このツアーは彼らが昨年10月に発売した最新アルバム「MOROHA III」を携えて行っていたもの。ツアーファイナルとなったこの日は
ゲストのBRAHMANは「LAST WAR」「BASIS」などで攻撃的なパフォーマンスを見せたかと思えば、「空谷の跫音」「Fibs in the hand」といったミディアムチューンを織り交ぜて観客を魅了。MCを挟まずに前半13曲を一気に駆け抜けた。そして「鼎の問」歌唱後、TOSHI-LOW(Vo)は冗談混じりのMCで場内を和ませる。MOROHAの楽曲「俺のがヤバイ」にちなんで「自分で『ヤバイ」って言ってるヤツはそんなにヤバくない。自分で『ヤバイ」って言って本当にヤバイヤツを知らない」と挑発する場面も。彼はさらにアフロ(MC)が前のめりに音源を渡してきたり、電話番号を聞いてきたりライブに誘ってきたことを明かし、「今日は根負けしてここに立ってます」と告白するも、MOROHAにシンパシーを感じると続け「大事なツアーファイナル、呼んでくれてありがとう。今日は『ありがとう』を言いに来ました」と愛情たっぷりに語った。さらに彼らはアフロのリクエスト「霹靂」と「守破離」を迫力満点のステージングで披露し、MOROHAへとつないだ。
MOROHAは「MOROHAと申します。よろしくどうぞ!」との挨拶から、まくし立てるように「それいけ!フライヤーマン」でライブをスタートさせる。最初のMCでアフロはBRAHMANへ「『ありがとう』じゃ足りません」と感謝を述べたのちに「そういえばあの人言ってたな、自分のこと『ヤバイ』って言うヤツでヤバイヤツを見たことがないって。じゃあ初めて見せちゃおうかなと思います。BRAHMAN! 俺たちより威張ってるバンドは邪魔なんだよ! 大好きなブラフ、ぶん殴りに来たんだよ。言いたいことはただ1つ。俺のがヤバイ!」と焚き付けてライブを再開させた。
彼らは噛み付くような迫真のラップが印象的な「俺のがヤバイ」を披露したあと、UK(G)の奏でるアルペジオが優しく響いた「Apollo 11」、UKがギターを叩いてビートを刻んだ「スペシャル」といったミディアムチューンを続け、場内を温かな空気で包む。さらに「三文銭」を激情的に届けた彼らは「さっきの歌は絶対に諦めるなよって歌ってます。だけど次の曲はたった1回でも諦めたことのある人に歌ってます」との紹介から「tomorrow」を披露。アフロは前のめりにリリックを重ね、オーディエンスの心を打った。
UKとの和やかなやりとりや、彼女への思いを語ったMCを経て、ライブは終盤へ。真っ赤な照明がステージを照らした「VS」、ラストナンバー「四文銭」で2人の演奏はさらに熱を帯びる。「四文銭」のアウトロではUKの力強いストロークに乗せて、アフロが「LIQUIDROOMが埋まって、たくさんの人から拍手をもらっても、まだ悔しい……まだ悔しいっす」と絶叫。さらに「だけど悔しさを感じてるとき、俺の心は燃えております。俺の夢は悔しさを感じてるときこそ輝いております。悔しさとはなんだろう……ちょっと強がって、悔しさを幸せと呼ばせてやってください」と感情を吐き出す。さらに「たった1回きりの人生、俺もあなたも、どうか、命をかけて、命を描け!」と言葉を重ねて、大きな余韻と共にツアーの幕を下ろした。
MOROHA「MOROHA III RELEASE TOUR」
2017年1月27日 LIQUIDROOM セットリスト
BRAHMAN
01. LAST WAR
02. BASIS
03. 賽の河原
04. 露命
05. Speculation
06. SEE OFF
07. BEYOND THE MOUNTAIN
08. 空谷の跫音
09. Fibs in the hand
10. A WHITE DEEP MORNING
11. ANSWER FOR…
12. 警醒
13. 鼎の問
14. 霹靂
15. 守破離
MOROHA
01. それいけ!フライヤーマン
02. 革命
03. 俺のがヤバイ
04. Apollo 11
05. スペシャル
06. 上京タワー
07. 三文銭
08. tomorrow
09. GOLD
10. Salad bowl
11. VS
12. 四文銭
リンク
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- BRAHMAN
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