Perfume、横浜の夜を笑顔と涙で満たしたツアーファイナル

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Perfumeが初のホール&アリーナツアー「直角二等辺三角形TOUR」の千秋楽として、10月30日に横浜アリーナでライブを実施。同会場では追加公演を含めると計4日間ものライブが行われたが、最終日となったこの日も約1万2000人におよぶファンが観客席を埋め尽くした。

MUSIC ON! TVでは12月26日(土)18:00より、10月15日に行われた横浜アリーナ公演の模様が1時間半にわたってオンエアされる。

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計12万個のLEDを使用したモニターが前面に設置された可動式ステージに乗り、「ジェニーはご機嫌ななめ」を歌うPerfume。この写真を見ているだけで、頭の中に3人の名前を呼ぶ観客の声が聞こえてくるようだ。

計12万個のLEDを使用したモニターが前面に設置された可動式ステージに乗り、「ジェニーはご機嫌ななめ」を歌うPerfume。この写真を見ているだけで、頭の中に3人の名前を呼ぶ観客の声が聞こえてくるようだ。

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「Zero Gravity」で使用した箱を持って花道を移動するかしゆか。これから彼女は高いヒールの靴を履いたまま、この小さな箱の上でダンスを披露する。

「Zero Gravity」で使用した箱を持って花道を移動するかしゆか。これから彼女は高いヒールの靴を履いたまま、この小さな箱の上でダンスを披露する。

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あ~ちゃんによる「男子ー!」「女子ー!」という恒例のコール&レスポンスは、今回のライブでは計3回実施。レーシック手術を受けた人に術後の回復ぶりを聞くなどしていた。

あ~ちゃんによる「男子ー!」「女子ー!」という恒例のコール&レスポンスは、今回のライブでは計3回実施。レーシック手術を受けた人に術後の回復ぶりを聞くなどしていた。

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アンコール曲「Perfume」でののっち。彼女はライブ中盤のソロトークで「人間には3つの肘があります。3つ目の肘はアゴです!」「人間は大きく2つに分けられます。おなかがすいても寝れる人と寝れない人です!」と不思議な持論を展開した。

アンコール曲「Perfume」でののっち。彼女はライブ中盤のソロトークで「人間には3つの肘があります。3つ目の肘はアゴです!」「人間は大きく2つに分けられます。おなかがすいても寝れる人と寝れない人です!」と不思議な持論を展開した。

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熱気を帯びた開演前のアリーナで、ライブを待ち焦がれたファンが誰ともなく手拍子を叩き始めた。この間、ステージを隠すように張られた巨大な幕には、両手で目を隠したメンバー3人の顔がモーフィング処理されて次々と投影されている。手拍子が次第に大きくなり、会場いっぱいに響き渡ったところで場内が暗転。最新アルバム「⊿(トライアングル)」のタイトルをモチーフにしたCG映像が流れ、約2カ月にわたって行われた「直角二等辺三角形TOUR」を締めくくるショーがスタートした。

「Take off」をバックに舞台の幕にオープニング―ムービーが映し出され、カウントダウンがゼロを読み上げた直後、幕の中央に3つの円い穴が開いてPerfumeが登場。大歓声に迎えられながら3人は、CGの世界に溶け込んだようにスクリーンの真ん中できらびやかな光に包まれてダンスを踊った。

「NIGHT FLIGHT」のイントロが流れると同時に幕が振り落とされ、11tトラック14台を要したステージセットが全貌を現す。その後も同様に「エレクトロ・ワールド」「Dream Fighter」といった、Perfume楽曲の中でもロック色の強いアッパーなナンバーを早くも連発。強烈なビートとキュートなダンスが融合したパフォーマンスで、まさに「NIGHT FLIGHT」の歌詞にあるような刺激的で甘い空間を作り出した。

振り付けにあわせてコブシを振り上げ熱狂する観客に、3人はうれしそうに笑顔で応える。後方のセットが回転して模様が変わり、続いて披露されたのは一転してゆったりしたテンポの「love the world」。細かく複雑な動きが必要なこの曲も楽しそうに伸び伸びとダンスし、曲が終わると「ありがとうございました!」と深々と礼をした。

