V系年越し「Tokyo Chaos」カラスやD≒SIRE登場で12時間大熱狂

744

12月31日から1月1日にかけて東京・国立代々木競技場第二体育館で、ヴィジュアル系バンドが一堂に会する年越しライブイベント「Tokyo Chaos 2015」が開催された。

「Tokyo Chaos 2015」東京・国立代々木競技場第二体育館公演の様子。(撮影:木村泰之)

「Tokyo Chaos 2015」東京・国立代々木競技場第二体育館公演の様子。(撮影:木村泰之)

大きなサイズで見る(全2件)

2007年から「Over The Edge」として毎年東京・渋谷公会堂で開催され、今回タイトルと会場を新たに実施されたこのイベント。「Tokyo Chaos」としての第1回公演には14組のバンドと4組のセッションユニットが出演し、約12時間におよぶ熱演を繰り広げた。

「Tokyo Chaos 2015」東京・国立代々木競技場第二体育館公演の様子。(撮影:木村泰之)

「Tokyo Chaos 2015」東京・国立代々木競技場第二体育館公演の様子。(撮影:木村泰之)[拡大]

トップバッターを務めたのは全身黒のスーツ姿で現れたMERRY。1曲目「ジャパニーズモダニスト」が披露されるとガラ(Vo)が「聞こえるか、俺の声が!」と叫び、結生(G)と健一(G)は左右の花道へと駆け出した。ガラはさらに「今年から始まったイベント、トップバッターはMERRYです。MERRYがこのイベントの歴史作るぞ!」と声を上げる。「絶望」ではオーディエンスが「絶望! 絶望!」と大合唱で応えていた。2番手のDEZERTは、真っ赤なライトの中で血糊の付いたシャツ姿の千秋(Vo)が壮絶な歌声を響かせた「『擬死』」、超高速ビートにあわせてオーディエンスが激しくヘドバンした「『殺意』」などを投下しダークなステージを展開した。続くDaizyStripperは疾走感のある「ダンデライオン」で場内の空気を一転させる。ラストの「decade」を前に夕霧(Vo)は2016年がバンドの結成9周年であることを語ったのち「来年も俺たちの側にいてくれるか? お前たちがいなかったら輝けねえんだよ!」とファンに思いを伝えた。

イベント初参加となるjealkbは、初見の観客に対して振り付けをレクチャーしながらライブを進行。1曲目「OKK-17」からHIDEKI(Performance)が観客を煽る。その後も「Packya Ma Lad」や「虚無感狂想曲」でフロアを温めたのち、HADERU(Vo)は「『お前ら音楽ふざけてんだろ!?』ってよく言われるけど、5年間にバンド辞めようかと思ってたときに『続けたほうがいいよ』って言ってくれたのはMUCCのたっちゃんなんです」と逹瑯(Vo / MUCC)への思いをしみじみと語った。オーディエンスの手拍子に迎えられたheidi.は「Over The Edge」初回公演からの皆勤賞。ファンがタオルを振ってヒートアップした「幻想囃子」、義彦(Vo)が緩急のあるボーカルを聴かせた「狂騒アルティメット」といったナンバーを畳み掛ける。続いてステージには暁(Vo / アルルカン)、一樹(G / BugLug)、華遊(G / ex. ν[NEU])、seek(B / Mix Speaker's,Inc.)、宏崇(Dr / R指定)からなる“seekセッション”が登場。PIERROT「Adolf」「蜘蛛の意図」のカバーを投下し会場を大いに沸かせた。

