RIP SLYME、スペアザ、Suchmosら新木場熱狂「真夏のWOW」

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7月18日、東京・新木場STUDIO COASTにてRIP SLYMEの主催イベント「RIP SLYME presents 真夏のWOW」が開催され、ホストであるRIP SLYMEのほか、THE OTOGIBANASHI'SYALLA FAMILYSuchmosSPECIAL OTHERS、吾妻光良&The Swinging Boppersらが出演した。

RIP SLYME(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

RIP SLYME(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

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THE OTOGIBANASHI'S(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

THE OTOGIBANASHI'S(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

メインステージのトップバッターを飾ったのはTHE OTOGIBANASHI’S。登場前、スクリーンには小学生の絵日記のような静止画と「今日はRIP SLYME主催の『真夏のWOW』に出ました。中学生の僕に言っても信じてもらえないだろうな」という作文が読み上げられたほど、彼らはRIP SLYMEファンの様子。BimはMCで、中学生のとき「RIP SLYME FUNFAIR TOUR 07-08」の日本武道館公演を観に行ったことを話し、その2年後に野外フェスでもらったPESとILMARIのサイン入りTシャツを持参していた。そんな憧れのアーティストと同じステージに立てた喜びを噛み締めながら、彼らは「ハリー・ポッター」のテーマ曲のフレーズを引用した「Closet」、かせきさいだぁ「じゃっ夏なんで」のビートに乗せた「Fountain Mountain」、代表曲の1つ「大脱出」などをパフォーマンスした。

YALLA FAMILY(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

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吾妻光良&The Swinging Boppers(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

吾妻光良&The Swinging Boppers(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

次のYALLA FAMILYは「Jumpin'(feat. JiLL)」でタオルを回し、ゲストにPESを迎えてコラボ曲「胸騒ぎアンセム」を実演するなど終始アッパーなステージを繰り広げた。「今日YALLA FAMILYを呼んでくれたRIP SLYMEにリスペクトを込めて」と、リップの「One」を一瞬流すという演出でも盛り上げた。続いては、この日のラインナップで異彩を放っていた吾妻光良&The Swinging Boppers。吾妻光良(Vo, G)は「メンバーの何人かは還暦を迎えています! 限界あります! でもがんばります!」と演奏を始めたものの「若い人の多い(持ち時間の)短い催しだから盛り上がる曲で行こうぜ、と決めた流れが、非常に負担が大きくてですね……」と息を切らし、オヤジネタで笑わせて観客の心をつかむ。しかし演奏ではビッグバンドならではの重厚かつ賑やかなサウンドと、吾妻のファンキーな歌い回しでジャンプブルースバンドたるゆえんを発揮。ラストの「誕生日には俺を呼べ」でギターを頭上で弾くほどのアグレッシブさを最後まで貫いた。

Suchmos(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

Suchmos(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

イベントの折り返し地点で登場したSuchmosは、冒頭にライブ定番曲「YMM」「Alright」でオーディエンスを温める。YONCE(Vo)は「みんな、今日は海の日じゃんね! いい夏にしようよ!!」と呼びかけ、仲間への思いを表現した「MINT」を届けた。出番後半は、TAIKING(G)によるディストーションギターが鳴り響く「A.G.I.T」、HSU(B)のベースラインとKCEE(DJ)のスクラッチが特徴的な「DUMBO」という、ロック色の強い新曲2曲をプレイ。気鋭のサウンドを観客の胸に刻みつけたあと、「今ここにいるすべての人が明日から悠々自適に過ごせますように」とリラックスムード満点の初期のナンバー「Life Easy」で締めくくった。

SPECIAL OTHERS(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

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SPECIAL OTHERSは、「BEN」「Good Luck」「Backstreet」といった近年のナンバーを中心としたセット。柳下“DAYO”武史(G)の軽やかなリフや、芹澤“REMI”優真(Key)の跳ねるようなフレーズのループ、又吉“SEGUN”優也(B)が奏でるウッドベースの低音に乗せられ、観客も心地よさそうに体を揺らす。宮原“TOYIN”良太(Dr)は「ちょっと暗い曲やりすぎちゃったかな? でも暗い曲もカッコよかったでしょ?」と心配しつつ、「この前PESくんとRYO-Zくんとラジオで話したら、『マイクを持ってるやつが多いのがリップスライムで、スペアザは真逆だよね』って」とリップとの仲睦まじいエピソードを披露していた。

