SPYAIRがエルレをカバー「あなたたちがいたから音楽を鳴らし続けられる」

AbemaTVの開局1周年記念ライブシリーズ「AbemaTV 1st ANNIVERSARY LIVE」の2日目公演が、昨日4月11日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催。この日はSPYAIRのワンマンライブが行われた。

ライブはMOMIKEN（B）とKENTA（Dr）が鳴らす低音が会場を揺らした「OVERLOAD」で幕開け。IKE（Vo）の「ようこそ、SPYAIRのライブへ！」という挨拶に続き「現状ディストラクション」「ファイアスターター」とアッパーチューンが次々と畳み掛けられる。IKEはフロアを埋め尽くしたファンに向け、AbemaTVでの生中継を意識し「今日はいろんな人が観てくれてます。思いっきり盛り上がってるところを見せようぜ！」と呼びかけ、大歓声を浴びていた。

オーディエンスの大合唱が起こった「WENDY ～It's You～」、UZ（G, Programming）の美しくも切なげなギターソロから始まった「サクラミツツキ」といったナンバーに続いては、ストリングスのイントロでどよめきが起こった「Be with」。3月29日にシングルリリースされたばかりの壮大なバラードを、IKEは力強く歌い上げた。

続くMCではKENTAが、あいにくの雨に見舞われたこの日の天候について「SPYAIRはお祝いの日によく雨が降るバンドなんです」と語る。そして4月11日がAbemaTVの開局記念日であることを紹介し「そんな大切な日に僕らをぶつけてくれてありがとうございます。名だたるアーティストの中に、僕らみたいな泥にまみれた4人組を（笑）」と謙遜しつつ感謝を述べた。

その後に披露されたのは、SPYAIRのライブではおなじみの“SPYAIRの曲をアコースティックカバーするユニット”、キャンプファイヤーによる「My Friend」。4人の鳴らす温かみのあるサウンドが会場を包み込んだあとは、IKEとUZがステージに残った。IKEは「よかったね、キャンプファイヤーのみんな（笑）」と笑わせてから、UZのアコースティックギターに乗せて「Why」を歌う。バンドの初期を代表する名曲に、オーディエンスはじっくりと聴き入っていた。

MOMIKENとKENTA、そしてサポートメンバーのtasuku（G）と高藤大樹（Key）によるソロ回しからライブは後半戦へ突入する。「0 GAME」「ROCKIN' OUT」でフロアが大きく揺れたあとは、IKEとUZのパワフルなラップ合戦が展開される新曲「BRING IT ON ～Battle of Rap～」へ。ヘヴィなサウンドに乗せた2人の掛け合いを、観客は腕を上げて盛り上げた。本編最後には「サムライハート（Some Like It Hot!!）」を演奏し、熱狂のうちにメンバーはステージをあとにした。

アンコールで再登場したメンバーは、イントロのアレンジを大きく変えた「THIS IS HOW WE ROCK」で会場を再び盛り上げる。KENTAは「SPYAIRのワンマンライブのアンコールでは、ここで僕が叫ぶコーナーがあるんですけど……」と、この日のライブではある企画のために行われない、メンバー同士のじゃんけんでアンコール曲を決める恒例の「大じゃんけん大会」について触れる。しかしKENTAは「やらないけど叫ばせて。でないと発散できないから（笑）」と話し「SPYAIR恒例、大じゃんけん大会！」と絶叫。すると残る3人は「せっかくだから、じゃんけんだけやろうよ」と曲に関係なくじゃんけんで戦う流れに。ここでは前回のツアーで驚異の11連敗を喫したUZが勝利し、「かなりうれしい（笑）」と笑顔を見せた。

この日のアンコールで“じゃんけん曲”に代わって披露されたのは、彼らがライブ開催前から演奏を宣言していたカバー曲。IKEはこのカバー曲がELLEGARDENの楽曲であることを明かし「俺らがすごい好きで、青春時代にめちゃくちゃ流行っていた伝説のバンド。レジェンドですよ」と熱く語った。そしてELLEGARDENが2004年にシングルリリースした「Missing」を、思いを込めるように丁寧に演奏。オーディエンスも圧巻のパフォーマンスに、腕を上げて応えていた。

曲が終わるとIKEは緊張が解けた表情で「ELLEGARDEN先輩、ありがとうございました。あなたたちがいたから僕らはこうして音楽を鳴らし続けられてます」と挨拶。最後は「SINGING」をファンと大合唱し、ライブを締めくくった。

このライブの前後に行われたSPYAIRメンバーへのインタビュー映像は、現在Abemaビデオにて公開中。なお「AbemaTV 1st ANNIVERSARY LIVE」3日目の本日4月12日は、ももいろクローバーZが出演する。AbemaTVでは本日18:45より、メンバーの開演前および終演後のインタビューを含む生中継が行われる。