YOSHIKI着物ショー、豪雨の中で気迫のドラミング「あんなに降ると思わなかった」

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YOSHIKI(X JAPAN)がデザイナーとして携わる着物ブランド「YOSHIKIMONO」(ヨシキモノ)のファッションショー「YOSHIKIMONO COLLECTION 2017」が、本日10月17日に東京・渋谷ヒカリエ ヒカリエホールAにて開催された。

X JAPANとは?

1982年にYOSHIKI(Dr, Piano)とToshl(Vo)を中心に結成される。インディーズで絶大な人気を誇り、1989年にアルバム「BLUE BLOOD」でメジャーシーンに進出する。派手なメイクと衣装に代表される独特のスタイルが大きく注目される一方で、ハイクオリティなヘヴィメタルサウンドと確かな演奏力が高評価を獲得。攻撃的なメタルナンバーとドラマチックなバラードの双方に定評があり、ヴィジュアル系バンドの先駆者的存在としても認知されている。人気絶頂の1997年、ToshIの脱退宣言を機に解散。再結成が熱望されるも翌1998年にHIDEが急逝し復活は絶望視される。しかし2007年10月に突然活動再開を宣言し、復活第1弾となった新曲「I.V.」はハリウッド映画「SAW4」のメインテーマソングに採用された。2008年3月には復活の東京ドームライブを3日間にわたり開催。2009年5月にはSUGIZO(G)が新メンバーとして正式加入した。2010年8月には米の大型ロックフェス「ロラパルーザ」に出演し初の全米ツアーを行ったほか、日産スタジアムでの2DAYSライブも開催。2011年にはヨーロッパ、日本、南米、アジアを回るワールドツアーを、2014年10月にはアメリカ・ニューヨークのMadison Square Gardenでのワンマンライブを成功に収めた。2015年には宮城・石巻 BLUE RESISTANCEで東日本大震災の復興支援チャリティライブを行い、2800万円を超える寄付金を集めた。2017年3月にイギリス・The SSE Arena, Wembley公演を開催し、それと同時にドキュメンタリー映画「We Are X」を公開。5月にYOSHIKIが人工椎間板置換手術を受けたため、7月の日本国内ツアーを急遽アコースティック編成で行った。2018年9月に千葉・幕張メッセ国際展示場1~3ホールでワンマンライブ「X JAPAN Live 日本公演 2018~紅に染まった夜~ Makuhari Messe 3Days」を開催。3日目公演では台風の影響により“無観客ライブ”を敢行し、世界に向けてその模様を生中継した。

「YOSHIKIMONO COLLECTION 2017」の様子。

「YOSHIKIMONO COLLECTION 2017」の様子。

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YOSHIKI(X JAPAN)

YOSHIKI(X JAPAN)[拡大]

YOSHIKIMONOは、現在開催中のファッションイベント「Amazon Fashion Week TOKYO 2017 S/S」に参加。冒頭、会場に1人姿を見せたYOSHIKIはランウェイ手前に置かれたグランドピアノに歩みを進める。彼が即興で幽玄な調べを奏でるとシルバーの生地で仕立てられた着物を着用したモデルが登場した。

YOSHIKI(X JAPAN)

YOSHIKI(X JAPAN)[拡大]

曲の途中からはバイオリニストの末延麻裕子も演奏に参加。メタリックカラーで統一されたゼブラ柄、クロコダイル柄などの着物を着たモデルがウォーキングをする中、2人は優しい音色を会場に響かせた。演奏を終えるとYOSHIKIは一端ランウェイの外へ。すると会場には雷鳴が轟き、黒い幕で覆われていたステージ奥のエリアより、ドラムセットのスツールの上に立ったYOSHIKIが姿を見せた。

YOSHIKI(X JAPAN)

YOSHIKI(X JAPAN)[拡大]

ショーの後半で披露されたのは、市松模様やゼブラ柄の生地を使用した和洋折衷のドレス風ルック。YOSHIKIが雷鳴と呼応するような力強いドラミングを披露すると、ランウェイ上には降雨の演出がなされた。“雨足”が次第に強くなる中、YOSHIKIは大粒の雨に打たれながら一心不乱にドラムを叩き続ける。シースルーのレインコート風着物が最後のルックとして披露されると、彼は再びスツールの上に立ち、天を仰いで全身で雨を浴びた。

ショーのあとには囲み取材が行われ、YOSHIKIは雨の演出について「以前見たアレキサンダー・マックイーンのショーで雨を降らせていて、すごく頭に残っていたんです」と語る。“大雨”に打たれながらドラムを叩いた感想を問われると「水ものは嫌いじゃないんです。涼しくて気持ちよかった。ただ、ぶっつけ本番だったから、あんなに降ると思わなかった……大雨でしたね」と笑いながらコメント。またドラム演奏については「スネアを多用すると洋楽的になるので、タムを多くして和太鼓のように聴こえるよう、意識しました」と明かした。

YOSHIKI(中央 / X JAPAN)

YOSHIKI(中央 / X JAPAN)[拡大]

今回のショーで披露された全21ルックについて、YOSHIKIは「オーソドックスなものと挑戦的に崩して着るロックなもの、両方を取り入れてみました」と説明。「着物業界が縮小する中、どうやったら興味を持ってもらえるか考えました。そういう意味では(今回のショーは)いいんじゃないかなと思います」と業界へ向ける熱い思いも報道陣に伝えた。またYOSHIKIは10月14~16日の3日間、千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで行われたヴィジュアル系バンドのフェスティバル「VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 Powered by Rakuten」に参加しており、報道陣からは「体調はどうですか?」と心配の声も上がったが、彼は「『We are X!』って叫びすぎて声ガラガラで全身筋肉痛ですけど(笑)、これくらいのショーなら大丈夫。100回くらいできます」とタフネスぶりをアピール。「VISUAL JAPAN SUMMIT」を振り返り「LUNA SEAやGLAY、HYDEさんや清春さん、たくさんの方に集まっていただいて、とても楽しくできました」と充実感に満ちた笑顔を浮かべていた。

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