かどしゅんたろう(Dr)、高野勲(Key)、栗原大(B)といったサポートメンバーと共にステージに登場したGLIM SPANKYは、力強いドラムビートが会場の空気を震わせる中で1曲目の「アイスタンドアローン」をフルスロットルで披露し、会場の熱気を急上昇させる。アップテンポなキラーチューン「褒めろよ」ではハイテンションになったオーディエンスを早くも踊らせたかと思えば、2人のギターフレーズが複雑に絡み合う定番曲「ダミーロックとブルース」では、松尾レミ(Vo, G)のけだるくブルージーな歌声で会場全体を包み込むなど、バラエティに富んだナンバーを次々と畳みかけた。
初の野音ワンマンを前にずっと天気が気になっていたという松尾は、当日の天候に恵まれたことに安堵の表情を浮かべる。さらに「ライブハウスの中は暗いからスポットライトとかすごく映えるんだけど、今日は野外でもきれいに見えるようにめっちゃ強い光を用意してもらったんですよ。野音でライブができて本当に幸せです」と語ると、客席からは大きな拍手が沸き起こった。クライマックスで演奏された「怒りをくれよ」ではイントロの時点で観客から歓声が上がり、場内の盛り上がりは最高潮に。アグレッシブにかき鳴らされる亀本寛貴(G)のギターと松尾が歌う挑発的な歌詞に、オーディエンスも拳を突き出し興奮ぎみに体を揺らしていた。
また亀本はGLIM SPANKYが初めて出演したテレビドラマ「警視庁・捜査一課長 season2」第6話について言及。「ドラマの収録が楽しかったせいか、ちゃんとできたんじゃないかと思っていたんですけど、オンエアを観たら小学校でやる劇みたいなとんでもない演技してましたよ。ヤバいね(笑)」と話してファンの笑いを誘う。これを受けて松尾は「私たちは音楽しかできないから」と語り、GLIM SPANKYが提供した同ドラマの主題歌「美しい棘」を届けた。
ここまでほぼノンストップで19曲を演奏したことについて松尾は、「今までのライブの中で一番長いセットリストを組んだので、最初はできるのか不安だったんですけど、あっという間でした!」と満足げにコメント。「ロックっていうと激しいとか反発という固定概念のイメージがあるけど、その下には平和があり愛があり希望がある。ロックの引き出しをたくさん作っていきたいという思いでGLIM SPANKYはやっています」と述べて最後に「ワイルド・サイドを行け」を演奏し、ステージを後にした。
なおGLIM SPANKYは6月17日に大阪・大阪城音楽堂で2度目となる野外ワンマン「GLIM SPANKY 野音ライブ 2017」を実施する。会場に足を運ぶファンは楽しみにしておこう。
GLIM SPANKY 野音ライブ 2017(※終了分は割愛)
2017年6月17日(土)大阪府 大阪城音楽堂
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かんげん @friday1942
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