ユニゾン対バンツアー、ファイナルに10年ぶりクリープハイプ迎え「実現してうれしい」

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UNISON SQUARE GARDENの対バンツアー「UNISON SQUARE GARDEN fun time HOLIDAY 6」の最終公演が、6月7日に東京・Zepp Tokyoにて行われた。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

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この日の対バン相手は、UNISON SQUARE GARDENの自主企画への出演は10年ぶりとなるクリープハイプ。2組は超満員のオーディエンスを前に、それぞれ熱いライブを繰り広げた。

クリープハイプ(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

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最初にクリープハイプがステージに登場すると、演奏を始める前に尾崎世界観(Vo, G)がこの対バンへの思いを語り始める。「こんなこと最初から言うのもアレですけど僕らは対バンツアーというのが苦手で、一緒にシーンを作っていくとかそういう気持ちもないし(笑)。だからこれだけ時間がかかった。でも本気でやっていれば、また一緒にやれると思っていたので、本当にうれしいです」と明かした尾崎は、1曲目「左耳」をエモーショナルに熱唱し、ライブの幕を開けた。

中盤の「ラブホテル」では、小泉拓(Dr)が鳴らす力強いリズムが再びフロアのテンションを引き上げる。曲中には尾崎が親交の深いUNISON SQUARE GARDENの田淵智也(B)とのエピソードを明かし、観客の笑いを誘うひと幕も。そして最新シングル「イト」、さらに「鬼」「社会の窓」とキラーチューンを連続で披露していった。

尾崎世界観(Vo, G / クリープハイプ)(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

尾崎世界観(Vo, G / クリープハイプ)(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])[拡大]

最後の曲に入る前、尾崎は同じくボーカリストの斎藤宏介(Vo, G)について「同じハイトーンボイスだと思うんだけど、(自分は)高すぎましたね(笑)。あれぐらいがちょうどいい」と語りつつ、「10年前に会ったときからこの声で歌ってます。自分にはこの声しかないし、この声でしか伝えることができない」と自らのボーカルへの自信を垣間見せた。そんな彼らが最後に披露したのは「傷つける」。尾崎の丁寧な歌声が、会場に美しく響き渡った。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

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続くUNISON SQUARE GARDENのライブは「フライデイノベルス」で華やかにスタート。「Silent Libre Mirage」では斎藤と田淵の声が見事なハーモニーを響かせ、「桜のあと(all quartets lead to the?)」では観客が笑顔で踊る。斎藤は「今日は最後の最後まで楽しませてもらいます、よろしくお願いします!」と勢いよくオーディエンスに挨拶した。

鈴木貴雄(Dr)の刻むビートが牽引する「プロトラクト・カウントダウン」、弾むリズムが印象的な「instant EGOIST」、さらに「オリオンをなぞる」と、3人は強力なナンバーをノンストップで3曲連続で披露する。そのあとは「光のどけき春の日に」で穏やかな歌声とどっしりとしたサウンドを届けた。MCで斎藤は「いろいろしゃべろうと思ってたけど、クリープハイプのすごいライブを観てたら『ちゃんといい音楽で返そう』と思ったので。このままいきます」と語り、さらに演奏を続けていった。

3人それぞれが熱いソロを繰り広げた「デイライ協奏楽団」のあとは「フルカラープログラム」「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」「天国と地獄」で、フロアの盛り上がりを最高潮まで導く。本編ラストは「mix juiceのいうとおり」のポップなサウンドで締めくくった。

斎藤宏介(Vo, G / UNISON SQUARE GARDEN)(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

斎藤宏介(Vo, G / UNISON SQUARE GARDEN)(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])[拡大]

アンコールでは斎藤が、彼らとクリープハイプの縁を改めて観客に説明した。クリープハイプとは11年前からの仲という斎藤は、「11年前からカッコいいって言ってきたから。この中で一番の古参ファンだよ?(笑)」とクリープハイプファンに自慢してみせる。そして10年前に行われたUNISON SQUARE GARDENの自主企画にクリープハイプを呼んだこと、そのときの動員が81人だったことなどを振り返りつつ、10年越しの招聘の実現に「ずっとお互い注目してたけど、『今じゃないと』っていうタイミングでやりたかった。実現してうれしく思ってます。あんなバンドはほかにいないし、僕らもそうでありたい」と、旧友との競演を喜んだ。

終演後のUNISON SQUARE GARDENとクリープハイプ。(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

終演後のUNISON SQUARE GARDENとクリープハイプ。(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])[拡大]

そんな思いを込めるように奏でられたのは「シュプレヒコール ~世界が終わる前に~」。アンコールの最後には「アトラクションがはじまる(they call it "NO.6")」が披露された。すべての演奏が終わると、斎藤はニューシングルのリリースと秋からの全国ワンマンツアー開催を突然発表。前触れもなく明かされた朗報にオーディエンスが狂喜すると、斎藤は「そんなに喜んでくれるんだ!(笑) めっちゃがんばるから」と再会を約束し、ステージを降りていった。

彼らのニューシングル「10% roll, 10% romance」は8月9日にリリース。全国ツアー「UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2017-2018『One roll, One romance』」は10月8日よりスタートする。

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読者の反応

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ぺんぎん/五斂子(ごれんし) @gorenshi

わー、「デイライ協奏楽団」と「フルカラープログラム」やったんか! これこそ見に行きたかったなあ

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