このツアーは彼女が最新アルバム「君によく似た人がいる」を携えて実施していたもの。最終公演のこの日は、ガリバー鈴木(B)、谷口雄(Key, G, Banjo)、神谷洵平(Dr)というバンドメンバーに、さらにjohn(fiddle / John John Festival)も加わった編成で行われた。
ライブは関取の弾き語りから始まる「この海を越えて行け」でスタート。さっそく彼女の深みのある歌声とふくよかなサウンドが場内を満たした。歌い終えると彼女は「やっほー! こんばんわ!」と朗らかに挨拶をし、同じ編成で「すずらん行進曲」「ベントリー・ワルツ」を届けた。
johnがステージを去ると関取は「ファイナルだとかワンマンだとか、気張らないですからね。私は歌えればいつだって幸せですからね」と意気込みを語る。また軽妙なトークを展開するもじっと聴き入るファンに対して、「なんだよ、お前ら、すごい見てくんじゃん!(笑)」とツッコみ会場を和やかにしていった。中盤には客席を見渡し「恋人同士で来た人ー?」と問いかける関取。彼女は手を上げた人たちを確認すると「けっこういる!」と驚いたのち「帰ってください(笑)」と、「ひがみソングの女王」というキャッチコピーでテレビ出演をした関取らしいMCでファンを笑わせる。そして「春来ねえかな……」とため息をついてから、カップルをうらやむ歌詞をリズミカルに歌い上げる「べつに」を披露した。
関取はjohnとの2人編成で「さらばコットンガール」を届けたのち、ステージに1人で残るとキーボードの弾き語りでバラード「僕らの口癖」を歌唱。歌唱前には関取が同曲を作った経緯として、イップスになりギターが弾けなくなった時期があったこと、「それでも歌いたい」という思いで苦手なピアノを弾いてみたことを語っていたこともあり、場内には感動的なムードが広がった。
再びバンドメンバーを呼び込んだ関取。彼女はアルバム「君によく似た人がいる」について「本当にいいアルバムができたと思って。自分でも気に入ってる」と胸を張る。そしてスペシャルゲストとして
アンコールで関取は、バンドメンバーと「黄金の海で逢えたなら」「私の葬式」をにぎやかにプレイ。「ばあちゃんになっても歌を歌っていたいな」と顔をほころばせ、ハッピーなムードで東名阪ツアーを締めくくった。
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関取花 “君によく似た人がいる” ツアー
2017年3月25日 WWW セットリスト
01. この海を越えて行け
02. すずらん行進曲
03. ベントリー・ワルツ
04. 君の住む街
05. ラッターネ
06. また今日もダメでした
07. だからベイビー
08. それでもいいならくれてやる
09. べつに
10. さらばコットンガール
11. 僕らの口癖
12. むすめ
13. 平凡な毎日
14. もしも僕に
<アンコール>
15. 黄金の海で逢えたなら
16. 私の葬式
リンク
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関取花、Reiも参加のワンマンで「ばあちゃんになっても歌っていたい」 - 音楽ナタリー https://t.co/D7gECvSqMT