THE BAWDIES、ツアーファイナルに最高のサプライズ用意

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THE BAWDIESが全国ツアー「『THIS IS MY STORY』TOUR 2009」のファイナル公演を7月11日に渋谷CLUB QUATTROで行った。

ライブでもスーツ姿を通すTHE BAWDIESだが、この日のライブで過去に1度だけスーツ以外の衣装でライブをしたことを告白。オリンピックイヤーのハロウィンイベントで、メンバー全員がオリンピックにちなんだ仮装でライブに挑んだ彼らは、「羽目を外しすぎたのか、翌年は呼ばれませんでした」(ROY)という(Photo by 中河原理英)。

ライブでもスーツ姿を通すTHE BAWDIESだが、この日のライブで過去に1度だけスーツ以外の衣装でライブをしたことを告白。オリンピックイヤーのハロウィンイベントで、メンバー全員がオリンピックにちなんだ仮装でライブに挑んだ彼らは、「羽目を外しすぎたのか、翌年は呼ばれませんでした」(ROY)という(Photo by 中河原理英)。

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10月には“ベスト盤的”シングルの発売も決定。本作を引っさげ、11月末からは全国7都市をまわるワンマンツアーも開催される(Photo by 中河原理英)。

10月には“ベスト盤的”シングルの発売も決定。本作を引っさげ、11月末からは全国7都市をまわるワンマンツアーも開催される(Photo by 中河原理英)。

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4月22日にリリースされたメジャー1stアルバム「THIS IS MY STORY」をひっさげて、全国30カ所以上で実施されたこのツアー。終盤に行われた全国5カ所でのワンマン公演はすべてソールドアウトを記録し、彼らの人気振りを証明する形となった。

懐かしいソウルナンバーが流れる中、定刻を10分過ぎた頃に会場が暗転。天井のミラーボールにスポットライトが当てられると、メンバーが続々とステージ上に登場。ROY(Vo,B)の「Oh Yeah!」というシャウトに続いて、エモーショナルな「NOBODY KNOWS MY SORROW」からライブがスタートした。コーラスパートでは会場中にハンドクラップが鳴り響き、序盤から観客との一体感は良好。その勢いのまま「FORGIVE ME」に突入し、フロアからは合唱も巻き起こった。

2曲終えると、TAXMAN(G,Vo)が「今夜は最高のロックンロール・パーティにしようぜ!」と観客を煽り、ダンサブルなファンキーナンバー「YOU GOTTA DANCE」がスタート。ROYの「俺が合図したら飛べますか?」との呼びかけに、観客は大きくジャンプして興奮ぶりをバンドに伝えた。続いてTAXMANがボーカルを取る「SO LONG SO LONG」を披露。ROYのディープな歌声とは異なる個性で、フロアを大いに盛り上げた。

この日のライブは、ツアータイトルどおりニューアルバム「THIS IS MY STORY」の楽曲が中心。中盤から前作「Awaking of Rhythm And Blues」からのナンバーも織り交ぜつつ、渋いながらも熱くエモーショナルな演奏と歌で会場をヒートアップさせていった。また、MCではTAXMANが「わんこそばを食べたり、MARCY(Dr)のスーツが燃えたり(笑)」とツアー中の思い出を告白。JIM(G)は「最近カラオケデビューをして、『EMOTION POTION』を歌った」と話すと観客から「歌って!」とせがまれ、会場の笑いを誘った。

ライブ後半では「せっかくのワンマンなので、もう1曲歌ってもいいですか?」と言って、TAXMANがリードボーカルを取る「MY LITTLE JOE」を熱唱。続いて、ブリティッシュ・ビート調のアレンジが新鮮なSEX PISTOLS「PRETTY VACANT」のカバーが披露され、会場を大いに沸かせた。

ライブは「EMOTION POTION」「I BEG YOU」のキラーチューン2連発で一旦終了。メンバーがステージを去るとすぐに、フロアからはアンコールを求める手拍子が鳴り始めた。しばらくすると、ジャケットを脱ぎ汗でビショビショのシャツ姿のメンバーが再登場。ここで10月にニューシングルをリリース、12月にはLIQUIDROOM ebisuでワンマンライブを開催することが発表された。バンドからの突然の重大発表に、会場はピースフルなヴァイブに包まれた。そして「LEAVE YOUR TROUBLES」「SHAKE YOUR HIPS」の2曲が演奏され、観客はビートに合わせて思い思いのダンスでライブを楽しんだ。

メンバーが再びステージを去ると、さらにアンコールを求める手拍子が鳴り響く。手拍子の音が一段と大きくなったところで、三度メンバー4人がステージに登場。TAXMANが「僕たちだけはこんな最高のパーティにはならなかったと思います」と喜びを語り、それに続いてROYが「とっておきのプレゼントを用意しました。こんなこと、かつてなかったと思います」と言って1stアルバム「YESTERDAY AND TODAY」に収録された「TUTTI FRUTTI」を披露。なんとこの曲では、ROYに続いて、MARCY、TAXMAN、JIMがリードボーカルを取り、ファンを驚かせた。観客にとって最高のサプライズとなったこの曲に続いて、この日最後の曲「WHAT'D I SAY」が歌われた。ROYが「俺が欲しいのは、あんたらのソウルだ!」と叫ぶと、フロアの熱気も沸点へ到達。コール&レスポンスではこの日最高のかけ合いも実現し、約90分におよんだツアーファイナルはクライマックスを迎えた。

ライブを終えたメンバー4人の顔からは、充実した笑顔が見て取れた。THE BAWDIESはこの後、数々の夏フェス/イベントに出演。大成功を収めた全国ツアーを経て、ひと回り大きく成長した彼らの姿を各地で目にすることができそうだ。

「THIS IS MY STORY」TOUR 2009@渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01.NOBODY KNOWS MY SORROW
02.FORGIVE ME
03.YOU GOTTA DANCE
04.SO LONG SO LONG
05.JUST PICK UP YOUR PHONE
06.IT'S A CRAZY FEELIN'
07.TINY JAMES
08.KEEP ON ROCKIN'
09.STOP YOUR LYING
10.EVERYDAY'S A NEW DAY
11.OH! MY DARLIN'
12.BABY SUE
13.MY LITTLE JOE
14.PRETTY VACANT
15.I'M IN LOVE WITH YOU
16.EMOTION POTION
17.I BEG YOU
--ENCORE--
E1.LEAVE YOUR TROUBLES
E2.SHAKE YOUR HIPS
--ENCORE--
E3.TUTTI FRUTTI
E4.WHAT'D I SAY

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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