新生MY FIRST STORY、進化見せつけたファン大熱狂の一夜

MY FIRST STORYが昨日3月10日に東京・TSUTAYA O-EASTにて自主企画「HIGHEST LIFE PARTY VOL.5」を開催した。

2015年12月いっぱいでSho（G）がライブ活動を休止し、3月3日にはMasack（Dr）の脱退と新メンバーKid'z（Dr）の加入が発表され、新体制で行われることとなったこの日の自主企画。マイファスがライブを行うのは2015年12月に実施されたロックフェス「COUNTDOWN JAPAN 15/16」以来となり、TSUTAYA O-EAST内はひさびさの彼らのライブを前に興奮を隠せないといった様子の満員の観客で埋め尽くされていた。

この日のライブはKid'zによるパワフルなドラムソロからスタート。そしてNob（B）、Teru（G）、Hiro（Vo）が順番に姿を現し、4人は「Second Limit」を繰り出し、フロアを熱狂の渦へと巻き込んでいった。MCではHiroがひさびさにファンの前に立てたことの喜びを伝えてから、Shoの活動休止にも触れつつ、3日に突然発表されたMasackの脱退について言及。彼はMasackの脱退は急に決まったものではなく、昨年から長い時間をかけてメンバー、スタッフ間で話し合いをした末に決定したことであると明かし、新しい道に進むMasackと、新体制で邁進していくバンドをこれからも応援してほしいとファンに伝えた。またHiroから紹介を受けたKid'zが「今日から新生MY FIRST STORYのドラマーとして、全身全霊でぶっ叩いていくんでよろしくお願いします！」と挨拶すると、ファンからは温かい拍手が送られた。その後バンドは「最終回STORY」や「Black Rail」、新曲（タイトル未定）などを披露していった。

またライブ中盤にはHiroがアコースティックギターを抱え、「Take it Back!!」のアコースティックバージョンを4人で演奏。さらにバンドのオフィシャルファンクラブ「MY FIRST STORY Official member's club STORYTELLER」で事前に行われた演奏楽曲のリクエスト投票で1位を獲得したナンバー「Love Letter」や、ストリングスやピアノのサウンドをフィーチャーしたラブソング「『花』-0714-」でしっとりとした空間を生み出した。ライブの後半にはHiroが「ひさびさのライブでウズウズしてたんだよ！ お前らの本気を見せてみろ！」と叫び、「失踪FLAME」を投下。場内の熱気が再び高まっていく中、彼らは「虚言NEUROSE」や「The Story Is My Life」を畳みかけ、フロアではモッシュやダイブ、大合唱が巻き起こった。

ライブ本編のラストを飾った「不可逆リプレイス」では、演奏中にHiroが「このバンドで東京ドームの景色を見るまで、俺たちは終われねえんだよ！」と叫び、最後はステージから身を乗り出して、観客の上に立って熱唱した。アンコールでは、Kid'zによるドラムロールのあと、47都道府県ツアー開催決定を知らせる横断幕が広げられるとともにHiroが「君の町にも遊びに行くよ！」「夏ごろにはフルアルバムを発売します！」と発表。観客の興奮も冷めやらぬ中、バンドは「最後はこの曲しかねえだろ！ 腹から声出せ！」というHiroの言葉を合図に「ALONE」を投下。場内には汗だくの観客が次々にステージへ押し寄せ、メンバーは達成感に満ちた表情を浮かべステージをあとにした。