「Quintet Laboratory」はハロスリが昨年から“実験的ライブシリーズ”と銘打って開催している公演。今回は彼らのミュージックビデオで監督を務めるrokapenisとタッグを組み、複数のプロジェクターを使用してステージのみならずフロアの壁や天井にも映像が投影されるという演出が用意された。
ステージに登場したシュンタロウ(Vo, G)、マコト(B)、ナルミ(G, Vo)、タソコ(G)、ユウキ(Dr)の5人は、それぞれのテクニックを見せつけるようにソロ回しをしたあと、「レトリック」でライブ開始の狼煙を上げた。それと同時に複数のプロジェクターの光が会場全体に飛び交い、空間を美しく彩った。シュンタロウが「Hello Sleepwalkersです! 始めようぜ渋谷!」と声を上げ、ライブ定番曲「猿は木から何処へ落ちる」のリフを奏でると、フロアは一気にヒートアップ。続けて彼らはステージでデモ音源を先行公開していた新曲「Rollin'」や、バンド初期の代表曲「月面歩行」などを次々に繰り出していく。そしてユウキのスピーディかつテクニカルなドラムソロをはさみ、綿密なアンサンブルで魅せた「2XXX」までMCなしで一気に駆け抜けた。
ライブ中盤のステージ転換が行われたあと、いくつもの裸電球の柔らかな光に包まれる中でバンドは「天地創造」「23」「アキレスと亀」の3曲をアコースティックアレンジで披露。この時間のMCは普段ライブで話す機会が少ないマコト、ユウキも言葉を発し、穏やかなムードの談笑を交えつつ進行した。ライブ後半に彼らは「ハーメルンはどのようにして笛を吹くのか」をMV映像と共に届けたあと、未発表曲「日食」を初披露。さらにマコトのベースプレイを冒頭に盛り込んだアレンジで観客を沸かせた「午夜の待ち合わせ」、エッジーなキラーチューン「神話崩壊」と畳みかけていく。そしてシュンタロウが「最後に1曲だけやっていきます」と話してから楽曲タイトルをコール。新曲「新世界」をドロップし、パワフルな高速ビートとメタリックなサウンドで会場を熱く盛り上げた。その後、彼らは2月にニューアルバム(※タイトル未定)をリリースすることを発表してライブ本編を締めくくり、アンコールの「円盤飛来」まで全18曲をパフォーマンスしてワンマンライブを終えた。
なおニューアルバムの詳細は追って発表されるので、続報に注目しておこう。
Hello Sleepwalkers「Quintet Laboratory 2016」
2016年12月1日 WWW セットリスト
01. レトリック
02. 猿は木から何処へ落ちる
03. Rollin'
04. 惑星Qのランドマーク
05. 水面
06. 月面歩行
07. Ray of Sunlight
08. 2XXX
09. 天地創造
10. 23
11. アキレスと亀
12. ハーメルンはどのようにして笛を吹くのか
13. 日食
14. Perfect Planner
15. 午夜の待ち合わせ
16. 神話崩壊
17. 新世界
<アンコール>
18. 円盤飛来
リンク
- Hello Sleepwalkers Official website
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音楽ナタリー @natalie_mu
Hello Sleepwalkers“実験的ワンマン”で新作リリースを発表 https://t.co/1uNtshw0PD https://t.co/dlCPbGbely