真っ白な光に照らされ登場したBAROQUEは「PLANETARY LIGHT」でライブをスタート。「DREAMSCAPE」では伸びやかな怜(Vo)の歌声が場内に広がる。彼の「締めくくりは新曲で終わりたいんで」という言葉から、バンドは最後に新曲「GIRL」を届けた。その後ステージに登場したのは逹瑯、ヒロト(G / A9)、美月(G / Sadie)、dunch(B / jealkb)、ケンゾ(Dr / BVCCI HAYNES、GREMLINS)による“逹瑯セッション”。ケンゾがパワフルなドラムを叩き込むと、逹瑯率いるセッションバンド・カラスの1stシングル曲「LASTICA」が披露された。逹瑯は「何年ぶりでしょうか? 何年もカラスが動かなかった間に母体のバンドがバタバタしているメンバーもいますが、カラスは永遠に不滅です!」と宣言してファンを喜ばせた。アルルカンはアグレッシブなサウンドの「ジレンマ」からフルスロットルなパフォーマンスを見せる。「ダメ人間」ではオーディエンスが熱く拳を突き上げた。

長丁場にわたるイベントも折り返し地点を迎えた頃、日章旗を掲げて入場したのはR指定。MCは控えめに、哀愁漂う「帝都に死す」、デスボイスが響く「喪失-soushitsu-」など次々と楽曲を披露していく。ラストの「THE廃人間」ではマモ(Vo)が「踊ろうか!」と声を上げ、フロアを大きく揺らした。kazuma(Vo / ex. Merry Go Round)、aie(G / deadman、the studs)、yukiya(G / D≒SIRE、JILS、Kαin)、kazu(B / ex. 蜉蝣)、sakura(Dr / ZIGZORayflower)による“aieセッション”は2004年に解散したkazuma率いるバンド・Merry Go Round「桜の満開の木の下で」でライブを開始。その後も彼がaieと共に活動しているユニット・highfashionparalyze「箍を外す場合、穴に群れる具合」といったナンバーをパフォーマンスし、オーディエンスの喝采を浴びた。

これまで「Over The Edge」にJILSやKαin、ソロなどさまざまな名義で出演してきたYUKIYAは、1998年に解散したバンド・D≒SIREとして登場。聖詩 -KIYOSHI-(G)、TETSU(Key / ENDLESS)のオリジナルメンバーに加え、ドラムにShinya(DIR EN GREY)、ベースに明希(シド)、ギターに圭(BAROQUE)を迎えた豪華メンバーでパフォーマンスを実施した。「DREAMS BURN DOWN」でライブを始めた彼らはその後もShinyaの高速ビートに乗せて「JESUS?」「KISS」と楽曲を連投。バンド解散後初めて披露された「静夢」などを経て、YUKIYAはライブの最後に「ありがとうね。いい夢でした」と呟きステージを降りた。

休憩を挟んだのち、イベントはDECAYSのパフォーマンスで再開。「Secret mode」ではダンサブルなサウンドに重なるDie(Vo, G / DIR EN GREY)と小林祐介(Vo, G / THE NOVEMBERS)の美しいツインボーカルが観客を魅了した。続いてA9が「RAINBOWS」でライブを開始すると、客席はカラフルなサイリウムで満たされる。「the beautiful name」では場内に大合唱が巻き起こった。そしてカウントダウンの大役を担ったのはMix Speaker's,Inc.。彼らはジャジーな「Side trip Killer rose」でファンを楽しませたあと、ステージに出演者全員を呼び込みカウントダウンを実施した。逹瑯から「ばっちり2016年始めちゃってくださいよ。ケツは俺らが持つからよ!」と改めて2016年最初のステージを任されたMix Speaker's,Inc.はメンバーそれぞれが熱のこもったプレイでオーディエンスを大いに盛り上げた。

Hitomi(Vo / ex. Moran)、剣(G / Sadie)、海(G / vistlip)、Lay(B / ex. Fatima)、Nao(Dr / A9)による“Hitomiセッション”は1曲目にヘビーなvistlip「GLOSTER IMAGE」をドロップ。さらにFatima「Humiliate me more, Darlin'」やSadie「迷彩」でオーディエンスを熱狂させた。続いて登場したBugLugは「Cameraman」や「BUKIMI」をアグレッシブにプレイしフロアに激しいモッシュを起こす。ラストは今年の干支と同じタイトルの楽曲「猿」を楽しそうに演奏したのち、「トリはMUCC大先輩だ! 楽しんで帰れよ!」と一聖(Vo)がMUCCにバトンを渡した。

