。(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

アコースティックギターを弾く黒田俊介と、ハンドマイクで歌う小渕健太郎。(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

ここから彼らはラストスパートをかけるように、パワフルなロックチューンを怒涛のように連発。派手な照明で彩られながら歌った新曲「白雪」ではラストに銀吹雪が舞い、「memory」ではステージから客席に向けて銀テープが発射された。さらに「神風」を激しく歌い上げて会場の興奮を頂点に導いたのち、彼らは本編最後に「ストリートのテーマ」を披露。途中で黒田が小渕と交代してギターを弾き、小渕が「朝まで僕らと一緒に歌ってくれませんか」というフレーズで2万1000人を相手にコール&レスポンスをした。

アンコールの声が場内にこだまする中、ステージ上の画面に「ここからはリストバンドのLEDを点灯させないでください」という注意書きが流れ、メンバーが再び登場した。しかし「未来」のイントロが流れ始めたとき、小渕が「ファイナルだから、白を光らせようか」とつぶやき、オーディエンスのリストバンドが一斉に白く灯る。歌い終えると小渕は「この歌で光を付けてもらおうと思ったことは、このツアーで1回もなかったんですけど、今日のあったかいみんなの空気がきれいな景色を見せてくれました。僕らが一番感動しました。ありがとう」と感謝の言葉を口にした。彼はその後、この日に披露した新曲について「すぐにレコーディングを始めて、今日のライブを思い出してもらえるようにします」とファンと約束。2人は2万1000人の手拍子に後押しされながら「轍-わだち-」を熱唱し、ラストは小渕のギター1本に合わせて会場中が大合唱になった。

なお、今回のツアーのうち11月4日に行われた広島・広島グリーンアリーナ公演の模様が、TBSチャンネル1で2018年春に放送されることが決定している。

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コブクロ「アサヒもぎたて presents KOBUKURO LIVE TOUR 2017 “心”」2017年11月26日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

01. 君になれ
02. 虹
03. 君という名の翼
04. tOKi meki
05. 紙飛行機
06. SUNRISE
07. HELLO, NEW DAY
08. LIFE
09. 夏の雫
10. 流星
11. Starting Line
12. 蒼く 優しく
13. 心
14. 白雪
15. memory
16. 神風
17. ストリートのテーマ
<アンコール>
18. 未来
19. 轍-わだち-

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