RIP SLYME(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

RIP SLYME(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

トリのRIP SLYMEは、サポートのDJ SOMAを含めた6人でステージを展開。メンバー5人は映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」のピザ屋を意識したという、赤いシャツに白のハーフパンツでそろえたコスチュームで和気あいあいと登場した。イベントタイトル曲でもある「真夏のWOW」からライブを始めると、4MCはさっそく大声で「WOW」のコール&レスポンスを巻き起こす。RYO-Zは4回目を迎えた「真夏のWOW」について「今年も最高なメンツが集まってくれました」と1組1組名前を挙げ、「すべての皆さんに、そして最後まで残ってくれるみんなに感謝します。ちゃんとインストでもしっかり乗れてたね。100点です!」とファンを称えた。

FUMIYA(RIP SLYME)(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

FUMIYA(RIP SLYME)(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

この日は、「太陽とビキニ」「楽園ベイベー」などの夏に似合うシングル曲や、「Rock'n' Roll Radio」「甘い生活」といったアルバム曲を盛り込んだ選曲。FUMIYAは「黄昏サラウンド」の途中でダンスホールレゲエにビートチェンジしたほか、ライブ定番曲の「FUNKASTIC」「Good Times」「熱帯夜」もトラックを大胆にアレンジし、ベテランの遊び心を覗かせる。また「今日は普段なかなかやらないヒップホップのアティチュードを……」とRYO-Zが前置きして2002年発表の「By the Way」を始めると、そのトラックも全面的にオーセンティックなヒップホップのブレイクビーツに変わっていた。

RIP SLYME(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

RIP SLYME(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

アンコールは、「HOTTER THAN JULY」で会場が真っ赤な照明に染まり、「JOINT」で全員タオルを振り回すという圧巻の光景に。「また来年の真夏のWOWで会いましょう!」とメンバーたちが去ったあと、会場内のスクリーンではRIP SLYMEの全国ツアー「RIP SLYME TOUR 2016-2017 "DANCE FLOOR MASSIVE V"」の開催が発表され、歓喜の声に包まれてイベントは幕を閉じた。

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RIP SLYME presents 真夏のWOW
2016年7月18日 新木場STUDIO COAST セットリスト

THE OTOGIBANASHI'S

01. 機内モード
02. Pool
03. ピザ・プラネット
04. Year 1993
05. Closet
06. オレンジシャーベット
07. Fountain Mountain
08. Department
09. 大脱出

YALLA FAMILY

01. FEEL
02. Atsumare~PISCO
03. Jumpin'(feat. JiLL)
04. 胸騒ぎアンセム feat. PES from Rip Slyme
05. Crazy Party feat. FINGAZZ
06. Beginning

吾妻光良&The Swinging Boppers

01. Things Ain't What They Used To Be~齢には勝てないぜ
02. 栃東の取り組み見たか
03. やっぱり肉を喰おう
04. 俺たち相性いいぜ
05. Gumbo de Twitter
06. 誕生日には俺を呼べ

Suchmos

01. YMM
02. Alright
03. MINT
04. A.G.I.T
05. DUMBO
06. Life Easy

SPECIAL OTHERS

01. BEN
02. Good Luck
03. Backstreet
04. PB

RIP SLYME

01. 真夏のWOW
02. 太陽とビキニ
03. Rock'n' Roll Radio
04. POPCORN NANCY
05. 甘い生活
06. 楽園ベイベー
07. 黄昏サラウンド
08. By the Way
09. JUMP
10. FUNKASTIC
11. Good Times
12. 熱帯夜
<アンコール>
13. HOTTER THAN JULY
14. JOINT

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