「氣志團万博」出場権を巡りサイコ、C-Style、NoGoD、C&Kが白熱バトル

9月に行われる氣志團主催の野外フェス「氣志團万博2016 ～房総ロックンロール・チャンピオン・カーニバル～ Presented by シミズオクト」のプレイベント「ENTER THE KISHIDAN EXPO ～夢 with You～」が、4月26日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催された。

このイベントは「氣志團万博」初日の開場中アクト「ASA-ICHI」枠を来場者投票によって決定するという催し。Psycho le Cemu、C-Style、NoGoD、C&Kの4組が出演権を賭けてのライブパフォーマンスを行ったほか、「氣志團万博PR大使」のチームしゃちほことDJダイノジも出演した。

イベントの司会を務めたのは氣志團の綾小路翔（Vo）と西園寺瞳（G）。2人はこのイベントの趣旨と投票方法をオーディエンスに説明し、綾小路が「本日のイベントは完全ガチでございます。誰もがアウェイ大得意な方ばかりですから！」と煽るが、西園寺は「NoGoDのTシャツ着てるお客さんが『そんなことない』みたいな顔してましたけど……」といじって観客を笑わせた。

トップバッターを務めたのはPsycho le Cemu。5人は「『氣志團万博』出演ボーカリストオーディションの受験者」という設定の寸劇を披露し、観客を一気に惹きつける。オーディションの結果DAISHI（Vo）が最終オーディションに進み、残る4人も彼のバックバンドを務めることに。コミカルな寸劇のあとは「あきらめないDAYS」「春夏秋冬」「大江戸旅ガラス」を連続で演奏し、フロアを大いに盛り上げた。

続いて登場したC-styleは、氣志團と同じく千葉県木更津市で結成された女性3人組ヤンキー系アイドルユニット。激しいロックチューンの「東京」や「とんちんかんちん一休さん」のカバーでアグレッシブにアピールする。八剱咲羅は「うちらは地元のみんなと『必ず氣志團万博に出る』と約束してきました」と宣言。最後は「氣志團万博に出たい思いを込めて作った曲です」と紹介し、「氣X團～Kishidan～」を披露した。

前半戦が終了したところで、PR大使のチームしゃちほこがライブを繰り広げる。「抱きしめてアンセム」では曲中に5人が綾小路の顔写真をあしらったうちわを掲げ、この日誕生日を迎えた彼を祝った。ライブ後に登場した綾小路は彼女たちの祝福に感謝を述べたあと、「もうね、最近は『永遠の16歳』って言っても誰も笑わなくなったんです（笑）」と自虐し、観客の笑いを誘った。

NoGoDのライブは埼玉県出身の団長（Vo）の「いつも千葉を目の敵にして『海とディズニーランドしかない』とか言ってごめんね！ 木更津で歌が歌いたい！」という絶叫でスタート。「神風」「イピカイエ」「魔法」など、圧巻の演奏と団長のハイトーンボイスでフロアを熱狂させていく。最後の「万黒深層大サァカス」では団長が「今日はやっとチームしゃちほこにカッコいい姿を見せられた！ これが職権乱用だ！」とアイドル好きならではの本音を叫び、会場に爆笑を起こした。

最後に登場したC&Kは「C&K II」でライブを始め、「to di Bone」「へべれけ宣言」などを連発。ダンサブルなビートとCLIEVY、KEENのパワフルな歌声であっという間にオーディエンスを踊らせる。MCではCLIEVYが「僕たち『期待の新人8年目』のC&Kです！（笑）」と話して笑わせる。その一方「歌を歌う人たちだというところも観てもらえれば」と披露した「みかんハート」では美しい歌声とハーモニーを響かせ、観客を魅了していた。

イベントのトリを務めたDJダイノジは、綾小路の誕生日を祝うべくDREAMS COME TRUEの「HAPPY HAPPY BIRTHDAY」を最初にかける。その後もさまざまなヒット曲やパーティチューンでフロアを盛り上げ、ラストは氣志團の「One Night Carnival」で締めくくる。曲の最後には綾小路が登場し、生歌でサビを歌い上げて大歓声を浴びた。

最後は出演者たちが改めてステージに登場し、この日の感想を述べる。DAISHIは「このまま（出演者全員で）全国ツアーに行きたいです」、団長は「このメンツでちっちゃな氣志團万博を、千葉LOOKあたりでやってもらえると（笑）」と充実した表情で語った。それを聞いた綾小路は「これだけの皆さんに1枠を競っていただくのが申し訳ない！ なんなら我々が出なければもう1枠空けられるかなと……」と本末転倒な提案を行い、出演者たちから押しとどめられていた。

イベント終了後、来場者は4組に1位から4位の順位を付けて投票。集計の結果「氣志團万博」出場権はC&Kが獲得した。