大トリのMUCCが登場し、YUKKE(B)の野太いベースが「大嫌い」のイントロを奏でると大歓声が彼らを包んだ。その後「スイミン」「ファズ」が連投され、逹瑯は「こうやってこれからもずっと、てめえらと年を越していきたい。かかってこいよ!」とさらにオーディエンスを煽る。彼はこのイベントについて「会場が変わって、タイトルも変わって、こんなにたくさん……ありがとうございます。よく『このイベント、逹瑯さんのイベントなんでしょ?』って言われるけど、俺は言い出しっぺなだけで。みんなで、参加してる君たちも一緒になって作っているDIYなイベントだから」と思いを語る。その後披露された「蘭鋳」ではDEZERTの千秋が登場しギターを演奏した。ラストの「TONIGHT」ではNoGoDの団長がゲストボーカルとして参加し、花道の先でセクシーポーズを披露。場内が笑いと歓声に包まれる中ライブは大団円を迎えた。

この記事の画像(全2件)

Tokyo Chaos 2015
2015年12月31日 国立代々木競技場第二体育館 セットリスト(※カッコ内はオリジナルアーティスト)

MERRY

01. ジャパニーズモダニスト
02. バイオレットハレンチ
03. 絶望
04. 千代田線デモクラシー
05. Happy life

DEZERT

01. 「擬死」
02. 「絶蘭」
03. 「殺意」
04. 肋骨少女
05. 「秘密」
06. 包丁の正しい使い方~終息編~
07. ghost

DaizyStripper

01. ダンデライオン
02. ARREST
03. DEAR MY SIRIUS
04. decade

jealkb

01. OKK-17
02. Packya Ma Lad
03. 虚無感狂想曲
04. 天誅☆あるわけないストーリー
05. ASTROMEN

heidi.

01. ブレイズ
02. ビューティフルサイコ
03. 幻想囃子
04. 狂騒アルティメット
05. おまえさん

seekセッション

01. Adolf(PIERROT)
02. 蜘蛛の意図(PIERROT)

BAROQUE

01. PLANETARY LIGHT
02. DREAMSCAPE
03. SKY WALKER
04. CELEBRATE
05. GIRL

逹瑯セッション

01. LASTICA(カラス)
02. Mr.Shadow(カラス)
03. free(カラス)

アルルカン

01. ジレンマ
02. 墓穴
03. 「私」と“理解”
04. 像
05. ダメ人間

R指定

01. 帝都に死す
02. 喪失-soushitsu-
03. 晩秋
04. MELT DOWN
05. THE廃人間

aieセッション

01. 桜の満開の木の下で(Merry Go Round)
02. 箍を外す場合、穴に群れる具合(highfashionparalyze)
03. 脳内に(highfashionparalyze)

D≒SIRE

01. DREAMS BURN DOWN
02. 人工楽園
03. JESUS?
04. KISS
05. 静夢
06. 追憶

DECAYS

01. Aesthetics of the transgression
02. Secret mode
03. 愛と哀を遺さず…
04. D・D
05. ラナ ~from Future Boy~

A9

01. RAINBOWS
02. 閃光
03. Daybreak
04. the beautiful name

Mix Speaker's,Inc.

01. Side trip Killer rose
02. ドクロKITCHEN
03. YOU♪愛♪メッセージ
04. MONSTIME
05. JUNK STORY

Hitomiセッション

01. GLOSTER IMAGE(vistlip
02. Humiliate Me More, Darlin(Fatima)
03. 迷彩(Sadie

BugLug

01. Cameraman
02. BUKIMI
03. 幸運の女神は去りゆけど笑え
04. TЯAUMA
05. 猿

MUCC

01. 大嫌い
02. スイミン
03. ファズ
04. 蘭鋳
05. TONIGHT

全文を表示

MUCCのほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 MUCC / アリス九號. / BAROQUE / BugLug / DaizyStripper / heidi. / jealkb / メリー / Mix Speaker's,Inc. / Sadie の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。