SCANDAL万感の10周年ライブ、全都道府県ツアー＆ベスト発表

昨日8月21日に結成10周年を迎えたSCANDALが、バンド結成地・大阪の泉大津フェニックスにて記念ライブ「SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL 『2006-2016』」を開催した。

16:30頃、真夏の強い日差しが照りつける野外ステージにSCANDALのメンバー4人が登場すると、会場を埋め尽くす約1万2000人は大歓声で迎える。ライブは2011年発表の「LOVE SURVIVE」でスタートした。その後バンドは「BEAUTeen!!」「プレイボーイ」といった初期の楽曲や、最新アルバム「YELLOW」収録曲の「Happy Birthday」など新旧織り交ぜた楽曲を披露。HARUNA（Vo, G）は「今日は10年分の最強のセットリストを持ってきています。最高の1日にしていくよ！ 思いっきりいい思い出を作っていきましょう！」とオーディエンスに呼びかける。この日はバンド結成記念日に加えてRINA（Dr, Vo）の誕生日でもあり、ファンは2つのバースデーを祝う「おめでとう！」という声を飛ばした。

中盤はインディーズ時代の「恋模様」やメジャーデビューシングル「DOLL」、2ndアルバム「TEMPTAION BOX」収録の「会いたい」「さよならMy Friend」など懐かしい曲が中心。ステージに西日が差し込む頃のMCでは、HARUNAがここまで演奏した楽曲群を振り返り「いろんな曲作りましたね」とコメントすると、それに対してRINAも「演奏してみると、10年経ってるんだなって感じるね」と感慨深げ。また、4人で結成当時の思い出を語り合い、ダンス＆ボーカルスクールの名古屋校に通っていたHARUNAとMAMI（G, Vo）、大阪校に通っていたTOMOMI（B, Vo）とRINAが初めて顔を合わせたときのこと、顔合わせの1週間前にRINAのメールアドレスを知ったMAMIが、RINAに長文のメールを送っていたこと、初対面の際に最年少のRINAがHARUNAの派手な見た目に緊張して敬語で話していたことなど、懐かしい話題は尽きない。

そしてHARUNAが「4人が出会ってから10年経ちました。2006年、2007年あたりからストリートを始めて。ストリートライブを始めたときはお客さんが全然いない中でライブをやっていたので、今日は本当に野外でたくさんの人の前で演奏できて、幸せを感じています。ありがとうございます。このあとも思いっきり楽しんでください」と告げ、ライブは後半戦に突入。今回のライブをイメージして制作された最新シングル「テイクミーアウト」やMAMIがリードボーカルを務める「声」、ライブ定番曲「会わないつもりの、元気でね」「Your Song」などを彼女たちは立て続けに投下し、「Image」で本編を締めくくった。

アンコールの歓声に応えて4人は再びステージへ。「Rock'n Roll」をパフォーマンスしたあと、HARUNAは改めて記念日に大阪に集まってくれたファン、素晴らしい光景を見せてくれたスタッフにお礼を述べ、深々と頭を下げる。そして「今日は私たちの結成の地・大阪まで足を運んでくださったので、次のツアーは私たちがみんなの街に会いに行きます！ 来年の春に47都道府県ツアーやります!!」と告げ、観客から大歓声と拍手が沸き起こった。さらに2017年、47都道府県ツアーの前にベストアルバムをリリースすることも告知。ベストアルバムの収録曲はファン投票により選ばれるとのことで、詳細は後日オフィシャルサイトにて発表される。

10年を振り返り、「あっという間だったな、早かったなって感じます。1年1年、8月21日が過ぎるたびに、また4人で1年やってこられたな、次の1年はどんな年にしようかな、どんなことをやろうかなって毎年ワクワクしてました。それは10周年を迎える今も、同じ気持ちです」と話すHARUNA。続けて「なんだかんだ一番うれしいのは、この4人で10周年を迎えられたことかな。自分で言うのもなんか恥ずかしいんだけど、この4人で続けてこられたことって奇跡に近いなと思うし。でも、この4人だったらどこへだって行ける気がします。これからも、『また明日ね』って言い合いながら、できるだけ長く自分たちを信じて歩き続けていきたいなと思います」と今後の決意を語り、4人が出会った10年前の夏を思い出して書いたという楽曲「8月」を届けた。

アンコール後半は、1stアルバム「BEST★SCANDAL」の1曲目で、ライブの定番曲になっている「SCANDAL BABY」で場内をさらに沸かせる。次に4人は全員でハンドマイクを持って歌い踊るダンスチューン「SCANDAL IN THE HOUSE」を元気よくパフォーマンス。その後、4人が去ったあとの会場には花火が打ち上がり、結成10周年記念日の結成地での野外ライブは大成功のまま幕を閉じた。