おなじみの自己紹介の後はMCタイム。ツアーファイナルということもあって彼女たちはこれまで以上にプレッシャーを感じていたようで、あ~ちゃんは「もう18公演もやってるはずなのに、緊張しすぎて来る途中に車の中で泣きました」とライブ前を振り返り、かしゆかは「あ~ちゃんが『Dream Fighter』の振り付けを間違えてたから、自分がしっかりリードしなきゃと思ったのに、道連れにされちゃいました(笑)」と告白した。

その後3人はステージからY字に張り出した花道に移動し、Perfumeの衣装を着て来場したコスプレイヤーらを探して客いじりを始めた。露出度が高い服装の女性客を見たかしゆかがそれについて注意すると、すかさずあ~ちゃんが「そんなカッコしてるあんたが人のこと言えんの?」とツッコミ。すると、これに対してかしゆかが「今履いてるスカートは真ん中がレースだから、実はよく見ると透けてるんですよ」と秘密を暴露し、のっちの「そんなこと言っちゃったらみんな見るじゃん!」という正論に「もう最終日だからみんな見てもいいよ!」と、観客をドキドキさせるような大胆なコメントを返した。

続いてスタートしたのは、今回のツアーでライブ初披露となった「Zero Gravity」。サイコロ状の箱を小道具として使用し、それに腰かけたり踏み台にしたりと多彩な方法で楽曲の世界観を表現した。そのまま花道の先端でスタンドマイクを使って「マカロニ」を歌い、アウトロで踊りながら3人がステージに帰ると、次なるナンバーは前回の代々木体育館公演でも大きな反響があった「SEVENTH HEAVEN」。イントロのピアノが鳴ると客席にどよめきが起こり、キックが響くと同時に会場中の人々が一斉に飛び跳ねた。

R&Bテイストの「Kiss and Music」も今回のツアーがライブ初披露。銀色の中折れハットを顔が隠れるほど目深にかぶり、そのハットをクルクルと動かしながら艶めかしく歌う姿は、今年急逝したマイケル・ジャクソンへのオマージュを感じさせた。その後「Speed of Sound」が流れる中、Perfumeの3人は一旦退場。その間にステージにはLEDで作られた3機の縦長の映像モニターが姿を現した。

ノイジーな重低音とともに「edge」が始まると、3機のモニターの上に黒×黄色の衣装に着替えたPerfumeが登場。飛び交う無数のレーザーと照明に、会場の声援もひときわ大きくなる。LEDモニターにはメンバーそれぞれの歌う顔やダンスする姿が映し出され、映像と実物の境界がなくなるほど本人の動きとシンクロ。これまでどんな会場であっても3人だけでライブを行ってきた彼女たちだが、ここではまるでメンバーが映像のPerfumeとタッグを組んで踊るような演出になっており、観客の視線はステージ上での一挙手一投足に釘付けになった。日本武道館での初披露、そして代々木体育館とライブを重ねるごとにパフォーマンスが進化してきたこの曲。今回のツアーではさらに一歩レベルアップした、このライブのハイライトと言える内容になった。

「シークレットシークレット」「コンピューターシティ」という人気曲の連続に会場は大きく揺れ、「I still Love U」では大きな手拍子が沸き起こる中で、3人は切なげな表情を浮かべながらセクシーなダンスを披露。歌い終えたのっちは、この日が最終日ということで「私たちの一番好きなライブを通してアルバムを味わっていただける、幸せなツアーでした」とそれまでの公演を振り返った。その後、「ジョジョの奇妙な冒険」62巻表紙のポーズを真似したかしゆかを見て、あ~ちゃんが「それ『シェー』のポーズじゃろ」と茶化すなど、長いトークを経てライブはいよいよ終盤戦となった。

歪んだシンセが流れると3人が頭上にまっすぐ指を伸ばし「ワンルーム・ディスコ」がスタート。後半はテンションの高まったあ~ちゃんがドラムフィルのたびに「いくよ!」と絶叫しオーディエンスを煽った。カラフルなライトとVJに彩られて彼女たちが「セラミックガール」を歌うと、メンバーが手を振るのに合わせて観客も腕を振り上げてそれに応答。ステージ上にせり出してきたLEDモニターに登って3人が「ジェニーはご機嫌ななめ」を歌い始めると、メンバーの名前を呼ぶ盛大なコールが場内に響き渡った。また、ラストに向けてより気持ちを盛り上げていくべく、武道館公演から続く観客の声出しコーナー「P.T.A.のコーナー」を今回も実施。キック音にあわせての振り付け講座なども行われた。

