「バンもん！Fes」豪華アクトの競演でオーディエンス熱狂「来年もやるぞー！」

現在東名阪で開催中の、バンドじゃないもん！主催によるライブイベント「バンもん！Fes.2016winter ～雪降る夜にフェスして～ supported by WEGO」の東京公演が、東京・WWW、東京・WWW Xという2つのライブハウスを使って12月17日に開催された。

WWWステージ

WWWでのトップバッターを務めたのは、イベントの主催者であるバンドじゃないもん！。ぱいぱいでか美によるDJパフォーマンスを経てWWWのステージに登場した彼女たちは、鈴姫みさこによるドラムソロが展開される「雪降る夜にキスして」で勢いよくライブを始めると、「皆さんバンもん！と楽しい1日を過ごしましょう！」とイベントの幕開けを宣言した。

ONIGAWARAのライブは、斉藤伸也（Vo, GAYA, Programming）の軽快な踊りが印象的な「ボーイフレンドになりたいっ！」でスタート。「バンもん！の音源でギター弾いてたりするんだけど、こうやって対バンするのは初めてなんだよね」とバンもん！との関係性を語った彼らは、12月7日発売の“写真集シングル”の表題曲「GATTEN承知之助～We can do it!!～」などをパフォーマンスし、観客を楽しませた。

オシレーターを片手に、エレクトロファンクにハーシュノイズをまぶしたようなサウンドを響かせたDJテンテンコからバトンを受けて、BILLIE IDLEがステージに登場。彼女たちは「anarchy in the music scene」「be-bop tu-tu」など歌って会場の雰囲気を1980年代に巻き戻し、さらに終盤は「ヒラノノゾミ from BILLIE IDLE feat. ファーストサマーウイカ、カミヤサキ、テンテンコ、ミチバヤシリオ」名義で発表された楽曲「どうせ消えてしまう命なら...」もパフォーマンスした。ファーストサマーウイカはMCで、バンもん！の恋汐りんごを思わせる高音ボイスで「はわー」を連発。観客と「はわー」でコール＆レスポンスをしたのち、「バンもん！さんの『NOT BAND!』と同じように、私たちのコンセプトは『NOT IDOL!』です。でも下半身はアイドルなので、皆さん推してください」とアイドルファンにアピールした。

「今日は皆さんと一緒に大忘年会をしたい」と語ったみみめめMIMIは、「晴レ晴レファンファーレ」「瞬間リアリティ」「CANDY MAGIC」「1/2ぶんこ」といったポップチューンを次々に披露。スクリーンに映るアニメ映像を背にして、タカオユキはキュートかつパワフルな歌声を響かせた。タカオはMCで「バンもん！さんとは札幌のイベントで初めてご一緒させていただいたんですけど、バンもん！さんの楽屋はとってもいい香りでした。私はいつもスタッフに楽屋がネギ臭いって言われるんですよ。長ネギが喉にいいって聞いたから」と自らの楽屋の様子を明かした。

WWWステージのラストを飾った恵比寿★マスカッツは、トナカイふうの衣装を着た“副キャップ”川上奈々美と、サンタクロースふうの衣装をまとった神咲詩織、桃乃木かな、吉澤友貴、古川いおり、湊莉久、スーブー（小野美公）、三上悠亜、夏目花実の9人で登場。自分たちの短いスカートについて、川上は「今日は衣装でいろいろ事件が起こると思います。今踊ってたらもうパンツ見えてました」、湊は「みんな見たくないと思ってスーブーのスカートだけ長くしてもらいました」とコメントした。彼女たちはラストに新曲「バッキャロー」を歌い、WWWステージでのライブを締めくくった。

WWW Xステージ

WWW XステージはWiennersによる「DIAMOND DUST」のパフォーマンスで幕を開けた。バンもん！と同じ時間帯の出演であることを受けて、玉屋2060%（Vo, G）は「俺たちはまだまだ上がっていきたい！ バンドじゃないもん！の裏で上がっていきたい！」と宣言し、「Justice 4」を熱演。フロアにモッシュを巻き起こしつつ、彼らは「TRY MY LUCK「LOVE ME TENDER」「蒼天ディライト」と畳みかけ観客を熱狂させた。

DOTAMA率いるFINAL FRASHは「PARADISE」「正義の味方」「Final Fight」などで会場の温度を高めたのち、「付いてこいや！ 俺と一緒に宇宙へ行こうぜ！」というDOTAMAの呼びかけと共に「GALAXY」を演奏。その後観客を煽りコール＆レスポンスを繰り広げると、「YEAH」で熱狂の中パフォーマンスを終えた。

「マテリアルGirl」「HONEY DISH」「Pretty Lie」とライブの定番曲を続けて披露したPASSPO☆は、「『@JAM×ナタリー EXPO 2016』の楽屋裏で、私たちが人見知りで萎縮してたらバンもん！さんから話しかけてくれた」というエピソードを報告。ライブ後半からはバンドセットでのライブを展開し、「ラブリフレイン」「少女飛行」などを迫力の演奏で届けた。

Czecho No Republicは、お祭り感のあるにぎやかでハッピーなステージングと、突き抜けるような開放感のあるサウンドで“フェス”らしさを演出。「Forever Dreaming」「Firework」などを演奏し、会場に強い一体感を作り出した。武井優心（Vo, B）がこの日のイベントについて「女性アーティストが多くて楽屋で肩身が狭いね」と言って笑うと、タカハシマイ（Cho, Syn, Percussion）が「いい匂いがしたね」と言い添えた。ラストは「Oh Yeah!!!!!!!」でフロアが沸き上がり、オーディエンスの盛り上がりをトリのバンもん！につないだ。

この日2度目となるバンドじゃないもん！のライブは、1月11日にリリースされるメジャー3rdシングルの表題曲である、在日ファンクプロデュースの新曲「YAKIMOCHI」でスタートした。さらに同日発売のメジャー4thシングル（タイトル未定）のカップリングである「すきっぱらだいす▽（▽はハートマーク）」も、彼女たちはこの日のライブでお披露目。バンもん！らしいアッパーでポップなサウンドがオーディエンスのテンションを上昇させた。

鈴姫みさこは「1月に出る2枚のシングルを、同時にオリコンウィークリー10位以内に必ず入れます！ そしてここにいる全員が『オレこの曲を生で聴いたけどメッチャよかったよ』って自慢できるようにします！」と観客と約束。さらに彼女はライブの最後に「絶対絶対、来年もやるぞー！」と次回「バンもん！Fes」の開催を誓った。

なお「バンもん！Fes.2016winter ～雪降る夜にフェスして～」は12月24日と25日に大阪・梅田CLUB QUATTROでも開催。バンもん！のほか、24日の公演にはぜんぶ君のせいだ。、アカシック、25日はShiggy Jr.が出演する。