ART-SCHOOL「木下理樹生誕祭」戸高考案のセトリで木下を祝福

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ART-SCHOOLのワンマンライブ「木下理樹生誕祭2017」が10月13日に東京・下北沢GARAGEで開催された。

木下理樹(Vo, G)(撮影:井野友樹)

木下理樹(Vo, G)(撮影:井野友樹)

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「木下理樹生誕祭2017」の様子。(撮影:井野友樹)

「木下理樹生誕祭2017」の様子。(撮影:井野友樹)[拡大]

このライブは木下理樹(Vo, G)が翌14日に39歳の誕生日を迎えることを祝して、バンド結成前より木下が出演していた思い出のライブハウスで行われたもの。この日の公演のセットリストは、戸高賢史(G)が考案した。楽曲の合間には近年のART-SCHOOLのライブではおなじみの木下と戸高による微笑ましいMCが場内に笑いをもたらし、終始和やかな空気に包まれながらライブは進行した。

戸高賢史(G)(撮影:井野友樹)

戸高賢史(G)(撮影:井野友樹)[拡大]

戸高が客席に「『木下理樹生誕祭』へようこそ」と告げると、メンバーは一斉に激しく体を振りながら重厚なサウンドを轟かせ1曲目「水の中のナイフ」へ。そして4人は「NEGATIVE」「UNDER MY SKIN」と、序盤からなりふり構わないエネルギッシュなステージングで場内の温度を引き上げていった。疾走感あふれるビートと木下の儚げな声が絡み合う「Promised Land」、柔らかなギターの音色が場内を満たした「レモン」のあとには、最初のMCコーナーが挟まれる。木下がライブへの意気込みを途中で噛んでしまうと、すかさず戸高が「言えなきゃダメでしょ、今のは(笑)。もう1回言って、ほら」と母親のように促す場面も。その後戸高が「よく39才まで生きたということで」と木下の人生をねぎらうと、観客は盛大な拍手で木下を祝した。

さらに戸高の「(今日は)僕が個人的に聴きたい曲を選びました」という言葉のもと、彼らは「ガラスの墓標」「Butterfly Kiss」を演奏。「ウィノナライダーアンドロイド」では一体感のあるアンサンブルが届けられ、続く「欲望の翼」ではオーディエンスが心地よさそうに体を揺らしていた。レアナンバー「君は僕の物だった」がじっくりと奏でられたあとには「カノン」、中尾憲太郎(B)のグルーヴィーなベースが轟音を生み出す「JUNKY'S LAST KISS」が続く。そして木下の言葉を戸高が説明を補完してわかりやすく通訳するなど、彼らは息の合ったコンビネーションでMCを進行。アットホームな空気の中「I hate myself」へ突入するも、木下は叫ぶような歌声で空気を一変させて貫禄のあるステージングを見せ、オーディエンスを圧倒した。

左から木下理樹(Vo, G)、戸高賢史(G)。(撮影:井野友樹)

左から木下理樹(Vo, G)、戸高賢史(G)。(撮影:井野友樹)[拡大]

本編終盤では戸高がバンドに加入してから一番好きな楽曲だという「エイジ オブ イノセンス」で熱のこもったギタープレイを繰り広げたあと、バンドはさらに勢いを加速していくかのように「OUTSIDER」で熱いグルーヴを生み出していく。その後藤田勇(Dr)の力強いカウントからスタートした「FADE TO BLACK」で迫力のあるパフォーマンスを見せつけた4人は、大歓声を浴びながら熱気に包まれたステージをあとにした。

「木下理樹生誕祭2017」の様子。(撮影:井野友樹)

「木下理樹生誕祭2017」の様子。(撮影:井野友樹)[拡大]

アンコールではメンバー全員が「KINOSHITA 39」とプリントされた生誕祭Tシャツを着てステージに登場し、戸高が一番最初に聴いたART-SCHOOLの楽曲だという「FIONA APPLE GIRL」、そしてこれまでバンドにとって節目の大切なライブで披露してきたナンバー「斜陽」を届けていった。最後までマイペースな木下のMCに「それじゃ締まらないでしょ」と戸高がツッコミを入れると、木下は客席に向けて「じゃあ『締めてもいいかな?』って言ったら『いいともー!』って言ってくれる……?」と独特な締め方を提案。笑い声があふれる客席に向けて戸高が「こんな感じの木下さんなんですけど、僕にとって東京のダメな兄貴なものですから、1つこれからもよろしくお願いします」とオーディエンスに告げるとフロアからは大きな拍手が沸き起こった。最後には木下が「生きてきてよかったよ! みんなと会えて。これからもよろしく」と晴れ晴れしい表情で語り、温かな雰囲気の中ラストナンバー「ニーナの為に」で彼の生誕祭は締めくくられた。

なおART-SCHOOLは、12月15日と22日に東京・新代田FEVERでワンマンライブ「New Day Rising volume1 ~BLACK~ / volume2 ~WHITE~」を開催する。ART-SCHOOLのモバイルサイトでは、10月22日までチケットの先行予約申し込みを受付中。10月25日にバンドのオフィシャルサイトでも先行予約がスタートする。

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ART-SCHOOL「木下理樹生誕祭2017」2017年10月13日 下北沢GARAGE セットリスト

01. 水の中のナイフ
02. NEGATIVE
03. UNDER MY SKIN
04. Promised Land
05. レモン
06. ガラスの墓標
07. Butterfly Kiss
08. ウィノナライダーアンドロイド
09. 欲望の翼
10. 君は僕の物だった
11. カノン
12. JUNKY'S LAST KISS
13. I hate myself
14. エイジ オブ イノセンス
15. OUTSIDER
16. FADE TO BLACK
<アンコール>
17. FIONA APPLE GIRL
18. 斜陽
19. ニーナの為に

ART-SCHOOL LIVE 2017「New Day Rising volume1 ~BLACK~」

2017年12月15日(金)東京都 新代田FEVER
<出演者>
ART-SCHOOL
※オープニングアクトあり

ART-SCHOOL LIVE 2017「New Day Rising volume2 ~WHITE~」

2017年12月22日(金)東京都 新代田FEVER
<出演者>
ART-SCHOOL
※オープニングアクトあり

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Beijing @krsu1235

【ライブレポート】ART-SCHOOL「木下理樹生誕祭」戸高考案のセトリで木下を祝福(写真10枚) - 音楽ナタリー https://t.co/bf0EqX0Upk
リッキー誕生日だったのか…めでたい

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