目指せ“インディーズの奇跡”！里咲りさZeppワンマン、メジャーデビューはFA形式で

里咲りさのライブツアー「里咲りさ全国ワンマンツアー2017」のファイナル公演が9月22日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで開催された。

昨年11月にZepp DiverCity TOKYOでのワンマン実施を発表した里咲。今回のワンマンツアーは4月よりスタートし、福岡や愛知、沖縄、大阪などを舞台におよそ5カ月かけて行われた。

オーディエンスが続々と会場に集まる中、里咲は煽りVTRの上映やSEを流すといった演出を行わず、バックバンドと共にさっそく「サイン」を披露した。9月6日リリースのニューアルバム「サイン」のナンバー「Hot!夏!さま～」の演奏を終えると、里咲は「私が思ってたZeppと違う！」「もっとガラガラで、みんながドッジボールしてたり親友がバーベキューとかやってたり……そういうZeppになってしまうのかと思ってました。本当によかったです!!」と大入りとなったフロアを見て驚きを隠せない様子だった。

きらびやかなシンセサウンドが印象的な「オリーブ」、里咲がシリアスなボーカルスタイルで魅せた「信号」など、ライブ前半はバンド編成で進行された。里咲が17歳のときに制作したというナンバー「つみき」は、鎌野愛（Key）との2人体制で披露。ラジオ番組風の「里咲ラジオ」コーナーでは「お便りが届いてます。『一番大変だったことはなんですか？』。人が足りない！ 大手事務所の女のつもりでしたが、ひとりぼっちでした……」「ぼったくり物販とか、面白いのが先行してしまうので女の子のお客さんがつかなくて……」と今回のワンマンまでの苦労話で会場の雰囲気を和ませた。

「本当はYUIちゃんみたいなシンガーソングライターになりたかったから、あんまり歌いたくないの！ もう歌わないかもしれない」と1年間封印してきたという里咲流アイドルソング「だってね。」では、ファンが熱いコールで里咲のパフォーマンスに応えた。しかし里咲は途中「二度とやりたくない！」とネガティブに叫び、歌唱後も「そっと心の中にしまいたいと思います」と後ろ向きな発言で笑いを誘った。

その後里咲はBSフジ「小山薫堂 東京会議」出演時のエピソードを振り返り、ワンマン成功のために辛酸なめ子から提案されたという「うんこ漢字ドリル」の音読を実践した。ラジオコーナー終了後の「かわいた空気の夜に」ではアコースティックギターを持ち、センターステージに移動。自身が数多く出演してきた会場である東京・神楽坂TRASH-UP!!でのライブを振り返り、当時と同じくオフマイクで歌った。そして再びバンド編成となった「TURE」からは、フロアに向かって手を振ったり、センターステージでダッシュしながらファンとハンドタッチを行うといったステージングを展開。のびやかな歌声で会場を包み込んだ「エンドロール」で本編は締めくくられた。

アンコールで里咲はZepp DiverCity TOKYOをワンマン会場に押さえることができたきっかけを明かし、「個人でZeppは借りれないけど、今回は特例で借りることができました」「インディーズの伝説になれたかわからないけど、来てくれてありがとうございます！ ダイエットしたい人はZepp借りてライブするといいですよ」とこの日までの苦労を赤裸々に語った。さらに「カタルカストロ」披露後のダブルアンコールでは、ベストアルバムの発売と「野球選手みたいにレーベルFA宣言をします！」とメジャーレーベル所属に向けての野望を発表。最後の楽曲「サイン」演奏前には「本当はつらかったー！ 1人でZepp借りちゃダメだよー!!」という悲痛な叫びも飛びつつ、ファンのおなじみ「しゃちょーが一番かわいいよ」コールで今回のワンマンは幕を下ろした。

なお里咲のメジャーレーベル所属に関しての問い合わせは、指定アドレスへのメールにて10月25日まで受け付けている。気になるレーベル担当者はこちらに連絡してみては。