9nine、本人役で出演のスタン・リー総指揮アニメに「涙が止まらなかった」

昨日7月5日に東京・NHK放送センターにて行われたアニメ作品「THE REFLECTION -ザ・リフレクション-」の試写会に、声優として吹替版に参加する9nineが出席した。

製作総指揮をスタン・リー、監督をテレビアニメ「蟲師」などで知られる長濱博史、音楽をトレヴァー・ホーンが担当する「THE REFLECTION」は、全世界を襲った謎の大災害“リフレクション”で生き残り、能力者“リフレクティッド”となった人々の戦いを描く物語。吹替版のキャストには9nineのほかに、三木眞一郎、伊瀬茉莉也、花村怜美、三瓶由布子、西村知道、宮田幸季、日笠陽子、樫井笙人が名を連ねている。

本作で本人役を演じ、エンディングテーマを歌う9nineは、三木、伊瀬、長濱と共に試写会に出席。カナエ役の吉井香奈恵は「私は声優のお仕事をするのが初めてで、こういう会見も人生初なんですけど、チームにちゃんと溶け込んでいけるように精一杯がんばりたいと思います」と意気込みを述べ、ヒロナ役の村田寛奈は「自分がアニメになるなんて思ってもいなかったので、感動を超えて窒息しそうでした。エンディングもカッコよくて長濱さんのこだわりや思いを感じることができる作品だなと思いました」と感激した様子を見せた。

ウキ役の佐武宇綺は「このチームに関わらせていただいたことを幸せに思います。長濱さんの夢でもあるし、私の夢でもあるし、スタン・リーさんと日本の監督がコラボするなんて夢のようなことを誰も予測はしていなかったと思います」とコメント。サヤカ役の西脇彩華は「長濱監督は私たちのライブを観に来てくださっているアニメのすごい人という、それ以上の情報はなかったんですけど」と話したのち、「長濱監督のこの作品に対する熱い思いをメンバー一同聞かせていただきまして、今ではみんな監督のことが大好きで、この作品の一員になったことに感謝しかないと思っております」と笑顔を見せた。

記者から第1話を観た感想を聞かれると、佐竹は「メンバー全員で並んで観たんですけど、お互い息をしていなかったと思います。瞬きもせずに見入ってしまうというか、日本のアニメーションと色も全然違くて、『何がテレビで起こっているの？』って止まってしまうような感覚で」と返答。西脇は「長濱さんの大好きなものが詰まった作品がやっと完成して皆さんに届く日が来るんだと思って観てたら、私までうれしくなっちゃって涙が止まらなかったです。心が震えました」と観賞中に涙したことを明かした。

アフレコについては吉井が「声だけが浮いてて、全然まだ絵に溶け込めてないやんっていうのが正直なところなので、これから溶け込めるように練習しなきゃなと思ってます。アフレコの前日は震えて寝れないくらいで、毎回事務所にみんなで集まってゲネプロの感覚で本番さながらに練習してます」と告白。村田は「私は前日すんなり寝れたほうだったんですけど、当日現場でビクビクしてる私たちに長濱監督が『本人役だし、飾らずありのままの姿を見せてほしい』という一言を言ってくださって解放されました」と現場でのエピソードを紹介した。

またエクスオン役の三木は「あまりに衝撃的なフィルムに仕上がっていて鳥肌が立っています。こんな作品観たことない」と作品の感想を語り、エレノア・エヴァーツ役の伊瀬は「性別や人種の垣根を超えて大切なものを届けられる、メッセージ性のある奥の深い作品になっていると感じてます」と見解を述べた。原作をスタン・リーと共に手がけた長濱は、「無名の頃からアメリカンコミックが好きなことを発信し続けていたら、『じゃあアメリカ行く？』とか『スタンに会う？』とか、いつも誰かが話を持ってきてくれた」と振り返り、「10年前に1回頓挫した企画なのに、スタン側から『まだやる気あるならおいでよ』って言ってくれた。なかなかできることではないし、うれしい経験だなと思います」と制作が実現するまでの過程を述懐した。

「THE REFLECTION」の放送は7月22日にNHK総合でスタート。7月9日にはNHK BSプレミアムにて、トレヴァー・ホーンを特集した番組「洋楽倶楽部 Presents『80'sを創った男～トレヴァー・ホーンの世界～』」が放送される。