3台のミラーボールがキラキラとまばゆい光を放ち「チョコレイト・ディスコ」が始まると、一気に会場が沸騰。「ポリリズム」では間奏部分の複雑なダンスに大量のレーザーが連動し、Perfumeならではのダイナミズムにあふれた幻想的な空間が作り出された。代表曲の連続コンボを経て、最後に披露されたのは「Puppy love」。3人はそれぞれステージの端に散って観客の間近で歌い、オーディエンスは先程の「P.T.A.のコーナー」で練習した振り付けを踊り、一体感に満たされてライブ本編は終了した。

盛大なアンコールを受けたPerfumeは、夜空が描かれた衣装に着替えて再びステージに登場。CDジャケットやビデオクリップなどPerfumeのアートワークを手がけている関和亮をカメラマンとしてステージに迎え、1万2000人の観客席をバックに記念撮影を行った。彼女たちは次にファンに向けて、関が撮影した「Perfume Livefolio」が12月17日に発売されること、2009年1月13日に同ツアーのDVDが発売されることを報告。さらに2010年春にファンクラブ限定でライブハウスツアーを行うことを告知した。

ここでメンバーそれぞれから、今回のツアーに来場した人々に対する感謝の気持ちが伝えられた。のっちは「どの会場でも皆さんからパワーをもらって、本当に幸せなツアーでした。ライブに来てくれた人たちの幸せのお手伝いができて大満足です」とコメント。かしゆかは「本当にみんなありがとう。みんなの声援や笑顔がひとつひとつうれしくって。まさか『ポリリズム』を歌って泣けちゃうなんて思いませんでした(笑)」と感謝の気持ちを語った。

アンコールの1曲目は、まさにこの瞬間の彼女たちにピッタリの「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」でスタート。涙をこらえて精いっぱいの笑顔で歌う彼女たちに、オーディエンスは親指と小指を立てた手を振ってエールを贈る。続く「Perfume」では演者も観客も最後の力を振り絞るように全力で盛り上がり、最後に満点の星空のようにキラキラした照明と床を流れるスモークの演出で「願い」を歌唱。3人で手をつなぎ、それぞれ目に涙をためて、客席に向けて約10秒の長い礼をした。

あ~ちゃんが去り際に「明日からもがんばろうね!」と言って3人がステージから退場すると、「Dream Fighter」のインストバージョンとともにスクリーンに今回のツアーのスタッフロールが流れ始めた。各公演での名場面を撮影した写真が次々と流れる中、客席には「Dream Fighter」を歌う人や感極まって涙する人も。最後に「VERY SPECIAL THANKS」「SEE YOU NEXT LIVE!」という文字がスクリーンに映り、長かった初のホール&アリーナツアーは終了した。

「Perfume Second Tour 2009 『直角二等辺三角形TOUR』」 10月30日(金)横浜アリーナ セットリスト

01. Take off
02. NIGHT FLIGHT
03. エレクトロ・ワールド
04. Dream Fighter
05. love the world
06. Zero Gravity
07. マカロニ
08. SEVENTH HEAVEN
09. Kiss and Music
転換(Speed of Sound)
10. edge(⊿-mix)
11. シークレットシークレット
12. コンピューターシティ
13. I still love U
14. ワンルーム・ディスコ
15. セラミックガール
16. ジェニーはご機嫌ななめ
17. チョコレイト・ディスコ
18. ポリリズム
19. Puppy love
E1. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
E2. Perfume
E3. 願い(Album-mix)

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たろ⊿🐯🐸 @tgno_pakn2

Perfume、横浜の夜を笑顔と涙で満たしたツアーファイナル https://t.co/osQnBdYvr3

彼女(のっち)はライブ中盤のソロトークで「人間には3つの肘があります。3つ目の肘はアゴです!」「人間は大きく2つに分けられます。おなかがすいても寝れる人と寝れない人です!」と不思議な持論を展開した。

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