「ARABAKI ROCK FEST」過去最多の動員数を記録し大盛況に

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宮城・みちのく公園北地区エコキャンプみちのくで4月29日から30日にかけて野外ロックフェス「ARABAKI ROCK FEST.16」が開催され、2日間合わせて120組近くのアーティストが出演。開催16周年目にして、延べ5万2000人という過去最多の動員数を記録した。

2日目の大トリを飾ったBRAHMANによるスペシャルセッション「THE COVER」の様子。(写真提供:ARABAKI PROJECT)

2日目の大トリを飾ったBRAHMANによるスペシャルセッション「THE COVER」の様子。(写真提供:ARABAKI PROJECT)

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今年の「ARABAKI ROCK FEST」は前日に大雨が降ったことから来場者たちから会場の状況が心配されていたが、初日の29日は時折弱い雨が降るものの晴れ間も多く、両日とも気温は低いながら比較的過ごしやすい天気となった。

「ARABAKI ROCK FEST.16」会場の様子。(写真提供:ARABAKI PROJECT)

「ARABAKI ROCK FEST.16」会場の様子。(写真提供:ARABAKI PROJECT)[拡大]

このフェスでもっとも大きいステージとなるMICHINOKUステージは、初日はサンボマスターがトリを担当し、「I love you & I need you TOHOKU SPECIAL!!!」と銘打ったスペシャルライブを敢行。曲ごとにさまざまなアーティストをゲストに迎えて、まるで百人組手のようにサンボマスターが次々にセッションを繰り広げた。

キュウソネコカミを迎えた「世界を変えさせておくれよ」では、サンボマスターの山口隆(Vo, G)とキュウソネコカミのヤマサキセイヤ(Vo, G)が“筋斗雲”と書かれたボードに乗って観客の頭上に立ってかめはめ波対決を実施。「(帰りのバスの時間よりも)今大事!」を合言葉に、MAN WITH A MISSIONのTokyo Tanaka(Vo)と「できっこないを やらなくちゃ」、10-FEETのTAKUMA(Vo, G)と「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」、東京スカパラダイスオーケストラのメンバーと「そのぬくもりに用がある」で貴重なコラボを展開した。

最後に和田アキ子がステージに現れ、サンボマスター×スカパラのゴージャスな演奏に合わせて山口と和田が「あの鐘を鳴らすのはあなた」をデュエット。さらにアンコールでは山口と松田晋二(THE BACK HORN)、渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET)、箭内道彦という福島出身の4人からなるバンド・猪苗代湖ズが登場し、「I love you & I need you ふくしま」を歌って地震の被害を受けた熊本と大分にエールを贈った。

MICHINOKUステージ(写真提供:ARABAKI PROJECT)

MICHINOKUステージ(写真提供:ARABAKI PROJECT)[拡大]

MICHINOKUステージ2日目の大トリは、BRAHMANのメンバーを中心としたカバーをテーマにしたスペシャルセッション「THE COVER」。まずは菅原卓郎(Vo / 9mm Parabellum Bullet)、菅波栄純(G / THE BACK HORN)、中村和彦(B / 9mm Parabellum Bullet)、松田晋二(Dr / THE BACK HORN)という東北出身メンバーからなる特別ユニット「A MAN OF THE MICHINOKU」がオープニングアクトとして登場し、BRAHMANのアルバム「A MAN OF THE WORLD」の楽曲をカバーした。

「THE COVER」の本編がスタートすると、まずはEGO-WRAPPIN'がステージに現れてBRAHMANの「Speculation」をカバー。その演奏が終わるとBRAHMANも参加し、2組で制作したコラボ曲「WE ARE HERE」をパフォーマンスした。その後BRAHMANは、THE BACK HORNの 山田将司(Vo)&岡峰光舟(B)と共にBRAHMANの「BASIS」、ハナレグミと共にBRAHMANの「空谷の跫音」、エレファントカシマシの宮本浩次(Vo)と共にエレカシの「too fine life」を熱唱。eastern youthの吉野寿(Vo, G)とSAのNAOKI(G)は、西岡恭蔵「君の窓から」とLAUGHIN' NOSE「GET THE GLORY」でBRAHMANとセッションを展開した。

BRAHMANによる豪華ゲストとの共演はさらに続き、SIONとは彼の楽曲「俺の声」、The Birthdayのチバユウスケ(Vo, G)とはBRAHMANの「露命」、奥田民生とはBRAHMAN「其限 ~sorekiri~」でコラボ。ゲストの名前が呼ばれるたびに広い会場から感嘆と歓喜の声が沸き上がる。そして最後に呼び込まれたのはソウル・フラワー・ユニオンの中川敬(Vo, G)とHEATWAVEの山口洋(Vo,G)。BRAHMANのTOSHI-LOW(Vo)が「今日は東北から熊本に届くように歌いましょう」とオーディエンスに呼びかけ、中川と山口が阪神大震災を受けて作った曲「満月の夕」を熊本の被災地に向けて歌った。

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